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私たちはなぜ事業責任者にならないといけないのか~Webサービスを作る茨の道~

これは

45分の発表やったぞ!
先日スクラムフェスタ大阪にて、プレゼンを行なってきたので内容の紹介をさせてください。こちらのプレゼンは後日動画でも公開される予定なので、そちらも是非ご覧ください。
今回の私の発表は「Webサービスを作るならプロダクトマネージャーは事業責任者になれ」という、脳筋的な圧強めメッセージなんですが、資料読んでいただけると納得いただける•••はず!
あえての圧強めタイトルですが「Webサービスを作るときに陥りがちな罠」とかでも内容的にはあってます。
Webサービスを作る難しさの共通認知が取れると良いなと思い書きました。

まず感謝

過去XP祭りへの参加経験はありましたが、アジャイルコミュニティへの参加は今回がほぼ初めてでした。
リモート配信の仕組みが整っておりサテライト会場とオンラインを同時に繋がっていました。人の顔が見える場所を用意していただいたので、非常に発表しやすかったです。空気感もとても温かく、45分間虚空に向かって発表し続けるのは辛いなーと思っている中で非常に助かりました。オンラインなのに集まれて、終了後飲み会ができる体験が最高でした。
品川葛飾トラックラブ。

刺さりそうな対象

  • エンジニア経験がありスタートアップ立ち上げた人

  • SIerから事業会社に転職した人

  • Webサービス開発に向き合っている人

  • Webサービス作る会社で上場後の次の一手を考えている人

あなたは誰なの

BASE株式会社で新規事業の立ち上げからグロースまでやってる人です。
2017年にエンジニアとしてBASEに入社し、2018年から金融事業部のBASE BANKの立ち上げに関わり、プロダクトリリース後プロダクトマネージャーに。その後事業責任者になりという感じです。
会社に事業責任者という役割はなかったんですが、勝手に事業責任者と言って何年かやってたら事業責任者という概念ができていました。とりあえず言うの大事。
現在は新規プロダクトの立ち上げとグロースをしつつ、事業計画つくったり採用からチーム作りもしております。3名規模ほどのチームから始まり現状では職種混合のチームを複数組成しています。
直近ではBASE BANK全体戦略を僕がみて、PdMに各ドメインのトップを任せる形にチャレンジしています。

直近やっとのことで事業自体も伸び始めているというような段階です。わかんねーと言いながらまだまだ試行錯誤の途中です。みなさん入社待ってます!


最近はいろんな横展開も頑張ってます。


簡単な内容解説

45分の発表なので内容全部は書けないのでだいぶ端折って書きます。気になったら資料見てください!

主張

プロダクトマネージャーは事業責任者になれ!

Webサービスを作るのは難しいから

縛りプレイをしている場合じゃない!

Webサービスを作るのは難しい

自分がSIer出身というのもあり、あえてSIerとの比較でWebサービス開発の難しさを説明しています。

主に難しさを

  1. 作ってもお金がもらえるか分からない

  2. ユーザーが見えない かつ 要望が曖昧

  3. 自分たちで開発費用を負担しなければならない

  4. 開発費用とサービスの対価を支払う主体が異なる

という分け方で説明し、中でも語りたい「作ってもお金がもらえるか分からない」を以下の3点に絞ってお話ししています。

ポイント1:ビジネスモデルの発明からしないといけない
インプットよりアウトカムが大きいビジネスモデルを作らないとビジネスとして成立しない
ポイント2:ビジネスモデルは陳腐化する
一度ビジネスモデルができても、よほど優れたものでない限り他社に模倣され、陳腐化に向かっていく
ポイント3:決められた期間で決められた収益を出す必要がある
約束の中身を知った上で、約束を守れる正解を見つける必要がある

冷静に考えて使われるかわからないいものを先行投資して勝手に作るのは結構異常なことですよね。
ここのルールだったり法則をとらえておくとWebサービスを作る会社でやりたいことができる確率がグッと上がると思います。

あと以下のスライドも結構自信作。
「開発費用とサービスの対価を支払う主体が異なる」
当然ユーザーを見るべきなんだけど、開発費用を出す主体の引力も強い。
ここで間違えないためにプロダクトマネージャーがいるし、スクラムとかアジャイルの手法があるのだと、自覚しながらやるのとやらないのでは結構結果が変わる実感ある。

困難を乗り越えるには事業責任者になれ


タイトルだけ見ると急に飛んだなって感じかなと思いますが
今まで世の中になくて、不確実性が高いものをつくることに挑んでいるので、事業の前提を含めてPDCAを回しましょう!ということを言っています。プロダクトづくりのPDCAの輪を広げて事業責任者になろうねという主張です。

今まで世の中にないもを作っているので、みんなわからないんです。わからないながらも少しづつ進めて確かめていくしかないんです。

どうやって事業責任者になるのか

事業計画を書いてみようねという内容を話しています。
個人的にはプロダクトマネージャーから事業責任者への変化が一番のキャズムだったのですが、事業計画を書きまくることでなんとか乗り越えたなという感覚があるので、そのことを話しています。
時間軸の差があるよねーというのが結構大事です。時間軸の感覚を掴む。

人はみんな正しいことを言っていて違うのは時間軸だけ

なんです。


警鐘:Webサービスの会社なのに受託的になっていないか?

これが結構言いたかったことで、PMFするのはいいことなんだけど、PMFしちゃうと前提条件含めてひっくり返す思考持つの難しいよね、でもやらないとビジネスモデル自体が陳腐化して死ぬよみたいな話をしています。
永遠に伸びるプロダクトもビジネスモデルもないんです。日々みんなでメンテナンスしながら、横目で新しい領域も狙っていかないといけないのです。

これはパンチライン。構造に従う人じゃなくて、構造を作れる人になりたいですね。

これはポジショントークスライド。

まとめ:社内受託にならないためにもプロダクト開発者が事業責任者になるべき

前提として受託開発に対して深いリスペクトを抱いています。
シンプルだけど力強いビジネスモデルだからです。

Webサービスは作って納品して終わりではないので、日々変化し続けます。その変化はどこで起きているかというとプロダクト開発の現場現場です。その現場にしっかり事業の前提も組み込む。そうしないといいプロダクトは作れないと思います。狭義のプロダクト開発だけでPDCAを回す縛りプレイの舐めプはもうやめよう。

ビジネス側とかプロダクト側とかはやめて、みんなでそれぞれの問領域を持ち寄ってプロダクトを変化させ続けましょう!

プロダクト開発者は、Webサービス開発の複雑性に取り組むためにいち早くスクラムやアジャイルの概念を身につけました。
スクラムやアジャイルの概念はシステム開発の複雑性に挑むためだけということじゃなくて、Webサービス開発の複雑性に挑むためでもあるのです。
真面目にみんなでアジャイルをして、ネクストレベルの丘で会いましょう。

まとめ

発表内容全体通して恥ずかしいくらいの私小説ですが、参考になったり刺さったりしたら嬉しいです。
言いたいことは一つで、プロダクト開発がわからない人はWebサービス開発できないし、ビジネスモデルを作れない人はWebサービス開発できないということです。
全部ができるスーパーマンになる必要はないけど、理想はそこにおいてチーム全体でどうカバーするかが大事だと考えています。

この発表、いつでもどこでも再演しますので呼んでください!声かけてください!






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