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論語 子張1 一人では生きていないはずだが

 政治、私生活、文化、式についてそれぞれ望むべき姿勢を示している。  国家に危険が迫っている時に命を投げ出すというと戦争に従事することを想像する。注意しておきた…

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19時間前
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論語 微子11 染まるのではなく使い分ける

 周というのは中国の王朝の名前である。実際それぞれがどんな活躍をした人物なのか私はよく分からない。なぜ、このようなものが残っているのかもよく分からない。孔子は周…

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1日前

論語 微子10 完璧さは指標、実態は一歩

 完全さを求めているつもりはなくとも、他人に求めすぎてしまう場合がある。自分の出来る事や価値観で相手を判断してしまうからだ。時には常識すらも足かせとなる。  現…

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2日前
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論語 微子9 気楽に出来る創作活動

 楽人とは演奏家の事である。引用文献によると時代も曖昧でなぜこのような話が編集されているのかもはっきりしないらしく、メモ書きのようなものと位置付けている。  彼…

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3日前

論語 微子8 わがままと自由の違いをどうつけるか

 逸民とは優れた才能の持ち主の事である。志を低くしないとは何のことだか分からないが、役人の地位にいたという事だろうか。それぞれの長所というよりも生き方それぞれに…

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4日前
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論語 微子7 「老害」や「Z世代」括ると深く考えなくて楽

 簡単にまとめると、孔子の弟子である子路が老人から「なにも出来ていない孔子はろくでもない人である」と言われる。それに対して子路は君子として必要であると反論をする…

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5日前
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論語 微子6 相反しない理想と現実

 簡単にまとめると、隠居した人たちの言い分に孔子ががっかりしながらも決意を新たにする場面である。引用文献になると、実際に会った話というよりも、伝説としての意味合…

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6日前
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論語 微子5 退く勇気と執着

 狂接輿は隠者と呼ばれる人である。自分の理想の為に、ひっそりと生きている人のことを言うようだ。今回出てくる人物が、元役人であるのかどうかははっきりしない。そもそ…

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7日前
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論語 微子4 理想に生きる

 この時孔子は、魯という国の大司冠という司法に携わる役職についていたが、権力者であった季桓子の堕落ぶりに見切りをつけたのか、魯を去っている。その後自身の理想とす…

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8日前
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論語 微子3 行動は変えても理想は変わらず。

 引用文献によると時期は曖昧であるようだ。孔子が斉という国に起用されそうになったが、結局されなかったというエピソードである。  この「しばらくして」というのがど…

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9日前
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論語 微子2 生きている実感、仕事をしている実感

 これはどう読んでよいのか私には分からない。罷免とは職務(特に公務員)を辞めさせられる事を言う。柳下恵という人物はどうやら仕事を辞めさせられているようだ。まっす…

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10日前
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論語 微子1 加担しないだけでも偉い

 紂というのは殷という国の王様で暴君でもあったようだ。微子、箕子、比干は彼の部下で彼の行いを諫めたのだが、上手く取り入れられなかったのだろう。  微子は殷から逃…

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11日前
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論語 陽貨26 改善と受け入れの境界

 価値観は年齢とともに固まっていくという事だろうか。その限界点が四十歳という事だろう。今から2500年前の中国の平均寿命がどれくらいかは定かではない。医療が発達して…

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12日前
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論語 陽貨25 経験則と思い込み

 人の属性を主語にして話をする時は注意をしなければいけない。女性だから、男性だからこうだという時その言われている中身を吟味しなければいけない。    今回の孔子の…

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13日前
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論語 陽貨24 嘘つきの本音とその後

 孔子の憎む者は分かりやすい。一言で言えば立場をわきまえず、感情に振り回されている者と表現できるだろうか。上位者、下位者が具体的に何を示すのか分からないが、上位…

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2週間前
3

論語 陽貨23 自己管理と慈悲

 子路は孔子の弟子の一人。果敢に物事を進めていく人である。尊敬する先生に勇気の大事さを説いて貰おうとしたが、孔子にはあっさりと勇気の危うさを説かれている。    …

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2週間前
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論語 子張1 一人では生きていないはずだが

 政治、私生活、文化、式についてそれぞれ望むべき姿勢を示している。

 国家に危険が迫っている時に命を投げ出すというと戦争に従事することを想像する。注意しておきたいのは今の戦争と当時の戦争の規模と重要度が変わっているという事である。
 孔子でさえ戦争そのものを完全に否定してはいなかった。争いがない世界を望んでいたが、勉学が無ければいたずらに命を捨てるだけと論語の中で注意を促しており、戦争そのものを

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論語 微子11 染まるのではなく使い分ける

 周というのは中国の王朝の名前である。実際それぞれがどんな活躍をした人物なのか私はよく分からない。なぜ、このようなものが残っているのかもよく分からない。孔子は周時代の政治をリスペクトしていたが、それと関係があるのかもしれない。

 話は変わるが、尊敬できる人間を八人名前を上げることは出来るだろうか。身近な人でも有名人でも歴史上の人物でも構わない。そして、それはどの部分で尊敬をすることが出来るのだろ

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論語 微子10 完璧さは指標、実態は一歩

 完全さを求めているつもりはなくとも、他人に求めすぎてしまう場合がある。自分の出来る事や価値観で相手を判断してしまうからだ。時には常識すらも足かせとなる。

 現代において常識という言葉がどれだけ浸透してどんな役割を担っているのか私はあまり実感がないので、この言葉を指標として使えるかどうかに疑問は残るが。

 それを踏まえた上で、常識というのは正解ではなく目指すべき形の一つにはなりえる。出来ない人

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論語 微子9 気楽に出来る創作活動

 楽人とは演奏家の事である。引用文献によると時代も曖昧でなぜこのような話が編集されているのかもはっきりしないらしく、メモ書きのようなものと位置付けている。

 彼らがどんな生活をしていたのか気になる。土地を支配しているお偉いさんに対して演奏をする事もあるそうだ。昔から芸術は時の権力者とともに語られる側面がある。おそらく肖像画はその最たる例だろうし、楽曲を作らせ提供させたり、美術品を集めるというのは

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論語 微子8 わがままと自由の違いをどうつけるか

 逸民とは優れた才能の持ち主の事である。志を低くしないとは何のことだか分からないが、役人の地位にいたという事だろうか。それぞれの長所というよりも生き方それぞれに対して正解があるのだという事だろう。政治に関わる相応の立場で活躍をした人、言っている事が正しく行動が一致している人、好き勝手に物事を言うが、世間から離れてもその生き方に一貫性のある人である。

 私なんかは成果を出した人間を評価してしまいが

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論語 微子7 「老害」や「Z世代」括ると深く考えなくて楽

 簡単にまとめると、孔子の弟子である子路が老人から「なにも出来ていない孔子はろくでもない人である」と言われる。それに対して子路は君子として必要であると反論をするシーンである。

 言論によって揚げ足を取り合っているようで私としては少し冷めてしまった。
 本文中にあるように、隠者となる老人にも親と子のような年功序列の秩序はある。その点に被せて国を動かす上司と部下にも必要であるという考え方は納得できる

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論語 微子6 相反しない理想と現実

 簡単にまとめると、隠居した人たちの言い分に孔子ががっかりしながらも決意を新たにする場面である。引用文献になると、実際に会った話というよりも、伝説としての意味合いが強いようだ。

 隠者としての生き方がどういったものか定かではないが、自給自足をしながら世に左右されない生き方というのはそれはそれで正解なのかもしれない。お金をどれだけ持っているかとか、いいねがどれだけつくかで降伏かどうかを感じるような

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論語 微子5 退く勇気と執着

 狂接輿は隠者と呼ばれる人である。自分の理想の為に、ひっそりと生きている人のことを言うようだ。今回出てくる人物が、元役人であるのかどうかははっきりしない。そもそも隠者という存在の証拠が曖昧なようで実際にいたかどうか定かではないようだ。

 そういった人物が孔子に注意を促している場面である。単純な嫌がらせに見えなくもない。少なくとも私は孔子のように活躍の機会を探して、奮闘する人物のほうが立派であると

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論語 微子4 理想に生きる

 この時孔子は、魯という国の大司冠という司法に携わる役職についていたが、権力者であった季桓子の堕落ぶりに見切りをつけたのか、魯を去っている。その後自身の理想とする人物を求めて旅をすることになる。

 歴史的な背景をみるといろいろな疑問が出て来る。これを斉の国の策略と見るのかどうか。引用文献によると役人になった孔子の狙いとしては季桓子等の貴族の力を削ぐ目的もあったという。堕落したならむしろチャンスと

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論語 微子3 行動は変えても理想は変わらず。

 引用文献によると時期は曖昧であるようだ。孔子が斉という国に起用されそうになったが、結局されなかったというエピソードである。
 この「しばらくして」というのがどれくらいの期間を指示しているのか分からないので、事情が変わって起用できなくなったのか、最初から起用する気が無かったのかは判断がつかない。

 ただ、この微子という章は論語の中でも話の数が少ない部類であり、孔子の苦境や様々な人物の伝聞、伝説等

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論語 微子2 生きている実感、仕事をしている実感

 これはどう読んでよいのか私には分からない。罷免とは職務(特に公務員)を辞めさせられる事を言う。柳下恵という人物はどうやら仕事を辞めさせられているようだ。まっすぐなやり方を通して辞めさせられたのだから問題はないと言いながらも、よその国もまともに政治をしていないという嘆きや諦めも想像できる。ならば故郷にいた方が良いという事だろう。

 まっすぐなやり方を突き通す生き方は重要なことなのだろうか。

 

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論語 微子1 加担しないだけでも偉い

 紂というのは殷という国の王様で暴君でもあったようだ。微子、箕子、比干は彼の部下で彼の行いを諫めたのだが、上手く取り入れられなかったのだろう。
 微子は殷から逃れ、箕子は狂人のふりをして奴隷になり命を守った。比干は二人よりも強く諫めたようで王の逆鱗に触れ殺させることになる。

 孔子は彼らに順位をつけることなく、三者三様の生き方を仁者として扱っている。本質的には彼らがどんな業績を残したのかという事

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論語 陽貨26 改善と受け入れの境界

 価値観は年齢とともに固まっていくという事だろうか。その限界点が四十歳という事だろう。今から2500年前の中国の平均寿命がどれくらいかは定かではない。医療が発達していないことを考えると、幼児の生存率やお年寄り
の寿命の身近さが平均寿命を少なくしている要因と考えれれる。

 現代では平均寿命が延びている事もあり、四十歳までに嫌な奴であるなら嫌な奴のまま過ごしていく事になるのだろう。孔子でもどうするこ

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論語 陽貨25 経験則と思い込み

 人の属性を主語にして話をする時は注意をしなければいけない。女性だから、男性だからこうだという時その言われている中身を吟味しなければいけない。
 
 今回の孔子のように女性だから扱いにくい、というのは現代であれば一発アウトのような話である。使わないのがよろしい。性別や出身、年齢を主語にして話をする時は、それが客観的な事実である事がより求められる。身体的な特徴として男性だから子供を産めない等がその例

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論語 陽貨24 嘘つきの本音とその後

 孔子の憎む者は分かりやすい。一言で言えば立場をわきまえず、感情に振り回されている者と表現できるだろうか。上位者、下位者が具体的に何を示すのか分からないが、上位、下位という言葉が位置や順番、立場の上下を表すものであることから考えると上下関係と見ることが出来る。
 上位者が道徳を貫いている事は当然として、力が無いのに悪口を言う者を批判しているのだろう。だとすれば、まず批判するべきは、まとめる力が無い

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論語 陽貨23 自己管理と慈悲

 子路は孔子の弟子の一人。果敢に物事を進めていく人である。尊敬する先生に勇気の大事さを説いて貰おうとしたが、孔子にはあっさりと勇気の危うさを説かれている。
 
 最初に正しさが必要なのは何に対してもいえる事である。その正しさがどういった事なのかであるが、ここに簡単に答えを出すことは出来ない。あえて答えのようなものを出すとすれば、規律やルールを守ることが正解ではない、簡単に答えを出すという発想そのも

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