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そこそこ読書 「まんが やってみたくなる オープンダイアローグ」 解説 斎藤環 まんが 水谷緑 その2

 オープンダイアローグとは会話の手法の一つである。詳しく説明することは出来ないが、私の印象としては本人が本来持っている力を取り戻すのに効果的な手法であるという事だ。  さて、詳しく説明することが出来ないと書いたが前にも書いた通り、ある程度の熟練度を必要とするという事だ。  それはオープンダイアローグの技術だけではなく、自分自身への理解という事も必要になってくるからだ。  その事を解説者であり精神科医である斎藤環先生自らが体験と思いを載せている。  これが非常にありがたい、

    • そこそこ読書 「まんが やってみたくなる オープンダイアローグ」 解説 斎藤環 まんが 水谷緑

       オープンダイアローグとはいくつかのルールに基づいた会話の方法である。馴染みがない人も多いと思うが、この本を読めば普通の会話とどう違うのかイメージ出来るだろう。漫画形式であるので読みやすいのもまた特徴と言える。  さて、読んでみて私が感じた事であるが、会話は非常に複雑で実践を積まなければ身にならないのではという事だ。先ほど分かりやすく理解できると書いたが、実際に運用できるまでにはある程度の熟練した技術が必要だと感じた。矛盾した言い方になってしまうかもしれないが。  会話を

      • そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その5

         最終章である。  振り返ってみるとこの本は「自分自身で自分自身の事を変える」実践書という事が実感できた。自分とは外部の影響を受けて形作られる、という事が分かるからだ。  アファメーションとは「あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りける事」である。主に使うのはイメージと言葉と情動であり、その為の細かいルールが紹介されている。  特別な専門知識も、難しい器具も、他人の力も必要としない。これが難しいと考える時、おそらく障害となっているのは過去の自分であると言える。

        • そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その4

           全5章あるうちの第4章の感想である。改めて本の紹介をすると、自己啓発系の本である。全体の構成としてそれぞれの章が関わり合いを持っているので順番に読んでいってもらいたい。  さて、何か目標みたいなものを設定してもすぐに辞めてしまう事はないだろうか。私はこれまでに何度もある。SASUKEを見ては筋トレをし、紅白を見てはギターを始め、気まぐれで美術展に行けば絵を描けるようになりたいなと思う。  そして新年の抱負に達成不可能な事を書いていく。勿論、出来ないし達成されない。最近では

        • そこそこ読書 「まんが やってみたくなる オープンダイアローグ」 解説 斎藤環 まんが 水谷緑 その2

        • そこそこ読書 「まんが やってみたくなる オープンダイアローグ」 解説 斎藤環 まんが 水谷緑

        • そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その5

        • そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その4

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その3

           全5章あるうちの3章目である。  自己イメージとブリーフシステムについて紹介されている。自己イメージとは自分がどんな人間かというもの。自分が何が好きで、どんな考え方をするのか。  ちなみに私はどんな服を着ているのかというのも自己イメージを反映していると予想している。若い人の間にある陽キャ、陰キャという言葉が一番楽にカテゴライズされているかもしれない。    ブリーフというと下着をイメージしてしまうが、ビジネスの世界でよく使われているブリーフフィングの元になっている言葉であ

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その3

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その2

           第2章を読むことが出来たのでその感想を書いていきたいと思う。第2章では言葉の大切さを説いている。  自己啓発系の話でとっつきにくく疑い深くなる点として、宇宙という単語が出て来ることだ。本文中にも出て来る。  その時点で胡散臭く感じてしまう人は少なくないのではないだろうか。スケールがあまりにも大きすぎて想像がつかないかもしれない。  私個人として、物理法則と読み替えている。物理法則を否定する人はいないだろう。それが熱したフライパンで朝食を作る事だろうが、太陽の発熱だろうが

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その2

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その1

           本を選ぶときにいろいろな選び方があると思う。その中の一つに著者で選ぶという事が挙げられる。最近私は苫米地英人さんにはまっている。その流れで彼の本を読み漁っている。  この本は自己啓発の本であり、今回読んだのは「はじめに」と一章と部分である。アファメーションと呼ばれる自己認識の変え方とも言うべき方法を分かりやすく解説し実践できる形で紹介している。  アファメーションとは「あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語り掛ける事」と本文中に紹介されている。それに伴い必要となる

          そこそこ読書 「言葉」があなたの人生を決める 苫米地英人 著 マーク・シューベルト 監修 その1

          そこそこ読書 「1日10分で脳が生まれ変わる なりたい自分になる一番簡単な方法」 苫米地英人 著

           自己啓発の本は大きく分けて二種類あると言われている。一つは元気の出る前向きな言葉を紹介している物。有名人や偉人の名言を集めたものもこれにあたるかも知れない。もう一つは実践的な物である。毎朝靴を揃える、 トイレ掃除をする等を紹介しているものである。  この本は後者である。タイトルだけ見ると少し物騒であり、胡散臭くもある。しかし中身はかなりしっかりしている。  ちなみに私自身が実践してなりたい自分になったわけではない。なぜ世の中が良くならないのか、なぜ毎日が楽しくないのかと

          そこそこ読書 「1日10分で脳が生まれ変わる なりたい自分になる一番簡単な方法」 苫米地英人 著

          そこそこ読書 本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地英人 著

           本を読む上で一度は考える事がある。それは大量に本を読む事である。その上で欠かせないのがやはり速さだろう。この本は題名の通り速読の仕方について紹介されている。  この手の本で注意したいのが(私は何度も陥ってしまっているが)読んで満足してしまう事だ。一つということは無くいくつかの段階によって分けられている。読んでしまえば一瞬だが、次の段階に行くのに人によっては一週間とか一か月とかかかるかもしれない。というのも質と量がはっきりと分かることは無いからだ。  まず、理解するのに時

          そこそこ読書 本当に頭がよくなる「速読脳」のつくり方 苫米地英人 著

          そこそこ読書 愛と別れのなぞなぞ ちばやくこ 作 風乃 絵

           けがをしたカラスを拾ってきた小学一年生の亮とその母親である紗知の物語である。カラスの世話と別れを通して成長する亮の物語と並行して紗知の親としての葛藤や疑問との戦いが描かれている。  小学一年生の成長はさまざまな出会いという経験であるが、親の成長はこれで良かったのかというこれまでの経験による疑問との折り合いのつけ方である。  紗知にはもう一人翔という息子がいる。翔は専門学校生であり、彼の成長に母親である紗知は時に戸惑う。そんな中父である誠はぶれない。なるようになると。  

          そこそこ読書 愛と別れのなぞなぞ ちばやくこ 作 風乃 絵

          そこそこ読書「もっと知りたい エル・グレコ 生涯と作品」 大髙保二郎 松原典子 著

           エル・グレコというのは1500年頃に活躍した画家の名前である。この本は彼の描いた作品の解説書である。非常にコンパクトで内容は分かりやすくまとまっている。絵もふんだんに使われており、誰がどんな絵を描いたのかという事を知るだけでも良い刺激になる。と思う。  美術の本は難解である。美術そのものの理解をする前段階の話になるが、絵画について知ろうと思うならその前に歴史や地理の勉強をしなくてはいけない。どういった目的で作られたのかという事を考えるには、今はないような地名や国も出てきた

          そこそこ読書「もっと知りたい エル・グレコ 生涯と作品」 大髙保二郎 松原典子 著

          そこそこ読書 闇と静謐 マックス・アフォード 作 安達眞弓 訳

           本書はどういったものなのかははっきりしない。単純に最後まで読めていないからだ。最初の数ページを読んだだけである。よって感想文ではなく私がどれだけ本が読めていないのかという話になる。  そもそも書いてある文字を読んでいるそばから忘れている。一ページ前を読み返してみると舞台となっているのがアパートの一室であり、月曜日だったという事すら頭の中から消えている。あろうことかホテルと勘違いしていた。「賄いつきのアパート」という一文があるにもかかわらず、「供する」という言葉のイメージだ

          そこそこ読書 闇と静謐 マックス・アフォード 作 安達眞弓 訳

          そこそこ読書 「モモ」 ミヒャエル・エンデ 著 その3

           今回でモモをすべて読み終えることが出来た。ファンタジーの要素が非常に強い反面、「時間とは」「生きる事とは」「他者とは」というその本質的な問題に迫っているのは、時代を問わず老若男女を魅了する要因となっているのだろう。  現実の世界においても小説内の世界においても時間泥棒というのは実際に時間を奪う存在ではない。一日の時間が二十四時間から減ることもなければ寿命を削るという事でもない。  では時間泥棒とは何を指すのか。小説内では、人の中にある生きる力、感じる力、好奇心を止めてしま

          そこそこ読書 「モモ」 ミヒャエル・エンデ 著 その3

          そこそこ読書 「モモ」ミヒャエル・エンデ 作 その2

           この作品が作られたのは1973年であり日本では1976年に刊行されている。  第2章では灰色の時間泥棒の正体が明らかになる。彼らは世界の人々に時間の「正しい」使い方を意識させる。正しさとは何の為に使うかではなく、どれだけタイムパフォーマンスが良いかという事である。  昨今ではタイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが注目されているが、その裏では何の為という目的や実感が蔑ろにされてただただ決まりを守る事、損をしない事だけが目的になっている。  その考えでは失う事の心配事

          そこそこ読書 「モモ」ミヒャエル・エンデ 作 その2

          そこそこ読書 いつまでも親がいる 超長寿時代の新・親子論 島田裕巳

           この本は親子論とあるがキリスト教や仏教などを親子、子育てという視点から見た本である。これらの事から、子育てに関して何かを感じて学んでもらう狙いがあるのだろうが、私自身は子育てに関して具体的なアドバイスはあまりないと感じた。  処女のままキリストを生んだ聖母マリアとイエス、神の関係をどう見るか、家族を捨てて仏教には走ったブッタは子育てをするものとしては無責任である、というような話はとても面白い。  有名どころの宗教に触れることが出来る。またページの多くを宗教の世界観の説明に

          そこそこ読書 いつまでも親がいる 超長寿時代の新・親子論 島田裕巳

          そこそこ読書 「アラフォー! これからの女性の生き方と消費」 三浦展 著

           さて、このタイトルを見てどのような印象を受けるだろうか。私は女性の著者が四十代での人生をこれまでの経験を糧にしながらどう生きて行くのかというような印象を受けた。  実際は情報誌を扱った経験のある男性の著者が、ある時期の生まれに絞って消費や傾向を分析して、調査の結果をまとめた本である。その関係上数字やグラフがたくさん出てくる。個人の人生における出来事を綴った本ではなく、マーケティングの部分が強い本である。  どんな本かを知る時はタイトルだけではなく、「はじめに」と「おわりに

          そこそこ読書 「アラフォー! これからの女性の生き方と消費」 三浦展 著