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安部公房『砂の女』を読んでみた。
みなさん、こんにちは。りょうです。
今日は、私にとって2作目になる、安部公房の作品『砂の女』の考察です。
『砂の女』は、1962年(昭和37年)6月に発行され、それまであまり一般の読者には知られていなかった作家安部公房の名を一気に世に知らしめた作品です。今では20数か国語にも翻訳されるほど(英訳はThe Woman in the Dunes)、世界的な20世紀文学の古典としての位置を占めていま
安部公房の『壁』を読んでみた。
みなさんこんにちは、りょうです。読みました、安部公房の『壁』。
今回は、『壁』の考察を
・あらすじ
・名前の喪失=関係の喪失
・現代人の抱える孤独 ── 壁が表すものとは?
の3つにしぼってしていきたいと思います。
あくまでわたし個人による解釈ですので、その点ご容赦ください。では早速見ていきましょう。
あらすじ 主人公のぼくは、朝起きると胸に異様な空虚感を感じ、名前を喪失してしまったこと
おいしいごはんが食べられますように
話題の芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』を読みました。以下、ネタバレ注意。
最後の最後まで気が休まることなく、終始緊張しっぱなし。でも、ハラハラドキドキとはちがう。穏やかではない人間関係と、その関係から生まれる物語とが読者をひきつけてやまない。
「心のざわつきが止まらない。今年最高に不穏な傑作職場小説。」帯の言葉は裏切らなかった。
(あらすじ)
職場でそれなりにうまくやってい
『ハンナ・アーレント「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(読書日記)
夏の課題図書1冊目。
わたしが「わたし」として生きる意味って何だろう?
この問いが、自分のなかで沸騰しています。文字通り、ボコボコと沸き立って止みません。そこから、「なんでそんなこと考えるようになったんだろう?」と思い返すと、偶然出会った日経新聞のコラムの存在がありました
日経新聞2021年9月27日 大岡山通信
名著が問う「服従」の意味 学生との読書会から
このコラムでは、「服従」の意味