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散文の仲間

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ジブラルタル峻が綴る、理性や科学の外側のテクスト。
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#詩

現代詩:フォーカード

現代詩:フォーカード

松ぼっくりが浮いて
やる気のマリーゴールドが咲いて
それを単に見ているのは
ニホンミツバチでした

火事は消し止められました
 カードの1枚目

何度もゴルゴンゾーラピカンテを
食べたからと言って
それを単に聴いていたのは
ミクロネシア連邦でした

投げられた匙を拾い上げている
5年2組の副学級委員長
 カードの2枚目

電解コンデンサとお粥
断崖絶壁と名俳優
五と九

デリダと手を繋いで
ハムス

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それでもワオキツネザル【健康詩・現代詩】

それでもワオキツネザル【健康詩・現代詩】

ワオキツネザル、ワオキツネザルワオ
ワオキツネザルは
ブラックペッパークリームチーズで
亜熱帯性低気圧をしています
ワオ

クビワペッカリー、クビワ
クビワペッカリーは
ルームフレグランスになだれこみ
まるで三日月のモノマネをする昆布です
クビワ

ナースのお仕事(281巻)の副題は
〜対象年齢を引き上げる〜
でした

コーンの実り
トーン トーン トーン

メンバー紹介
ボビン(dr)/プレパラ

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今週第17位! シマエナガ学派【現代詩】

今週第17位! シマエナガ学派【現代詩】

オポッサムの位置エネルギーは、シマエナガの羽ばたきでした

この星のねりけしは、なまけたフィヨルドであり、砂センタリング、の噛み合わないイカフライが足で手を貸しました
国体は揺れて、オポッサム、は半島を出ました

なかなかなミスを犯し、振り出しに戻るPython使いのアメリカンショートヘアは、極めてキレのよい動きを見せるカピバラとカルパッチョしています。アイキョウがあるのでした

弱い力は奥歯で何

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細い草を食べる者(動画詩・現代詩)

細い草を食べる者(動画詩・現代詩)

▼動画1

※編集点
比較的大きめのドーナツと、それよりはるかに小さいドーナツがあります。
キタキツネがやってきて、大きいほうのドーナツの穴を通り抜けようとしますが、耳がひっかかってドーナツと同化してしまい、やがてトロフィーになりました。

次いでオポッサムがやってきて、小さいほうのドーナツの穴を通り抜けようとするも、早い段階で諦めて、それを一口で食べました。すると、オポッサムは十二指腸になりまし

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しゃがみタイガー【非線形詩・現代詩】

しゃがみタイガー【非線形詩・現代詩】

満足度でできたカッテージチーズの日を、落としたら割れてしまいそうな日を真昆布でくるみます。進軍していたという誰かの嘘の記憶が、落下傘でひらひらと着地して何かの行為の双葉が歌いはじめます。世界で最も優しいパイルドライバーを決めたいと願うのは大陸棚に群生する二酸化炭素を吸収するいきものたちでした。

3歩進んで3歩退くサフランライス。
これをリトミック料理として仕上げてから、読めない肝臓系生物の学名を

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やさしい亀裂=弦楽器・なままりも【現代詩】

やさしい亀裂=弦楽器・なままりも【現代詩】

【やさしい亀裂=弦楽器、による濡れた旋律へ】

歩きながら
かかとでハモる
誰かが避けた
(9)の続きとカスタネット

歩行者のいないタイプの天国で
モナドマシュマロを降らせる
それはプロローグの段階で涙した
いつかのレイトショーと歯ブラシ

何回目だろう
また白衣の婦人が
螺旋階段を駆け上がっては
こちらを振り向く
必死で追いかけて

気管支はやがて
関東ローム層に根を張り
一命を取り留める

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「具体的な抽象画」(現代詩)

「具体的な抽象画」(現代詩)

 しずかちゃんにさんづけで呼ばれたい、と人間の主人公は黄色い方の猫型ロボットに懇願します。

▲展開▼

 その陸橋はスピンオフドラマによく使われています。なぜならば、ちょうどいい仕上がりだからです。

 モンシロチョウをビート板に乗せます。防水加工はバッチリです。
 新人のエビフライはスライダーのおばけに激怒しつつ、ある意味では、欲情していました。
 張り裂けそうなムルロア環礁に導火線を付けて、

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木漏れ日をキャラメルマキアートに溶かしてから

木漏れ日をキャラメルマキアートに溶かしてから

木漏れ日をキャラメルマキアートに溶かしてから、ダッキングでかわします。それはユーラシア大陸の幻聴によく似た少年合唱団のララバイでした。更に言えば、ホットドッグの犠打であり、麦わら帽子の犠牲フライでした。

針に糸を通すように、新宿歌舞伎町を練り歩きます。まるでカナブンの求愛行為だな、それは黒い伝書鳩からのメッセージでしたが、冷めたピザはそっちのけで、地下鉄を目指しました。

どこへ続くのか不明のエ

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創作:フルーツパフェ・ジャンケン・ラプソディー

創作:フルーツパフェ・ジャンケン・ラプソディー

 フルーツパフェを観ました。どのフルーツが、あるいはどのスイーツが好みだろう?
「どれも好き」
 それは素顔の上で響き渡るファンファーレの答えでした。

 イソフラボンの絶対値と生類憐みの令の近似値を算出して、ジャンケンにおける第四の手を繰り出します。
 その手は、グーにもチョキにもそしてパーにも勝つことはありません。なぜなら戦いは発生しなかったのですから。

 第四の手の到来は、真のファンファー

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創作:カゲロウの成虫に口はありません

創作:カゲロウの成虫に口はありません

 カゲロウの成虫に口はありません。そうですね。捕食しないのですね。だから口は要らない。そうやってコヒーレントな波形を老舗デパートの包装紙に包みつつ歌います。
 メロディーは例外なく100パーセント可食部である。そう言っていたあの人はどこか遠くの国へ行ってしまいました。そのことと、人類の起こりをハンガーラックにかけてレオロジーを測定してばかりの日々です。

 常に既に、散らすこととしての記述を通して

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創作:彼の書き物

創作:彼の書き物

 彼は一旦視線を窓外に移した。3秒間静止した後、更に筆を進めていた。

小説:ダンプカーはマシュマロと同一、を含む言葉の塊(433文字)

小説:ダンプカーはマシュマロと同一、を含む言葉の塊(433文字)

 輪投げをして、ベーカリーの香りを手に入れる。それをクリアファイルに収め、ジュラルミンケースに格納する。

 ダンプカーはマシュマロと同一だから、常に既にきりたんぽの内角の和に収束する。指数関数的に昼寝をする。
 ハキリアリの生態と究極ハリキリスタジアムの出荷数を足し合わせ、60進法で微分する。
 その時、祈祷する内容はグルタミン酸ナトリウムのオブジェだった。遠近法とコートジボワールの風をクイック

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小説:半呼吸体とは(421文字)

小説:半呼吸体とは(421文字)

 常識を片目で見る。あるいはできる限り遠くに置く。あいつはそういうことをやっているのだろう。

 スクランブル交差点を渡り切った呼吸体は、イヤフォンのボリュームを上げた。
 正解は誰かのルールにおいての正解であり、絶対的ではないのよ、と三叉路を通り過ぎたペンペン草が喋る。
 ルートの記号を7個集めて、オオトカゲに願う。するとどうだろう。旧邸の鍵が見つかり、みりんで味付けされた縦横無尽体が振る舞われ

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小説:フレンチブルドッグ(447文字)

小説:フレンチブルドッグ(447文字)

 バックステップでモルフォチョウのコントラストを上げ、構造色はいつも命の発光を歌うのだ。
 厳冬の夏。日本の北米。簡単な難問。楽園の地獄。ピーターパン症候群をベーカリーで4個だけ焼いて、浜辺のうたた寝に売りつけるんだ。血管をさするときの絶対的な圧力。相対的な心理的リアクタンスにより、ますます興奮してくる。

 クッション運びのバーバリアンは、セメント言葉を吐きながら、笑顔だけは欠かさない。国を捨て

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