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創作:彼の書き物

 よく冷ましたサチュレーションをひよこのぺーちゃんに与えます。すると、関東ローム層が鎮まるではないですか。ピータンの分裂はコンソメ的なアタッチメントになり、別系統の実装技術はブリザードでゆっくりと和えられることになります。その時格率は小刻みに揺れ、新しい螺旋に紛れ込むのです。
 緊急時にはクルトンステップで走らないように急ぎます。より平易に言えば、恐怖の落胆は歓喜の謝肉祭なのです。
 羽ばたきとは、緩いダンスの最終楽章を乗り越えたその先の躊躇いなのです。だから、逆らえるのです。

 道にはたくさんの屋台が出ています。
「緑がいいよねー。緑が。プラスチックよりも」
「6年2組のイワノカワさん、ダイナマイトバディだよな」
「あー、お米買い忘れたー。でもカップ焼きそばあるか」
「赤と紫に縁取られたこの世界を飛び越えるときが来たね」
「タイヤからもマイクロプラスチックが発生しているんだよねー。でもさあ、クルマって大切だよねー。だから……」
「沢山の黒を隠すための大きな黒があって、それが今どんどん剥がれてきてるよねー」
「トカマク式装置に片道切符を投入すれば、青春は終わらないよ」
 といった台詞が共鳴しつつ、相殺し合います。

 しっかり効く、という広告は反証可能性の賜物で、単純な私たちは、複雑性の海に飛び込まされているだけなのかもしれません。

 彼は一旦視線を窓外に移した。3秒間静止した後、更に筆を進めていた。

いつもどうもありがとうございます。