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レモンサワーが奏でる喧騒、遠い思い出。
「焼肉ホルモンジンギスカン酒場 れもん」
2021年8月25日(水)
寂しげな影を投げかける霧の雨。
鉛色の空から雲の分子が落ちてくる。
悲哀に満ちた目で街を見る。
殺風景な秋の街に濡れた夜。
鮮やかな黄色の灯火が煌めいている。
それは新鮮な顔をした焼肉店だった。
雨がやみつつあるというのに雨宿り。
人が少ないというのに騒々しい。
若者たち、しかも20代であろう。
溢れるばかりの活力と相塗
会社退職の心意気と道すがら。
“会社だけが人生ではない”
そう思うようになったのは、50歳を直前に迎えた時だった。
突然、上司から会議室に呼ばれ、転勤を告げられた。それは私にとって人生の大いなるチャンスに聞こえた。なぜなら、転勤先の新天地で心機一転の退職を考えていたからだ。
そもそも、いつから私は俗に言われる“会社員”になってしまったのだろう?
もともと詩人にあこがれていた者が、全く収入のないフリーライターになり、アルバイ
「青い花」ノヴァーリス
18世紀、ドイツ初期ロマン主義を代表する夭折の詩人による未完小説。
13歳の婚約者ゾフィーの病死後、神秘主義や無限なるものへ傾倒の末、28歳で病死する。
理想的象徴を追い求め、各地を遍歴の末に様々な人との出会いによって魂の成長を描いた。
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