マガジンのカバー画像

読書感想文

10
運営しているクリエイター

記事一覧

短編小説を読んでみる

短編小説を読んでみる

こんにちは!占い勉強中のあやです。

文庫本が好きで以前からよく買っていたのですが、今さらながらほとんど読んでいないことを反省しております。noteをはじめて、こんなにも本を読むことを好きな方がいることを知り、背中を押してもらえたような気持ちに勝手になり、まだ読んでいない本を手にとってみる気になりました。

短編小説が好きな人のような表題にしていますが、私が好きなのは薄い本なのです。文庫本の醍醐味

もっとみる
短編小説を読んでみる②

短編小説を読んでみる②

こんにちは、占い勉強中のあやです!

今回も薄い本を対象に読んでみました。

経緯は上記のnoteに書いておりますのでよければお読みください。

* 蛇を踏む  川上弘美著
          文春文庫結構、古い本です。183ページ。いい頃合の薄さです。三編の小説が収められており、タイトルの「蛇を踏む」は芥川賞受賞作品です。お買得です!川上弘美の本は好きなので単行本でも買ったりします。川上弘美の

もっとみる
短編小説を読んでみる③

短編小説を読んでみる③

こんにちは!占い勉強中のあやです。

今回も薄い本(200ページ以内の本をここでは指しています)を読みました。ちなみにうちの本棚から選んでいるので若干古いし薄汚れております。ごめんなさい🙏

* 楢山節考 深沢七郎著 新潮文庫こちらは194ページです。いい感じの薄さです。表紙は安野光雅なんですね。豪華です。四編の小説が収められています。四つの小説は異なる色合い。コース料理なのに日本料理の次にフ

もっとみる
短編小説を読んでみる④

短編小説を読んでみる④

こんにちは!
占い学習中のあやです。
久しぶりに薄い本を読んでみました。

* 『男どき 女どき』 向田邦子著 
             新潮文庫

197ページです。丁度いい薄さ。小説とエッセイがいい感じに収められています。

随分昔になりますが、地方大学出身の私は就活のために上京するといつも居候させてくれる友人がいて、そのお宅ではじめて向田邦子の小説を読みました。面白かった。その数年前に亡

もっとみる
短編小説を読んでみる⑤

短編小説を読んでみる⑤

占い勉強中のあやです。

さて、今回の短編小説はなんと136ページ!という有難いほどに薄い本です。出かける時にも軽くていい感じにバッグに入れられます。
でも文字がちっさ!間違いなくあと5年もしたらさらに目が悪くなって読めないかも…

* 改訳 愉しき放浪児 
アイヒェンドルフ著  関 泰祐訳        岩波新書 
題名がいいですね。こういう感じ好きです。

物語が、水車小屋の車の楽しげな音から

もっとみる
短編小説を読んでみる⑥

短編小説を読んでみる⑥

薄い本が好きで、小さなバッグにサッと入るくらいの文庫本を購入してきました。何冊かは読んだけれど、本棚にささったままの本も多数あり、この機会に読んでみることにしました。薄い本とは大体200ページ以内の本のこと。

* 1973年のピンボール
村上春樹著  講談社文庫

ハルキストではないけど、村上春樹は新刊が出れば買いたくなる作家です。なんでだろう。

この本は著者にとって二作目の作品。青春三部作の

もっとみる
ソフィア、その愛

ソフィア、その愛

薄い本が好きでバッグにサッと入るくらいの文庫本を購入してきました。まだ読んでない本が本棚に何冊かあり、この機会に読んでみることにしました。薄い本とはここでは200ページ以内の本のこと。

さて、前回はトルストイの『イワン・イリッチの死』の読書感想文を書きました。

今回はトルストイの妻、ソフィアについて書いてみたいと思います。wikiによると彼女は日記を残しているようで、残念ながら邦訳はされていな

もっとみる
短編小説を読んでみる⑧

短編小説を読んでみる⑧

薄い本が好きでバッグにサッと入るくらいの文庫本を購入してきました。まだ読んでない本が本棚に何冊かあり、この機会に読んでみることにしました。薄い本とはここでは200ページ以内の本のこと。

さて今回読んだのは、食べ物の名前がたくさん並んでて面白そうだなーと思い購入した本です。

* 仰臥漫録 

正岡子規著 岩波文庫
私は料理はさほど好きというわけではないけど、人が何を料理して食べたのかに興味があ

もっとみる
短編小説を読む⑨

短編小説を読む⑨

カバンにさっと入る厚さの文庫本が好きで、気ままに集めていました。目安は大体200ページくらい。

年をとり、目が悪くなって小さな文字が読めなくなる前に、持っている本を読み切りたい!そんな思いから、少しずつ、文庫本を読んでいます。

今回読んだ本は

『黒い裾』
幸田 文 (こうだ あや)
新潮文庫
初版は1968年だから50年以上前の本です。

幸田 文の本は、名作『流れる』からはじまり、新しいも

もっとみる
短編小説を読む⑩

短編小説を読む⑩

カバンにさっと入る厚さの文庫本が好きで、気ままに集めていました。目安は大体200ページくらい。

年をとり、目が悪くなって小さな文字が読めなくなる前に、持っている本を読み切りたい!そんな思いから、少しずつ、文庫本を読んでいます。

今回読んだのは183ページの本。三編の短編小説が収められています。

『蛇を踏む』
川上弘美
文春文庫

ある日ミドリ公園に行く途中の藪を歩いていたサナダさんは蛇を踏み

もっとみる