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飲食ベンチャー経営

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ここでは飲食店によくある問題をどうやって解決していくかを投稿します!毎週1回くらいの間隔で更新!気になることとかあればお気軽にご連絡下さい!
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#キャリア

#37 飲食店の「選択」と「集中」

#37 飲食店の「選択」と「集中」

戦いは大きいものが勝つのではなく、強いものが勝つ。
ポイントは全体的な強さではなく、
戦っている個々の局面において強いものが勝つ。

つまり
「競合局面における敵と味方の力関係で勝敗が決まる」

力関係の強弱は
ランチェスターの法則が示す通りだと

「質的経営資源 × 量的経営資源」

であり、敵を相対的に上回れば勝てるということだ。
絶対的な強さではない。
「戦捷の要は、有形無形の各種要素を総合

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#36 小さいお店こそ重要な「接近戦」

#36 小さいお店こそ重要な「接近戦」

多くの飲食店が
顧客満足の追求、顧客第一主義の
理念を掲げている。

そのこと自体はとても大切だし、正しいと思うが、
その理念のために、日々何を実現しているかを
思い返すと、心許ない店舗は意外と多いのではないか。

お客様に満足頂くためには
まずお客様を知り、顕在しているニーズのみならず
潜在ニーズまでを把握する必要がある。

潜在ニーズを把握して
「行ってみたい!」「食べてみたい!」と
お客様自

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♯35 飲食店 3つの「売り」~売り先×売りもの×売り方~

♯35 飲食店 3つの「売り」~売り先×売りもの×売り方~

飲食事業とは
「売り先」「売りもの」「売り方」の組み合わせである。

多くの飲食経営者は
「売りもの」づくりには熱心だが
「売り先」と「売り方」への関心が薄い。

「売りもの」づくりに熱心というが
「品質と価格のバランス」に熱心なのであって
お客様の得られるメリットや利用価値・体験価値への関心は充分ではない。

飲食経営者は「売りもの」を作ることに注力しがちだが、
お客様が「売り物」を購入すること

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#34 誰に、何を、どうやって売るか

#34 誰に、何を、どうやって売るか

飲食事業は
「売り先」「売りもの」「売り方」の組み合わせである。

多くの料理人は
「売りもの」づくりには熱心だが
「売り先」と「売り方」への関心が薄い。

「売りもの」づくりに熱心というが
「品質と価格のバランス」に熱心なのであって
需要者の得られるメリットや使用価値への関心は充分ではない。
供給者は「売りもの」をつくることが目的だが、
需要者が「売り物」を購入することは手段であることを忘れては

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#33 お客様は囲い込めない

#33 お客様は囲い込めない

「顧客を囲い込む」という言葉をよく聞くが
あまり好きな表現ではない。

虫取り網でチョウチョを捕まえるように
顧客を捕えて逃さないなんてことが、できるはずがない。
自分が顧客になってみれば、当たり前のことだ。

店舗は花を咲かせ、甘い蜜を出し続けること。
そこには「柵」で囲むのではなく、
「旗」を立てることを考えるべきだ。

そうすればチョウチョさんたるお客sまが、
お客様のタイミングで、ときどき

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#32 店舗の三位一体の満足とは?

#32 店舗の三位一体の満足とは?

店舗における満足度の指標は3つある。
顧客満足・社員満足・店舗満足である。
これは三位一体でなければならない。

そもそも
顧客満足を得る活動を行ってくれるのはスタッフである。
そのスタッフが不満だらけだと顧客満足が得られるはずがない。

しかし
スタッフと馴れ合いになっても競争に勝てず
顧客満足は得られず、店舗はもたない。
スタッフ満足を得るために給料や休暇ばかり増やしていては、
店舗はもたない

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#31 店舗経営は街づくりの一部

#31 店舗経営は街づくりの一部

我々飲食店は社会的な存在である。
企業は事業を通じて顧客に役立つから存在できる。
顧客に役立つことで社会に貢献している。
事業とは社会のなかでの役割分担である。
飲食事業も例外ではない。

社会に貢献するからこそ、店舗はその存在が許されているのだ。

私のセブンイレブン時代、熊本の大震災があった翌々日、
自身が応援で駆けつけた店舗での話。

その店舗のスタッフさんで、
いまだ家が全壊するかもしれな

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#30 売上は役立った「証」、利益は役立った「対価」

#30 売上は役立った「証」、利益は役立った「対価」

・何のために私たちは仕事をするのか?
・何のために店舗間で競争するのか?
・なぜ、店舗はナンバーワンにならなければならないのか?

顧客や社会に役に立つからその店舗は売上や利益が得られる。
競争とは、その役立ち度合いを切磋琢磨する戦いだ。
つまり、売上高は役立った「証」であり、利益は役立った「対価」である。

顧客がその時一番満足するものが選ばれる。
顧客にとってその時の一番しか選ばれない。
この

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#22 Clubhouse3日間使ってみて分かりやすかった記事一覧とどう使っていくか考察

#22 Clubhouse3日間使ってみて分かりやすかった記事一覧とどう使っていくか考察

いまトレンドのど真ん中の「Clubhouse」。まだアプリは英語表記で、やり方もあまり出回ってないので、分かりやすかった記事まとめて、どう使っていくのが良いか、飲食経営者の目線で考察します。

どんなアプリ?これを読めば、成り立ちやコンセプト・SNSとしてのポジショニングなどがわかります。それをもとにやってみるかどうか決めても良いかもしれません。ただ具体的な操作方法等は載ってないので、それはコチラ

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#21「職業」で仕事を選んでいないか?

#21「職業」で仕事を選んでいないか?

バイトを始める時、就活をする時、当たり前のように各種媒体から職種をもとに仕事を選ぶ。毎年、好きな職業ランキングなどと、なりたい「職業」をアンケートする。

大事なのは職業ではなく「自分のあり方」だ。

あくまで職業は在り方を追求する上での手段でしか無い。
これからキャリアを形成していく人は、
そこに対する考えを固めるのに存分に投資するべきだ。
読書・人に合う・学校・就職・起業・など手段は様々ある。

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#14 「飲食は好きだけど、仕事にするのはちょっと。。」

#14 「飲食は好きだけど、仕事にするのはちょっと。。」

そう思う人、結構多いんじゃないかな?
自分自身もそうだったけど、大学生の時に飲食の仕事が好きで週5回くらいバイトしてた。お客様と接するのも楽しいし、一つの目標に向かって店舗一丸となって営業していく感じが、ある意味部活みたいで好きだった。
でもそのままそこに就職はしなかった。

何故か?

その当時は「水商売だし」とか「社会的な体裁が」とか「労働環境が」とか「親の反対が」とかいろいろ理由をつけていた

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#11 商売人と経営者の違い

#11 商売人と経営者の違い

これはセブン時代に30年間店舗を経営しているオーナーさんから学んだ。
OFCという経営相談員をやっていたときは、同時に8店舗を担当し、売上利益改善に向けた取り組みをオーナーさんと一緒になって実施していくのだが、この商売人オーナーさんと経営者オーナーさんで考え方が全く異なる店舗運営になる。

どちらが良い悪いという話ではないが、
商売人オーナーの方は「お客様」の立場に立って経営判断をする。なので多少

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#10 飲食店の接客「3つの配慮」

#10 飲食店の接客「3つの配慮」

世の中にはいろいろな飲食店があって、友達だったっけ?みたいな距離感で接してきてくれるお店や、神様かな?ってくらいのホスピタリティで迎えてくれるお店、昔ながらの頑固親父がやっている無愛想なお店など、いろいろなスタンスの接客が存在しますが、当店で大事にしてる接客の仕方はこの「3つの配慮」だけです。

「目配り・気配り・心配り」

大事にしているのは本当にこれだけ。
これだけできれば、十分だと思っていま

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#9「会食」→「個食」へ

#9「会食」→「個食」へ

外食産業が厳しい中、多くの飲食店は今までの儲けどころであった団体需要を失った。各店、テイクアウトやデリバリーなど対応に追われている。
ただ、この需要の変化は、コロナの影響で突然出てきたというより、
前から言われていたことが加速したという方が正しい気がする。

私自身、外食需要は「消滅」したのではなく「転換」したのだと思っている。キーワードは「個食化」。

2年前のセブンイレブン時代には市場調査をし

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