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DX(デジタルトランスフォーメーション)

こんばんは!
埼玉県越谷市で「がやてっく株式会社」という小さな会社を経営している小栗義樹と申します!

本日は、僕が学んだこと・気づいたことをまとめて文章にする企画です。

久しぶりに仕事やビジネスに関わるお話をさせて頂きます。

そう、タイトルにもあるように「DX(デジタルトランスフォーメーション)」についてです。

一昨日書いた「がやてっく~誕生前夜~」にも少しだけ登場したのですが、あの内容を深堀してみようと思います。

まずは、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か?というお話から。

Googleに「DXとは」と文字を入れて検索すると、こんな感じでまとめられた内容が出てきます。

デジタルトランスフォーメーションは、 デジタルテクノロジーを使用して、ビジネスプロセス・文化・顧客体験を新たに創造して、変わり続けるビジネスや市場の要求を満たすプロセスである。

はい。

要するに
「オンライン上で発達した技術を使って、今までにないに便利な代物を創り出せ!」
てなことですね。

ちなみにどのサイト・どのメディアにも市場とか顧客体験という言葉が出てくるので、企業やお店に向けて使われる言葉なのだと思ってもらっていいと思います。

具体的な事例でいえば、
セルフレジを導入して、お客さんがレジに並ぶ時間を無くすことに成功したスーパーがある。
とかでしょうか。

まぁ、使いこなせている会社が少ない気がするので、これが事例として正しいのかは分かりませんけどね(笑)

このDXという言葉は、5年くらい前に一部界隈で急激に流行った言葉です。最近になって、地方でもこの言葉を聞くようになりました。

がやてっく~誕生前夜~で記したように、僕たちが会社に提供できなかった概念であり、悔しい思いをさせられた言葉でもあります。

早すぎたなんてことはありません。アクセスさえすれば、そこらじゅうで転がっていた概念ですから。DXが難しかったのではなく、ただ単に、アクセスしない・見ないふりをしたことが罪であり、DXという概念の導入が早すぎたなんてことは無いと思っています。

僕は未だに思います。

最近になって、地方の中小企業なんかでもDXという言葉を聞くようになりましたが、ぶっちゃけ意味わかってないよね。

と。

みんな、理解して導入しようとしてないですよね?

いや、うまく使えている会社もありますよ。それを使って爆伸びしている会社もあります。ただ実態として、色々なニュースを読んでいると、全然上手に使いこなせていないパターンが多い気がします。

大企業でさえ、導入に失敗しているところがあるくらいですから。

みんな技術屋じゃないのに、技術屋っぽい話に終始しちゃってるんですよ。

そんなんじゃ、一生DXの世界観を用いたサービスは作れないでしょう。

というわけで今日は、DXとはなんぞや?という話をします。

DXとは、人々の生活満足度をデジタルの力で上げることである。


色々言葉を探しましたけど、これが一番しっくりきます。

DXとは、技術を導入することではありません。技術を導入したことで、生活に変化を起こすことです。

先ほど、こんな事例を紹介しました。
セルフレジを導入して、お客さんがレジに並ぶ時間を無くすことに成功したスーパーがある。

これ、うまくやっているなって思うスーパーが1つあります。

ロピアです。

破竹の勢いで展開しているスーパーロピア。越谷にも店舗があるんですけど、ここはセミセルフレジというシステムを導入しています。

レジ打ちは人がやって、会計と袋詰めをお客さんがやるという座組です。会計とレジ打ちの場所には距離があって、レジ打ちをしている間に、前のお客さんが会計を済ませる。距離があって詰まらないから、レジの進みが異様に早く見えるんです。しかも、レジ打ちは慣れているスタッフがやりますから、素人がやるよりも圧倒的に早い。

DXってこれを言います。

要は、お客さんが待たされていると感じさせない仕組みです。お客さんはこの座組を見て、スムーズにレジが流れていると感じていることでしょう。そういう顧客創造設計になっているわけです。

他のスーパーでも、セミセルフレジを導入しているところはあります。でも、会計システムとレジ打ちが繋がっているところが多いです。これだと、レジ打ちが終わって、その場で会計を済ます形になるので、どん詰まりしている感覚がぬぐえません。

どうしても待たされているというイメージが払しょくできないので、これだったら会計も一緒に済ませてほしいとなってしまいます。

このロピアの事例、徹底したお客様ファーストですよね。それでいて、ひと昔前まで人がやっていた会計というシステムをコンピューターにやらせている。素晴らしいです。

人件費が変わらないと思う方もいるかもしれませんけど、圧倒的に削減出来ています。会計をコンピューターがやるのだから、会計処理に人を介す必要がありません。月末にまとめて会計をなんて必要は無くなります。だから、経理コストは浮いているんです。

時間創出・気持ちの余裕という面でお客様満足度を高め、会社の人件費カットにも貢献している。

めちゃくちゃ良い事例です。

DXの正式名称。僕は先ほどから書いていますが、その名をデジタルトランスフォーメーションと言います。

分かりやすくいえば、デジタルと融合するということです。

では、デジタルと何を融合するのか?

人です。

DXって、人とデジタルを融合することなんですよ。そして、人と融合する目的は、人の生活を豊かで便利なものにするためです。

多くの人の勘違い。それは、デジタルという便利な機能を導入すれば、万事うまくいくと思い込んでいることです。

そんなわけありません。

DXとは、その機能を導入したことで、どのように人の生活が変化するのかを考えることなのです。

便利な技術を考えるのは、技術屋の仕事です。ビジネスパーソンが考えるべきは導入することではなく、導入したことでお客さんのお客さん、あるいはお店のお客さんの動きがどれくらい便利になるかです。

これ、iPhoneの話に似ています。

iPhoneを語る上で、多くの人が「ネットの接続が早くなった」とか「写真の解像度が上がった」とか「連絡が取りやすくなった」とか「動画が見れるようになった」と言います。

これはすべて技術屋の話です。

ビジネスパーソンがiPhoneを語るなら、多くの人が「コンテンツを受け取りやすくなった」とか「決済にお金が必要なくなる」とか「動画や画像の編集が誰でも簡単に出来るようになる」とか「文字を読む人が減る」とかです。

導入されたことで、人に与える影響は何か?

DXを使いこなすための第一歩は、利用してくれる人の生活をこんな風に豊かにしてあげたいという気持ちや問題提起。その上で、どの技術を導入すればいいかという選択をして、最後にその技術が利用者にもたらす影響を考えることです。

みんな、技術屋が考えるべきことを議論しているだけ。という言葉にはこういう意味があります。選択もしていなければ、それを受け取った人々の事を全く想像していない。

それでうまくいくなんてことはありません。

ビジネスの原理は、いつだって「人に喜んでもらう」なんです。

人を想像せず、目の前の技術だけを見ていたら、絶対にうまくなんていかないのです。

最後に、DXを理解する上で、重要な本を1冊紹介します。

渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでみてください。

論語と算盤とインターネット。

DXとはそういう事ですから。

それではまた!
明日の記事でお会いしましょう!

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