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『白いカラス』シリーズ

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2022年5月の記事一覧

白いカラス(4) ーチェリー・ピッキングー

白いカラス(4) ーチェリー・ピッキングー

チェリー・ピッキング(cherry-picking): 多くの事例の中から自らの論証に有利な事例のみを並べ立てること。
「無差別でなく、熟したサクランボだけを選別すること」が転じて「つまみ食い」「いいとこ取り」を表す。

例を挙げるなら
「記事を書くために時間も労力も割きたくない」けど、
「たくさん、スキをクリックしてもらいたい」ってね(笑)。

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白いカラス(3) ー「意識の空白状態」と「公平な観察者」ー

白いカラス(3) ー「意識の空白状態」と「公平な観察者」ー

みなさんは「公平な観察者」を心の中に持っていますか?

アダム・スミスといえば『国富論』において、各人が自己利益を追求すれば「見えざる手」によって社会全体が豊かになる、と主張したことで有名です。ところが、2冊しか著書を出していないスミスが最初に出版したのは『道徳感情論』の方だったんです。
この著作では、世の中で人々が様々な感情を持っていることを尊重しつつも「共感」で社会のまとまりを目指すことが大切

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白いカラス(2) ー神話から人間世界の事象へー

白いカラス(2) ー神話から人間世界の事象へー

2014年5月、安倍首相が目指す集団的自衛権の行使に反対する市民団体や労働組合が「憲法9条があるのに、海外で武力行使する国にしてはいけない」と訴え、通行人にビラを配りました。

参加者の1人は、「北朝鮮や中国の脅威を理由にしているが、日常生活では感じない。脅威を無理やり作る出しているのではないか」と言います。

しかし、現実の社会では、北朝鮮が核開発を行い、中国は南シナ海でベトナムやフィリピンの領

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白いカラス(1)  ーはじめに(自然科学と社会科学)ー

白いカラス(1)  ーはじめに(自然科学と社会科学)ー

今回から、10回ほどのシリーズ仕立てにして、ぼちぼち書いて参りますので、時々、覗いてやってくださいな。

仲良しのえんちゃんの記事。

https://note.com/keigo_kyousitsu/n/n54cc4fd9eaa1

この記事に対して、オイラは「議論が重要」と指摘しました。

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国民レベルでは、こんなほんわかしたやり取り

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