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がん克服日記

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余命1か月と言われた父親のがん克服日記です。忘れないよう日常の日々を書いていこう思います。自分の為に。悔いのないように。 2020年3月20日からの記録です。 ■現状 ・大腸(…
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2020年4月の記事一覧

20日 誕生日

20日 誕生日

本日は告別式。そして父親の誕生日。
奇しくも同じ日。
66回目の誕生日。
この日は雨。

ほとんど寝られず3時半から目が覚めていた。

9時には式場に入り、お父さんにお線香を。
ふと目を遣ると何か昨日より微笑んでいるような。のりちゃんやお母さんも気付き、不思議だね、昨日の通夜でみんなが来てくれたから楽しかったのかな、と話していた。

葬儀屋さんが言うには、実はまだ聴こえていると言われてますよ、

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19日 お通夜

19日 お通夜

この日は快晴。前日の大雨から打って変わって。
とても爽やかな日だ。父親らしい日だ。

夕方からなので母親とゆっくり式場に行く。

式の前に湯灌の儀というお清めの時間がある。お風呂に入ったり、着替えたり身支度をする時間。
丁寧に洗っていただき、気持ち良さそう。表情も爽やかになった。生前お風呂が好きだったから、本当に気持ち良さそう。
病の影響で黄疸が出て顔が黄色かったが、お化粧をしてくれた。
山が大好

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18日 父親の事

今日は千葉は雨と風で大荒れ。
母親と、今日は家でゆっくりしようねと話す。

鹿児島の生徒さんが送ってくれた水素水生成機。母親がとても気に入って沢山作っている。楽しいらしい。
これで少しでも元気でいてくれたら嬉しい。

本当に皆さんから沢山の応援を頂いた。実際のものから情報からご縁から数えたらキリがないほどの応援を頂いた。本当に有難い。。落ち着いた時に少しずつ御礼をしていけたらと思う。

ここ数日夜

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17日 母親との時間

この日は移動が多い日だった。朝から母親連れてほとんどドライブ。車の中でも沢山喋った。

とにかくこの数日母親と過ごし、沢山話しをしている。お互いの隙間を埋めるように。母親からもなんだか話せて軽くなったありがとうと言われる。とても心が安らぐ。

先ずはスクールに行き必要なものを取りに行く。両国を越えるのと越えないのだと遠さの感じ方が違う。千葉から行くと江東区は30分くらいでドライブに丁度良い。
父親

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16日 人を大事にする。

お父さんは病院からそのまま八幡の葬儀屋の安置室へ。毎日逢いにいける。
逢いに行くと、ただ寝ているようだ。今にも起きそう。少し半開きだった口も閉じている。少し微笑んでいるようにも思える。

お母さんはひとしきりお父さんに話をしている。
本当に好きだったんだなと感じる。子どもには見せない表情がある。2人の間の愛情をひしひしと感じる。美しさを感じる。

この日は母親と沢山色んな事話した。
お父さんの

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15日 まだ整理がつかないがここに記していきます。

まだ整理がつかないがここに記していきます。

昨日の朝3時に泊まり込みしていた母親からの電話で飛び起き、すぐさま病院へ。のりちゃんも慎太朗も一緒に。

着いた時には心電図は赤く0の表示。
お母さんが一言「死んじゃった。」

駆け寄りお父さんに触れてみるとまだ温かい。
生きてると同じように温かい。
手を取り、出てきた言葉は「良くがんばったね、ほんとうに良くがんばったね」それしか出てこない。
あとは言

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14日 

本日の午前2時半に父、石井良明は永眠しました。
最期は安らかに息を引き取りました。
皆さまには多大なる応援を頂き、本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

13日昼から意識が混濁し、何回か起き上がり話すことができました。
最期に交わした言葉は「ありがとうね」でした。
孫の慎太朗と私の手を両手で取ってありがとうね、と伝えてくれました。

その前日は何も言わず母親と私の手を握り伝えてくれまし

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13日 容態急変。

朝8時、支度をしていると母親からの電話。
話してみると「すぐ来て」の一言で切れる。

色々な想いが巡り、のりちゃんと慎太朗ととにかく早く駆けつける。

病室に入ると苦しそうなお父さん。
朝痛みでのたうち回ったとの事。今は多少落ち着いている。
今までそんな事は無かった。痛みに強い父親は人一倍我慢強い。その父親がのたうちまわるというのは相当痛いのだろう。

痛み止めの点滴のせいか意識は朦朧としていて、

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12日 体力が下降。

12日 体力が下降。

個室生活4日目。克服生活18日目。
今日も朝病室へ。
開けたらあまり調子が良くなさそう。話を聞くと昨日一日は調子は良かったみたいだが、朝起きた時には調子が良くないみたい。今日の朝ごはんは食べられなかったみたい。

一進一退。いや、3歩進んで2歩下がる。それでも前へ前へ。あとは気持ちだ。

サポートする方も、昼から次の朝まではお母さん、朝から昼までは奥さんののりちゃんがサポートする体制をして分散。お

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11日 少しずつ変化が。

個室病室3日目。
なんとこの日は便が5回も。3回は普通であとの2回はゆるいとの事。

今は食べたら出る。
普通の事でも今のお父さんには大変な事だ。それがこんなにある事は大きな変化だ。
日常のありがたみを感じる。人間の摂理のありがたみを感じる。
食1つ取っても自然の道理に外れると致命的である事が良く分かる。生かされている事は本当だ。

感じるのは、肝臓の腫れが少しずつ収まってきて、圧迫していた腸の通

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10日 良い判断だった

10日 良い判断だった

昨日から個室に入院。
昨日は一度お父さん以外は家に帰り、朝8時半に病室へ。丁度ご飯の時間終わり。あまり食べてないとの事だったが、顔色が少しいい。

昨日まで見ていて辛そうだったけど、今日は楽そう。それだけでも家族は心が楽になる。苦しそうな顔を見ているのは、どうしてもこちらも苦しくなる。

着いて早速、100g分の煮出した地鶏のスープを飲んでもらう。濃厚で悪くはないみたい。
これが大事なタンパク源と

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9日 しゃっくりが止まらない

昨日からしゃっくりが止まらない。一度出るとかなり続く。
そして現在中々食べられ無く、かなり体力が落ちている。しゃっくりでも体力が減っていってしまう。

朝8時半、昨日予約を取ったクリニックに行こうと車に乗り込もうとするも立てないし歩くのもやっと。
行きの車でしゃっくりを止める為に試しにみんなで「息止め15秒チャレンジ」をしてみる。止まった。

千代田区のクリニックに行き、永田先生に現状を話す。

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8日 少し調子がいい

8日 少し調子がいい

昨日よりは調子が良さそうだ。
昨日が5段階で1であれば、今日は2。
朝ごはんもうどんを食べられたらしい。
一先ず食べられる事でホッとする。

昨日は体力低下を感じ、少し心がざわついた。
内観をして、だとしたら今の状態を少しでも知れたらいいと感じ、信頼出来る医師のところへ現状を診てもらおうと思った。
診療の時間を待って、電話をし、次の日の午前中に予約をした。少しこれだけでもみんながホッとする感覚が広

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7日 少し辛そう

今日は朝から少し辛そう。ご飯があまり入らない。
ただ尿が今までより薄く変化あり。黄疸が出ていた影響なのか日々の尿は赤黒くも見えた。

今日は口から食べ物が入らないので点滴を受けに病院へ。近くにある事がありがたい。
主治医に診察してもらいむくみもなくお腹のハリも問題無いとの話し。血圧は正常、体温も平熱。

後は体力だけか。
日々のルーティンを淡々とやり、ご飯が入らない時のエネルギー補給として病院を活

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