13日 容態急変。

朝8時、支度をしていると母親からの電話。
話してみると「すぐ来て」の一言で切れる。

色々な想いが巡り、のりちゃんと慎太朗ととにかく早く駆けつける。

病室に入ると苦しそうなお父さん。
朝痛みでのたうち回ったとの事。今は多少落ち着いている。
今までそんな事は無かった。痛みに強い父親は人一倍我慢強い。その父親がのたうちまわるというのは相当痛いのだろう。

痛み止めの点滴のせいか意識は朦朧としていて、呼吸さえも苦しそう。
たまに目を開けて一言、二言。

思わず手を握る。慎太朗と俺の手を取り小さな声で「ありがとうね」と言っていた。
慎太朗は色々感じて大泣きしている。

すぐさま近くに住んでいる叔父さんに連絡。
叔母さんと一緒に来てくれて一緒に見守ってくれた。

少し落ち着いて寝始めたが、呼吸と共に痛むのか寝ていても唸るように声を出している。

一先ず今日のところは大丈夫そうだ。

お父さんは、人として大事な事を体当たりで教えてくれている。何が大事か。家族の絆。家族との時間。家族との思い出。家族を思い遣る心。家族が支え合う時間。
全てそれしかない。それが私の価値観だと今気づく。それがお父さんが教えてくれていた事だと思う。本当に人として何が大事なのかをこの経験を通して教えてくれている。
お父さんとお母さんは今まで私に関わってきてくれた時間を通して教えてくれている。それを受け取っている事に今気づく。人を大事にする生き方。

人はいつか死ぬ。親の方が先に死ぬ。頭で分かっていても今は気持ちがついていかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?