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【文章シェルパ】仲野マリのライティング道案内

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ライターとは、あたかも山岳シェルパのように、読者を文章の頂上(クライマックス)に導き、確実に下山させる(最後まで読ませる)文章案内人です。このメールマガジンは、ライター・講師とし…
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記事一覧

文豪たちの2000字(2)下村湖人「論語物語」序文・改版序

誰でも無料で利用できるあおぞら文庫(著作権フリー)を活用し、文豪の作品を例文にして、出だし、構成、印象的なフレーズ、テーマと結論などを分析していきます。「なぜこれらは名文なのか」を知ることで、書くために大切なポイントを学ぶ講座。

今回はライブで配信します。
取り上げるのは、下村湖人の「論語物語」序文および改版序。
「起承転結」を中心に分析します。
青空文庫のページは以下から参照・ダウンロードでき
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あおぞら文庫で学ぶ「文豪たちの2000字」オープニング編

2023年4月2日から始まった「文豪たちの2000字」は、これから毎週日曜日夜21時からYouTubeとFacebookグループから配信します。
書くこと、読むことの好きなあなたのための、文章講座。文豪たちの作品の素晴らしさに触れながら、簡潔で美しい文章を書くためのポイントを学びます。
チャットGPTに負けないための、人間にしか書けない文章教室、無料です!

誰でも無料で利用できるあおぞら文庫(著
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「書き始めると最初の一文が出てこない」人へ

「書き始めると最初の一文が出てこない」人へ

kindle出版のお手伝いをしていると、この前は「書きたいことが決まってきました!」と笑顔だったのに、「書き始めたら、どうやって書き始めたらいいか、迷って結局全然書けないんです」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。
確かに「最初の一文」はとっても大事。でも、それは後で考えてもいい。「本を書く」には、まずある程度のボリュームが必要です。頭の中にたくさん「伝えたいコトバ」があるのに、それが出てこない

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夢は諦めないで!

夢は諦めないで!

私は小説家になりたかった。けれど「0から1を生み出す」力が弱く、ノンフィクション系でしか評価されなかったので、作家になることは諦め、劇評などの評論や、取材をまとめる系のライターになりました。
添削や編集のお仕事もやっていたので、自費出版の方の編集提案のお仕事はしていたのですが、最近、「リライト」という形でフィクション化のお手伝いもするようになったのです。

1を100にする力を発揮してフィクション

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11月12日、文章シェルパのインスタライブ

11月12日、文章シェルパのインスタライブ

今夜初めてのインスタライブをやります。YouTube配信は今年1月から、すでに45回やっているのですが、インスタライブは初めて。
それも、YouTubeの方は歌舞伎のお話に特化しているので、ライティングのお話を配信するのは本当に初めてです。

「文章シェルパ」って何?私は、文章を書くとは、読者を連れて、「見せたい山頂の景色(=伝えたいこと)」までご案内することであり、山岳案内人のような技術が必要だ

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炎上しない書き方について

炎上しない書き方について

先日、3つの講座を開催しました。
そうしたら目的の異なる3講座のそれぞれの参加者から、奇しくも同じような感想をいただいたのです。

「マリさんは、絶対に人の悪口を言わないから好き」
「どんな人の話を聞いていても、けなさずにアドバイスをくれる」
「私の言いたいことを褒めてくれて、嬉しい」

それに対する私の反応

「え? そうですか?  私、けっこうはっきりモノを言う方ですが・・・」

言いたいこと

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事実をフィクション化する

事実をフィクション化する

今日は、「フィクション化」についてのお話をしたいと思います。

「フィクション化する」とは?私は最近、リライトのお仕事をさせていただいています。
「書きたい!」気持ちを持って1冊分書いたものの、どうも構成がうまく行かない、そんな方のお手伝いです。
章の順番を入れ替えたり、段落の順番を入れ替えたり、説明を加えたり、ややこしいエピソードは思い切って削ったり・・・と、そういうアドバイスをすることが多いで

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「企画書」下書きから見えてきたもの

「企画書」下書きから見えてきたもの

kindle出版なんでも相談会の2回目は、書いてきた企画書の下書きを見せ合う会でした。手書きで何枚も書いてきた人もいれば、「気持ちが固まらない」と、まだ書いていない人もいらっしゃいました。でも、書けてなくても頭の中にはたくさん詰まっていたんですよ。話してもらえばわかるんです。書くことでも、話すことでも、気持ちは整理できるんです。

プロフィールをブラッシュアップする「本の内容に関係ある経歴を中心に

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企画書をブラッシュアップする

企画書をブラッシュアップする

え? 出版社とかに頼まないんだから、企画書なんて、要らないんじゃない?
私が書きたいことを書いて、形を整えてアップロードしたらkindle出版でしょ。

そう思っているアナタ

kindleだろうが自費出版だろうが印税発生する紙媒体出版だろうが、
本のコンセプトがしっかりしていなければ、いい本は作れません。

どんな本を書きたいのか我らが「絶対kindle出版するぞ!なんでも相談会」が大海原に漕ぎ

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kindle出版、一番大切なのは「企画書」

kindle出版、一番大切なのは「企画書」

一人で書いて、一人でまとめて、一人で出版。
著者としての執筆、出版社での編集作業、表紙の装丁から出版まで、全部自分やるからコスパが最高なのが、Kindle出版のうまみです。

お金はかからないけど、時間と労力と、そして「知恵」がかかる。

だから最初が肝心です。まずは「知恵」。
出版社では、必ず最初に「企画書」を作ります。
どんな本を作りたいのか、どんな人に届けたいのか、著者はどういう人なのか。そ

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「書きたい」気持ちと「売れたい」気持ち

「書きたい」気持ちと「売れたい」気持ち

私がなぜ「書く」を仕事にしたのか、なぜ「書きたい気持ち」にこだわるのか。
その経緯を、ちょこっとお話ししますね。

誰もが「将来の夢」通りの人生は歩めない今、私は「文章シェルパ」という肩書で、添削指導やkindle出版のお手伝いをしています。皆さんの「書きたい思い」を形にすべく、お手伝いをしたいという気持ちは、どこから来るのか。それは私自身、回り道を散々してきた、という経験があるからなのです。

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