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AHOY! マーク・ワトニー宇宙海賊団

マッデイの映画を見るときぼくはいつもマッデイ以外の配役にしびれてるんだが、今回は全体的に楽しかった。ヘッダ画像を有志の方からお借りしていることをお知らせしないわけにはいかない。

オデッセイを見た。事前にどのような映画かをガチで知らなく、またいつもそのように事前情報を絶対に仕入れない呪いをぼくは自分にかけているのだが、この呪いが功を奏した。

というのも、ぼくはオデッセイを宇宙版Cast awayだとは思ってなかったので、それがひでえな重いな笑えねえなと思ったし、
最後の最後までマジで助かるかどうかわからん(助かるために実験的な救出方法にやたら意欲的になるマークも、そのほうがおもれえからみたいに脚本担当とかに性格を持ってかれてるのであればそれは尊厳破壊だ)感じにしてるのはもうなんかエンタメ消費の典型的な唾棄すべきパターンだし、

だからこそそのような異常事態をさも海外とか異世界みたいに「超絶他人事」として見るのであれば(といいますか映画だからそのように作られていてぼくは自分を責めたくはないし自分を守ってやりたいが)、とんでもない劣悪環境どころかなんも知らない状態、異世界転生はなぜか自分に有利な状態が備わってるがまさにその逆、火星なんていう異様な場所にひとり放り出されて生き延びろという異常事態をもはや放り投げてしまい、その責任の所在を無視することで異常事態下でVlogを投稿し続ける者(といいますか映画自体がそのような作りだ)を見続ける、ある意味ドキュメンタリを見る感じで最後までいけるからいつもあまり好きになれないマッデイの話でも面白かったんじゃないかなとクソ偉そうに思っている。

そして仲間の絆の物語だ。アイリス、プレアデス、パスファインダー、ローバ……と、ぼくがよく見ている著名人の名前がちょくちょくでてくるのだが、こっちが先である。まさかこれをコンセプトにそのような名前付けをしたんじゃないのと想像してしまうほど。

また、好きなキウェテル・イジョフォーがめっちゃいい役だったのも嬉しい。地上でクソ偉そうにNASAという組織の重大な使命を完遂するために組織の持続を考える長官のサンダースにふつう視聴者はいらつくと思うんだが、その下なのか友達のフライトディレクターであるというアンダーソン、その部下なのか同列なのかわからんが火星探査統括責任者のビンセントにキウェテル・イジョフォーがなった。

マークを助けるために次々にがんがんどうしようもねえ案が出て来、サンダースや広報とかの女はことごとくそれを阻もうとするんだが、ビンセントはマークが助かるならとあの手この手でやりまくる。

同じビンセントでもパルプ・フィクションのビンセントとは偉い違いだ。

でもそのビンセントも唖然として呆れた方法に脱出艇MAVを少しでも軽くしなきゃいかんからという理由かなんかで船体の頂上をぶっ壊して破壊して防水ビニールかなんかで囲っただけで宇宙に飛び出せとチャイナ系技術者が言ったときはやめやがれとブチ切れててそりゃそうだよなって感じだ。

だってもうそれして失敗したら二度と助からない。火星にい続けたほうがまだ生き延びれたんじゃないか。

キウェテル・イジョフォーと初めて出会ったのはソルトだった。もちろんこのときは「この野郎!!」と思った。主役を飛行機から蹴落とす。

だが、アメリカン・ギャングスタとかインサイド・マンとか見てるうちに好きになっていた。

なんか下馬評を見たらビンセントは到来アジア人だったから、そのあたりに白人黒人優位をすんなみたいなのもあったらしい。そんなことはぼくに聞かれてもわからない。余裕があったら明日また考えよう。



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中村風景
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