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画文帯神獣鏡(下):倭の五王が受け取った同型鏡群
千葉県立中央博のグッドジョブ7/6に千葉県立中央博物館で辻田淳一郎さん(九州大学)の講演がありました。千葉で辻田さんの講演が聴けるとは思っていなかったので感激しました。
同型鏡とは?
講演のタイトルは「同型鏡と5・6世紀の東アジア」でした。
同型鏡というのは、元になる原鏡に粘土を押し当てて鋳型をつくり製作された複製鏡です。押し当てる時に足で踏んだと考えられ、「踏み返し鏡」とも呼ばれます。踏
Google Map:東田大塚古墳が10万回閲覧
Google Mapには「地図に載っていない場所を追加」できる機能があります。追加登録を申請するとGoogle Mapで審査があり、認められれば、Google Mapに表示されるようになります。
僕は2022/10/31に奈良県桜井市の東田[ひがいだ]大塚古墳の登録を申請して認められました。そうしたところ、東田大塚古墳の閲覧数が1000件、5万件、10万件の節目節目にGoogle Mapからメー
画文帯神獣鏡(上):卑弥呼の時代に近畿の中心性はなかった
古代の遺跡や古墳から出土する銅鏡の中で、画文帯神獣鏡[がもんたい・しんじゅうきょう]は、僕が一番好きな鏡です。
どうして好きかというと、画文帯神獣鏡はわかりやすいからです。外側から4番目に「半円方形帯」と呼ばれる、半円と方形が順番に並ぶ文様があります。これがあれば画文帯神獣鏡だとすぐわかります。ちなみに、「画文帯」は外側から2番目の文様を指します。
画文帯神獣鏡は主に2つの時代の古墳などから出
考古学の論文・書籍は間違いが多すぎないか?
考古学の論文や書籍には間違いが多いと思います。ここで間違いというのは、以下のようなものを指します。
根拠となる論文やデータを正確に参照していない
本文に整合性がない
誤字脱字
この記事では僕が気づいた間違いを紹介します。
『纏向学の最前線』より(纏向学研究センター、2022年8月):トップ写真
『纏向学の最前線』は纏向学研究センターが10周年記念で、2022年8月に刊行された論文集で、