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雑記やエッセイ

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日々暮らしの中で感じたことを書いています。完全に個人的な日記だったりメモだったり。個人の感想に近いです。
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2020年12月の記事一覧

20代の最後にロンドンに飛び立ったときのこと

20代の最後にロンドンに飛び立ったときのこと

今から6年前、残り数ヶ月で30歳になろうとしていた29の私は、20代の最後をこのまま平凡に終わらせたくないという衝動に駆られて、一人でロンドンに飛び立った。といっても、大それたことではない。ただの一人旅である。

20代は色々迷走していた。大学を卒業してからすぐに洋服関係の仕事をしたけれど、物足りなくて1年でやめた。それからずっと都内でマーケティングやウェブ関係の仕事をしていたが、社会(というか会

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アメリカで過ごした13歳の自分へ

アメリカで過ごした13歳の自分へ

なぜあの時、いえなかったんだろう。
13歳の私は、アメリカから日本に帰る飛行機の中でひとり涙を濡らしていた。

私は、いつか国際ジャーナリストになって世界を飛び回り、またアメリカに来ると言い、隣にいた別の中学生の女子は、CAになると言った。実際には、私は日本で普通の会社員になって、もう1人の子は看護師になった。

今から遡ること22年前、13歳の夏に当時通っていた中学校にアメリカの短期留学プログラ

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私がはじめて東京を知った日

私がはじめて東京を知った日

私が18歳で上京する2年前に、2歳年上の兄は、東京の大学生になった。

兄が長期休暇で帰省するたび、地元ではみたことのないおしゃれな服を着て、洗練された言葉を使っている様子を見て、東京という場所はこうも人を変えるのだな、と思ったことをよく覚えている。

これは、私が進路を地元から東京に変更するのに、十分すぎる理由だったと思う。

高2の夏、私は兄のアテンドで2泊3日、東京に行くことになった。

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武蔵小山の鶏めしの思い出

武蔵小山の鶏めしの思い出

2018年9月。3連休だったと思う。まだ私たちが結婚する前、夫と2人で2泊3日、東京に行くことになった。
彼は、数年前まで東京の目黒のあたりに暮らしていて、この日はその時の元同僚の結婚式があるとのことで、私も便乗したのだ。

東京1日目、彼が結婚式に参加していたので、私は街を一人でぶらぶらして過ごした。友人が働いている中目黒のショップで冬物のニットを買ったり、そこから代官山まで歩いて、駅からすこし

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すべてのビジネス本を手放した時のこと

すべてのビジネス本を手放した時のこと

私は約1年半ほど前に共同経営で起業しようとする直前で仲間と折り合いがつかず身を引いたという経験をした。それまでの経緯は言葉にはしきれないような深い闇のようなものになるので、ここには書かない。

私はちょうどその時に、自己啓発本なるものやビジネス本をほとんどすべて手放した。

私は24歳頃から10年間かけて相当なビジネス本を読んだと思う。
同じ年代の人と比べても読書の量だけはかなりのものだった気がす

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