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アトピー改善のために靴下を履かせるべき?

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より


以下のような質問がありましたので、お答えしたいと思います。



アトピーに靴下を履かせるべきか?

【質問内容】
アトピー性皮膚炎のあるお子さんに靴下を履かせた方が良いのか、履かせない方が良いのか?

スクリーンショット 2020-01-13 午後0.42.08

以下、メールの全文
(アトピーの件で相談したいことがあるのですが。靴下についてです。足首を温めて温活するため、掻かないようにするため、アレルギー物質からの予防、汗をぬぐうためという意味でも私は靴下を履くことはアトピーによいのではと思っていますが、うちの保育園は裸保育でドクターからの指示がないと靴下が履けません。昨年の夏、靴下の件何件かのドクターに相談したのですが医学的根拠がない、逆に蒸れてよくないのではと靴下の指導をしてもらうことなく薬のみを処方されて終わる感じでした。
子供は靴下履いてると痒みは軽減しているみたいであまり掻かないです。
ステロイドなど薬を使う前に靴下を履くだけでアトピー軽減できたら薬の副作用の不安も少し減りどんなにいいかと思うのですが。そして夏の長袖Tシャツも同じような理由でいいと思ってるのですがどうでしょうか?
先生は靴下どう思われますか?
まとまりない文になりましたが靴下の件、よかったら教えて下さい。よろしくお願いします。)


【私の返答】

靴下を履くことを自体がアトピーにとって良いかどうかという一概に言うことはできません。

具体的には、お子さんにとって必要かどうかを考える必要があります。

(靴下の素材でアレルギー反応が生じてしまう人は、履けないという前提があります。)

普段から、足や足首が冷えてしまっている場合には、靴下やレッグウォーマーなどを使用して温めてあげる必要があるかと思います。可能であれば、自分の自律神経による自動的なコントロールで、冷えた足を温められると良いのですが、それができなくなっている場合には、外部環境を整えてあげる必要があります。


不眠などの睡眠のトラブルを持っている人においても同じです。
熟睡をするためには、手足から熱を発散させて深部体温を下げることが大事です。だからこそ、靴下は履かないで寝ることが理想です。

ただし、普段から足の冷えを強く感じる人などは、足が冷えて寝つきが悪くなることも珍しくありません。その様な場合には、靴下や湯たんぽなどは、外部環境を整えてあげることで、自律神経によるコントロールを一時的に助けてあげることが必要です。


元気な時には、靴下や湯たんぽを使わずにどの程度過ごせるかを分析していくことが必要ですね。


以下のような休息と負荷のバランスが大事になってきます。


・休息:自身の身体でコントロールできていない場合には、外部環境から助けてあげる。


・負荷:自身の身体でコントロールできるように、身体に負荷をかけていく。


このようなご返事をさせてもらいました。

この文章を読んでくれたあなたにも伝わりましたでしょうか?


最後までご覧いただきありがとうございます🍀


アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
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