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医療日和

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2018年11月の記事一覧

「最高の休息法」を読んで 30 最後に。5日間休息プログラム

「最高の休息法」を読んで 30 最後に。5日間休息プログラム

1日目 身体を休息させるレイジーデー
つまり「何もしない日」。
とにかくまず身体を休ませましょう。
出かけるにしても、自分の好きな場所に行くように。

「朝」
遅くまでたっぷり寝てOK。起きたらマインドフルネス呼吸法を10分しましょう。たった10分です。

「日中」
最低限の家事はしましょう。料理や掃除や洗濯などの時にムーブメント瞑想を。家事そのものが休息の機会となり、脳を成長させていきます。

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「最高の休息法」を読んで 29 マインドフルに生きよう

「最高の休息法」を読んで 29 マインドフルに生きよう

この急成長を続ける社会において多くの人が気づき始めていることですが、組織や個人が成長していくのに必要なのは努力やがんばりだけではありません。
例えば、薪(たきぎ)を燃やし続ける為には、薪のあいだに空気が入る為の空間が欠かせません。その空間こそが人間にとっての休息だと考えてください。

現代人がこれまで追い求めてきたのは、お金を儲けたり、知識を身につけたり、個人の能力を高めたりするのに必要な成長の方

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「最高の休息法」を読んで 28 マインドフルネスは優しくなる技術

「最高の休息法」を読んで 28 マインドフルネスは優しくなる技術

マインドフルネスには、チームや組織の力を高める効果があります。
NBAの名監督や、多くの一流企業が取り入れてる理由のひとつもここにあると思われます。

チームや組織を動かすうえで、個人の自我が邪魔になることがあります。
マインドフルネスはそうした「自分が、自分が」という独りよがりな意識を抑えてセルフレスネス(滅私)の精神を育むのです。
これは自意識を司る後帯状皮質の活性を低下させることに由来します

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「最高の休息法」を読んで 28 睡眠促進マインドフルネス

「最高の休息法」を読んで 28 睡眠促進マインドフルネス

睡眠が持つ脳の休息効果は計り知れません。マインドフルネスを除けば、やはり睡眠こそが最も重要な休息ということに異論の余地はないでしょう。

睡眠は脳のお風呂タイム。脳の疲労物質を洗い流してくれます。

一方で睡眠は自分でコントロールしにくい、という部分があります。せっかく長時間眠っても、雑念回路であるDMNがフル稼動したままでは脳は十分には休めません。
寝る前に、その日1日あった出来事を振り返る人は

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「最高の休息法」を読んで 27 レジリエンス「回復力のある脳」

「最高の休息法」を読んで 27 レジリエンス「回復力のある脳」

身体の状態は、自律神経やホルモンを介して身体に反映されます。脳の疲労蓄積がひどくなると、身体の一部にほてりや疲労感が生まれ、ひどい時には局所的な痛みが発生します。

マインドフルネスは、短期的な痛みの抑制だけでなく、痛みに対処できる脳構造をつくるうえでも有効です。

レジリエンスという言葉をご存知でしょうか?
もともとは変形した物質が元に戻ろうとする「復元力」を指す物理学の用語でしたが、ポジティブ

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「最高の休息法」を読んで 26 子育てにも効くマインドフルネス

「最高の休息法」を読んで 26 子育てにも効くマインドフルネス

マインドフルネスを教育に組み込む動きは非常に盛んで、子を持つ親の為にマインドフルネスを浸透させるトレーニングプログラムもありますし、「教師の為のマインドフルネス」というような本も出版されています。

実際、マインドフルネスにより子どもの成績が伸びたという研究報告もあります。

生徒たちには毎日3分×3回の瞑想のほか、食事やエクササイズなどにもマインドフルネスを組み込んだプログラムを4ヶ月にわたって

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「最高の休息法」を読んで 25 偏桃体ハイジャックに対処する4ステップ

「最高の休息法」を読んで 25 偏桃体ハイジャックに対処する4ステップ

怒りは脳科学的に言えば「脳が自分を守るために発動させる緊急モード」。
ここでも、主役は以前にも登場している偏桃体です。

この原始的な「動物脳」は外部から過度の刺激を受けると脳全体を乗っ取って暴走を始めます。この偏桃体ハイジャックこそが怒りの正体です。

偏桃体の暴走時にはアドレナリンが大量に分泌されて思考活動が抑制されるため前後の見境が無くなることがあります。あとで振り返って「どうしてあんなに怒

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「最高の休息法」を読んで 24 怒りや衝動に流されそうな時の方法「RAIN」

「最高の休息法」を読んで 24 怒りや衝動に流されそうな時の方法「RAIN」

脳に過度なストレスがかかると、本能や感情を司る偏桃体が暴走を始めます。通常は理性に該当する前頭葉がそれを抑えつけますが、瞑想を続けていくと両者がフラットに均衡する脳構造を作っていくことができます。
怒りを感じたときにはRAINの4ステップで衝動をコントロールしましょう。

ポイント
怒り以外のさまざまな衝動(クレーヴィング)にも有効
目的意識が高い人ほど、心のゆとりがなくなり、衝動にも走りやすい

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