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そうです、私が服育おじさんです!~パラレルキャリアで富士通の変革を推進~

こんにちは!富士通 広報 note編集部です。
 
皆さん、「服育」という言葉を聞いたことがありますか。
富士通は2019年に社長の時田が社内にドレスコードフリーを掲げ、話題になりましたが、その前から、富士通社内で衣服を通じTPOやマナーを学び自身の魅力を引き出す「服育」の活動を推進していた者がいました。
 
今回は、約10年前からお客様との共創をきっかけに服育活動を推進し、現在は、Employee Success本部キャリアオーナーシップ支援部に所属し本業であるキャリアコーディーネーターとのパラレルキャリアを築きながら幅広く活躍する富士通の坂井 匡のインタビューをお届けします。


インタビュイー:
富士通株式会社 Employee Success本部 キャリアオーナーシップ支援部
マネージャー 坂井 匡(さかい ただし)

服育を始めたきっかけは何ですか 

富士通に入社して18年間、アパレルの営業を担当していました。IT企業に就職しましたが、テクノロジーよりもお客様が好きで(笑)お客様に寄り添っているうちに、お客様の扱う「服」への関心が高まりました。

2016年から社内向けのWebマガジンで身だしなみや印象に関する情報発信を始め、翌年には大手アパレルメーカーのお客様と共に、セミナーとオーダースーツ販売を併せたイベントの企画を開始しました。ただ服を売ることが目的ではなく、TPOに合わせた正しい着こなしやマナーも伝え、「富士通のおじさんたちをかっこよくしたい、もっと言うと日本のおじさんを元気にしたい!」と思ったのが服育を始めたきっかけです。

周りの反応はどうでしたか

「服育セミナー」の実施を皮切りに、2018年春から TPOに合わせた着こなしや身だしなみなどを富士通グループの従業員へ伝えるイメージコンサルティングの 活動を本格的に始めましたが、まだ服育という概念自体が世の中に浸透しておらず、最初は、広い会議室に出席者が10人だけということもありました。本社地区だけでなく、地方の総務にも掛け合って全国の支社や主要な支店、関係会社を巡りました。地道な活動の甲斐あり、参加者や理解者を着々と増やす中で、2019年8月の社長 時田によるドレスコードフリー宣言が強烈な追い風になったと感じました。

何十年もスーツにネクタイで出社していた富士通のおじさんたちが、急にドレスコードフリーと聞いて、「明日から何を着て出社したらいいかわからない」とまるで駆け込み寺かのように問い合わせが急増しました。富士通がお客様やパートナー様の経営層を招くトップセミナーや富士通ファミリ会などでも講演の依頼を受け、一回あたりの聴講者は一気に3桁に上りました。

もう一つ、製造業のお客様を担当する産業営業本部の働き方改革推進プロジェクトと服育の趣旨がマッチしたことも大きかったですね。共創先のアパレルのお客様からスーツやジャケット・パンツのコーディネートをご提供いただき、セミナーの中で同本部の若手からシニアまで男性営業10名にモデルとして着用してもらいました。また、プロジェクトオーナーであった役員にもスーツのオーダーを体験してもらい、経営層におけるビジネススタイリングの一新にも一石を投じました。
私は主に男性の服育について語りますが、外部から講師を招いて、カラー診断や骨格診断などを含む「女性向け服育セミナー」も実施し、多くの女性従業員に参加いただきました。

富士通で服育活動を推進する坂井

服育活動を推進する上で、一番大変だったのはどんなことですか

まだ服育という言葉どころか概念もない中で、支社周りをしてセミナーの集客や、各支社の総務部門など社内関係者の理解を得る「仲間づくり」に一番苦労しました。皆さん忙しいので、はじめは「服育?何それ?何か買わされるのでは?」というところからです。しかし、「お客様との共創」や「富士通の変革」の一環だと粘り強く丁寧に対話を重ねることで、少しずつ理解の輪が広がっていきました。

2020年3月からコロナ禍に入り、お客様との職域販売は実施できなくなりました。しかし、同年7月に「コロナ禍でのオンライン/オフラインの装いのメリハリ」をテーマに、富士通グループ向けのオンラインセミナー「TechLive(テックライブ)」に出演すると、聴講者はなんと1,000名近くに!オンラインの威力と、エンジニアや研究者も含め幅広い職種の従業員における服育への関心の高まりを実感しました。

服育の何よりのやり甲斐は、参加者とのチャットやQAなどのインタラクティブな時間を通じて、性別や職種を問わず「参加者と通じ合えた」瞬間です。

今後の夢は何ですか

2018年からの富士通における副業制度開始を受けて、早々に服育活動を登録し、より正々堂々と公言できるようになったことで、活動の幅が広がっています。苦戦した「仲間づくり」も今では社内外に大きな輪が広がり、社内向けセミナーに加え、NTTのグループ会社やサントリーホールディングス株式会社様など、企業や団体での研修や勉強会への登壇、土屋グループ銀座ショールームでの定期講演、所属する「おじさんコミュニティ」でのnoteブログリレー& YouTube配信、NPO法人での ボランティア活動では自治体向けに地域のシニア男性を対象にしたセミナーなどもさせていただいています。最近は企業経営者や政治家のスタイリストとしてスーツのオーダーに同行するといったお仕事も増えています。

また、本業としては、服育活動のきっかけとなったアパレル担当の営業を離れ、現在はEmployee Success本部キャリアオーナーシップ支援部で、富士通グループ従業員のキャリア形成に向けたサポートや研修の企画、実施に従事しています。やはり人に関わることが好きなので、より多くの従業員のキャリア支援に貢献したいという思いから取得したキャリアコンサルタント資格を活かし、現在はキャリアコーディーネーターという専門的な役割を担っています。

現在55歳ですが、富士通で唯一無二の「服育おじさん」として、私のパーパスである「全ての日本人男性の魅力を正しく見える化&魅せる化することで明るく元気な高齢化社会の実現に貢献する!」を実現すべく、今後もキャリアコンサルティングとイメージコンサルティングを担うパラレルキャリア活動を続けていきます。そして、「ともかくやってみよう」の風土でこの活動を応援し続けてくれた富士通に還元したいです。

 4月には、富士通グループにもたくさんのフレッシャーズが入社されると思いますので、おじさんだけでなく、若手の服育でもお役に立てたらと思います!

坂井の服育活動のサイト
ミドルシニア男性専門服装コンサルティング
※副業としての活動では坂井二朗の名前を使用しています。

坂井の活動紹介が含まれる著書

左:「おじさんの定年前の準備、定年後のスタート ~今こそプロティアン・ライフキャリア実践! ~」
右:「やりたいことは「副業」で実現しなさい」
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