2023年8月の記事一覧
見えている世界への問いかけ
私にとって絵が描けるのは当たり前なことであり、なぜ描けるのか説明できないものでもある。漫画家になりたかったから描く絵はいつも空想上の人物ばかりで、模写をしていた記憶はほぼない。それでもなぜ今、風景画が描けているのか。それは、これまで脳内で映し出される空想上の映像を現実世界へ持ってくることで鍛えられた画力と、私が現実世界で見えるようになった視点が合わさり、風景画という形になっていると予測している。
ここにないものを求めてしまうのは
先日のインタビューで夢や目標は何ですか?と聞かれて、ありませんと答えた。これではインタビューの意味がない(笑)だけど本当にないのだ。今の私は、海がある街で作品を作り続けられることで完全に満たされてしまっているため、これ以上どうこうしたいが思い浮かばない。明日のことすら想像できていない。2週間後のことを考えなければならないとなると、少しソワソワする。世間一般的にはこれを、堕落した人間と言うのだろう。
もっとみる寂しさは認知している世界の狭さから
ずっと漠然とした寂しさを感じていた。一人は好き。でもいつも心の片隅に寂しいが膝を抱えて座っている。その寂しさの正体が分からず誰かに会ってみたり、どこかへ行ってみたり、何かをやってみたりしたけれど埋まらない。ライブハウスへ行けば音楽仲間がいて、会場にはたくさんのお客さんがいて、お茶をしに行く友達もいて、実家へ帰れば家族もいる。これのどこが寂しいのだろうか。その得体の知れない寂しさがどこから来ているの
もっとみるそこにあると気づくこと
目が覚めたら9時だった。10時間ぐらい寝てしまったらしい。ここ1、2週間色んなことがあったため、流石に疲れていたようだ。コーヒーを淹れて文章を書こうとしたけれど、言葉の出が悪い。久しぶりに書こうとすると、どうやって書いていたのかを思い出すところからになる。観葉植物たちに水をあげていると、皆んな少しずつ大きくなっていることに気がついた。小さな新芽がにょきっと顔を出していたり、枝が窓の光に向かって伸び
もっとみる書くことが好きな理由について
書くことが好きだ。というよりも考えることが好きだ。文章は考えていることを即座に保管するツールに適していると感じる。今日は書くことがなぜ好きなのかについて噛み砕いていきたいと思う。
さっきも言ったように、「書くことが好き=考えることが好き」という方程式が成り立つと思っている。書くことがないと悩んでいる人は、そもそも書きたくなるほど考えていることがないのではないだろうか。書くことが好きな人は日々ぐち