藤森愛

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  • 生活すること

    生きるって何だろう?それは生活することなのではないだろうか────30才で伊東市にある海の街へ移住して感じたことを書いています。

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    芸術についての考えをまとめたものです。

  • 海の街での暮らし

    伊東市にある漁村「新井」での暮らしの中で起きた、日常についてを綴っています。

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    藤森愛オフィシャルファンクラブ会員証

    ▼藤森愛のオフィシャルファンクラブができました! ▼一度入会すれば、その後の費用は一切かかりません。 【入会特典】 ▼会員ナンバーが発行されます。 ▼ファンクラブ限定のグッズを購入できたり、おまけがもらえたりします。 ▼随時、特典を増やしていく予定です。 【FUJIMORIAI OFFICIAL FAN CLUB】 https://www.fujimoriai.com/officialfanclub
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    藤森缶バッジ(ファンクラブ限定商品)

    ▼藤森愛オフィシャルファンクラブ限定の缶バッジです。未入会の方は、会員証もご購入いただきますようお願いいたします。 ▼ファンクラブの方は、ご購入の際に備考欄へ会員ナンバーをご記入ください。 藤森愛オフィシャルファンクラブ会員証のご購入はこちら https://fujimoriai.official.ec/items/79604973
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    大判プリント「海を臨む新井神社」

    ▼ 「海を臨む新井神社」を大きくプリントしたものになります。 ▼展示品のため、少々折れや汚れが付いています。ご了承ください。
    35,000円
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  • 藤森愛/新井
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  • 藤森愛/Life is like a dream
  • ”Step forward. MUSIC IS …
  • 藤森愛/平成維新(THE BOTTOM LINE)

最近の記事

頑張っている暇なんてないほど創作は忙しい

7月9日 今日は一日、何も予定がない。そんな日はなるべく外へ出ずに制作をする。予定がなければ引きこもって制作をする、というのが習慣になった。やる気があるとかないとかも考えずに、自然と作業部屋へと向かう。モチベーションに頼るのは本当に不安定なもので、モチベーションが湧かない時は、そのモチベーションを上げるために違う何かをしようとする。それは本来やらなくてもいいことだったり、自分を酷使してしまっていたりして、モチベーションへのハードルがどんどん高くなっていく。それはやっぱり大変

    • それくらいのもの

      7月8日 腱鞘炎になってからお世話になっている先生の整体を受けに向かった。この先生に出会えていなかったら、今でも右手は痛いままだったかもしれない。3週間に一度診てもらっていて、ずっと座りっぱなしで制作しているせいか歳のわりにバキバキらしい。ここで痛みをリセットしてもらえるおかげで、私はまた制作を続けることができる。神の手。本当にありがたい。 私は一軒家に住んでいて、しょっちゅう部屋を移動するからエアコン代がもったいないという話になった。2階のエアコンだけをつけて、全部屋の

      • 野良猫のルーティーンと共に

        7月5日 朝一でベランダへ野良猫がやってきた。私の方をじっと見つめている。ご飯がほしいのか、ただ気になっているだけなのか。人間である私は、その表情から読み取ることができない。しばらくすると去っていき、そしてまた戻ってきた。今度は置いてある水を飲み、そのままそこへだらんと座る。さっきのは偵察かなにかだったのだろうか。ウトウトとまぶたを重そうにしている。そんな猫を横目に、私はいつものように文章を書く。 もっとこまめに書きたくて、テーマを思いついた時ではなく、その日あったことを

        • 繰り返すことでしか見えないものたち

          7月3日 ポトスへ水をあげる。毎日どれかが水を切らす。日々同じようなことが繰り返されているようで、少しずつ違う。ルーティーンがあるとその変化には気づきやすい。どうしてルーティーンなんて毎日同じことを繰り返すんだろうと思っていたのだけど、やってみてようやく分かった。繰り返している人にとっては、同じではないということを。惰性で繰り返しているのではなく、やる度に新しい発見があるからまたやってみたくなるのだ。何度も同じ場所で同じ絵を描く画家がいるけれど、それはきっと、描く度に違う何

        頑張っている暇なんてないほど創作は忙しい

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          29本

        記事

          面倒くさい楽しさを知ってしまったら

          7月1日 雨が続いている。窓の向こうに見える山には白い雲がかかり、木々の緑色はより一層深く見えた。自転車で買い物が行けなくて少し不便だけれど、この街へ来てから雨が好きになった。木々たちが雨の恵みを喜んでいるように見えるからかもしれない。観葉植物へ水をあげる時もなんだか喜んでいるように見える。今日は月に一度のサボテンへの水やりの日。頻度が少なくて忘れてしまいそうだから、月の始めと決めている。私が枯らしてしまいそうだったサボテンをおばあちゃんがいつの間にか植え替えをして、巨大化

          面倒くさい楽しさを知ってしまったら

          自分から生み出たものを否定しない

          少しずつ創作の感覚が戻ってきている。何度も休憩しながらダッシュで走るより、緩やかなスピードで走り続ける方が楽なように、創作も毎日ダラダラとやり続けている方がいいものが出来上がったりする。決して気合いは入れず、でもサボらず、歯磨きをするように毎日ダラダラと続けるのだ。ふと後ろを振り返ってみた時に、想像していなかったものや、想像を超えるものが出来上がっていたりするからおもしろい。 私にとって創作は呼吸をするようなものであり、売れることよりも続けていくことの方がなにより大事だ。呼

          自分から生み出たものを否定しない

          人生が充実すると創作は進まない

          人生が充実すると創作は進まない。創作は自身の内側へと向かっていく行為なので、誰かと遊びに行ったり、イベントをしたりなど、ベクトルが外側へと向くようなことをしている間は何も生み出せない。さらに、しばらくの間はベクトルが向いた方向からは戻ってこられない。加速したままいきなりUターンはできないように、ブレーキを踏みながら緩やかに減速して、一度は完全に止まる必要がある。風景画展でベクトルが外側へと向いた私は今、緩やかに減速を試みているのだ。徐々に引きこもり、コミュニケーション能力を落

          人生が充実すると創作は進まない

          野良猫たちと静かな日常

          風景画展が終わり、少し静かな日常が戻ってきた。季節は巡り、気がつけば春から梅雨になっている。今年は昨年よりも早く時が過ぎていきそうだ。新井の山は深い緑へと染まっていき、温室のような湿った空気は、伊豆半島が遥か彼方の南からやってきた島だったことを感じさせる。保湿効果があってお肌によさそう。 春にお盛んだった野良猫は子供を産んだらしく、子猫の首根っこを掴んで運んでいる母猫と遭遇。バッタを捕獲して咥えている野良猫もいた。みんなたくましい。大自然の中で伸び伸びと生きる野良猫たちを見

          野良猫たちと静かな日常

          社会と私の間にはいつもアートがある

          他者と上手く混ざり合えたら、伝えられたらアートなんて必要ない。私はいつも社会と自分の間にできた溝を埋めるように作ってきた。作らないでいられることはそれだけ人生が充実している証拠でもあり、作れることは自分だけの逃避場所があるということ。アーティストが元気な時より病んでいる時の方が作れるなんて話があるのは、創作行為が現実からの逃避だからなのだろう。 作る時は一人だ。みんなで一緒に作るバンドなどは例外として、ギターを抱えて曲を作る時も、紙の上で線を引っ張っている時も、文章を書き連

          社会と私の間にはいつもアートがある

          私の伊東 2年目

          伊東へ移住してから2度目の風景画展が終わりました。ご来場いただいた皆さま、行きたかったと気にかけてくれた皆さま、サポートしてくださった皆さま、Izu Flowの皆さま、ありがとうございました! まさか1度目の風景画展の8ヶ月後に2度目をやることになるとは思っていなかったので、自分でも驚いています。でもふと振り返れば、伊東へ来てからは思っていなかったことの連続です。そもそも、今まで描いたことのない風景画を描き始めた時に、まずは100枚描いてから先を考えることにしていました。そ

          私の伊東 2年目

          私はやっぱりシンガーソングライター

          熱海から新幹線に乗り換えて、名古屋へと向かう。街が変わると、空気が変わるのを顕著に感じるようになった。ツアーをしていた頃は全く気にしていなかったのに。伊東での暮らしは、私の五感をより敏感にさせたらしい。おかげで都会へ行くと鼻炎になるようになった。いいのか悪いのか…。特に名古屋の地下鉄に乗ると、帰ってきたなあ~と感じる。学校へ行く時も、バイトへ行く時も、ライブへ行く時も、何度も何度も吸ったあの懐かしい匂いがするのだ。 実家へ着き、夕飯を食べ、夜のリハーサルまで時間を潰す。最近

          私はやっぱりシンガーソングライター

          意味を付ける人

          朝起きて、コーヒーを淹れて、観葉植物に葉水をして、洗濯機を回しながら、文章を書く。私の朝のルーティーンだ。脳みそが一番新鮮な朝一に文章を書くと、身体の調子がいい。文章の内容の調子はその日によるから、どこにも見せずに消すこともよくある。この文章ももしかしたら消すことになるかもしれない。それはまだ自分でも分からない。完成度はあまり重要ではなく、私は私の中から何が出てくるのかを楽しんでいる。そんなことを考えていたのかと驚くこともあるし、ボキャブラリーのなさに幻滅することもある。こん

          意味を付ける人

          私の処方箋

          今の暮らしになってから1年半以上が過ぎた。ここでの日々は静かに、穏やかに流れていく。ありとあらゆる存在が私を支えてくれているおかげだろう。打ち寄せる波の音も、どこまでも続いていく地平線も、季節と共に色を変えていく山々も、朝陽と共に歌い始める鳥たちも、今日は天気がいいねとご近所さんと交わす会話も、おまけでもらった干物も、日常の中にある全ての出来事が私の支えとなっている。 以前の私の支えは音楽しかなかった。だからこそ音楽へ注げたエネルギーは多かったし、できたこともたくさんある。

          私の処方箋

          創作とは何かと対話すること

          私は一人でいることを全く苦に感じない。道端でご近所さんと世間話したり、干物屋のおじちゃんと話したりで充分満足できる。だから家族も友達もいない街へ移住できたのだろうけど。一人っ子なこともあり、一人の時間を過ごすサバイバル術みたいなものを幼少期のうちに会得したらしく、むしろ友達付き合いは苦手な方だった。ツアーミュージシャンになってからも旅の道中は一人だったし、どこかへ属したいという気持ちも全くない。一人でいることは私にとって、最高に充実した時間だ。 でも、時折り不安になる。一人

          創作とは何かと対話すること

          2度目の風景画展をやります

          伊東へ移住したばかりの頃は、この目に映し出される景色の全てが、この肌に染み渡っていく感覚の全てが新鮮でした。それらは次第に私と混ざり合っていき、少しずつ見える景色も、感じ取るものも変わってきているようです。海の青さの中にある様々な青色、時の流れと共に何層にも重ねられてきた色彩、暮らす人々それぞれが持つ生活。以前よりもより深く、鮮明に映し出されるその姿は、移住したばかりの新鮮さとはまた違った新しさなのです。2年目の今もなお、私はこの街の日常風景の美しさを発見し続けています。

          2度目の風景画展をやります

          私のポンコツバッテリーの使い方

          まるで水の底にいるかのような重たい身体を、地べたに横たえる。胸が締めつけられているせいで上手く呼吸ができず、脳に充分な酸素が行き渡らない。1秒先のことを考えるだけで精一杯。冷蔵庫の中にあった納豆や豆腐やレタスなどの調理しなくてもいいものを機械的に食べ、また地べたに横たわった。この傾いた世界を見るたびに私は、自分が躁鬱だったことを思い出す。 風景画展の準備のために大量のエネルギーを使い、バッテリーが切れてしまった。しばらくはコンセントに繋いで充電しなければならない。私は自分の

          私のポンコツバッテリーの使い方