記事一覧
頑張っている暇なんてないほど創作は忙しい
7月9日
今日は一日、何も予定がない。そんな日はなるべく外へ出ずに制作をする。予定がなければ引きこもって制作をする、というのが習慣になった。やる気があるとかないとかも考えずに、自然と作業部屋へと向かう。モチベーションに頼るのは本当に不安定なもので、モチベーションが湧かない時は、そのモチベーションを上げるために違う何かをしようとする。それは本来やらなくてもいいことだったり、自分を酷使してしまってい
面倒くさい楽しさを知ってしまったら
7月1日
雨が続いている。窓の向こうに見える山には白い雲がかかり、木々の緑色はより一層深く見えた。自転車で買い物が行けなくて少し不便だけれど、この街へ来てから雨が好きになった。木々たちが雨の恵みを喜んでいるように見えるからかもしれない。観葉植物へ水をあげる時もなんだか喜んでいるように見える。今日は月に一度のサボテンへの水やりの日。頻度が少なくて忘れてしまいそうだから、月の始めと決めている。私が枯
人生が充実すると創作は進まない
人生が充実すると創作は進まない。創作は自身の内側へと向かっていく行為なので、誰かと遊びに行ったり、イベントをしたりなど、ベクトルが外側へと向くようなことをしている間は何も生み出せない。さらに、しばらくの間はベクトルが向いた方向からは戻ってこられない。加速したままいきなりUターンはできないように、ブレーキを踏みながら緩やかに減速して、一度は完全に止まる必要がある。風景画展でベクトルが外側へと向いた私
もっとみる野良猫たちと静かな日常
風景画展が終わり、少し静かな日常が戻ってきた。季節は巡り、気がつけば春から梅雨になっている。今年は昨年よりも早く時が過ぎていきそうだ。新井の山は深い緑へと染まっていき、温室のような湿った空気は、伊豆半島が遥か彼方の南からやってきた島だったことを感じさせる。保湿効果があってお肌によさそう。
春にお盛んだった野良猫は子供を産んだらしく、子猫の首根っこを掴んで運んでいる母猫と遭遇。バッタを捕獲して咥え
創作とは何かと対話すること
私は一人でいることを全く苦に感じない。道端でご近所さんと世間話したり、干物屋のおじちゃんと話したりで充分満足できる。だから家族も友達もいない街へ移住できたのだろうけど。一人っ子なこともあり、一人の時間を過ごすサバイバル術みたいなものを幼少期のうちに会得したらしく、むしろ友達付き合いは苦手な方だった。ツアーミュージシャンになってからも旅の道中は一人だったし、どこかへ属したいという気持ちも全くない。一
もっとみる私のポンコツバッテリーの使い方
まるで水の底にいるかのような重たい身体を、地べたに横たえる。胸が締めつけられているせいで上手く呼吸ができず、脳に充分な酸素が行き渡らない。1秒先のことを考えるだけで精一杯。冷蔵庫の中にあった納豆や豆腐やレタスなどの調理しなくてもいいものを機械的に食べ、また地べたに横たわった。この傾いた世界を見るたびに私は、自分が躁鬱だったことを思い出す。
風景画展の準備のために大量のエネルギーを使い、バッテリー