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写真について思うこと

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既存のポートレート像を超えて

既存のポートレート像を超えて

 ポートレートを撮影し始めて5年。最近は結婚したことを機にポートレート撮影の機会も少なくなっている今日この頃ですが、まだまだ「撮りたい」という情熱は確かに秘めています。

①SNS写真の既視感 今まで色々なものに影響されて自分のポートレートは確立してきましたが、そのほとんどはinstagramやTwitterで流れてくる写真でした。

 春は桜でポートレート、夏になれば水に入った入水ポートレート、

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ポートレートとソフトフィルター

ポートレートとソフトフィルター

 写真をやっている皆さんはどのように写真を編集しているでしょうか。私はスマートフォンのアプリ「VSCO cam」やPCの「Adobe Lightroom」で編集しています。

1.撮影後の編集だけでは出せない雰囲気 画像編集アプリやソフトでハイライトやシャドウ、色味など細かい編集ができます。撮った時はそうでもないと感じた写真も後でいじってみたらいい感じになったりします。撮影後の編集はとても楽しいも

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4年間の自分のポートレートを振り返る 苦悩と集大成

4年間の自分のポートレートを振り返る 苦悩と集大成

 2017年1月からポートレートを撮ってきた。
それから4年間の月日が流れた。自分のポートレートがどんな影響を受けてどう変化してきたのか、振り返りたい。

①ポートレートに興味を持つ・富士フィルムのカメラを買う カメラを始め、ポートレートを撮るまで、自分は特に趣味もない大学生だった。時間はあれど無駄に過ごす、日常。
 友達のアドバイスももらいながら、散歩したり体を動かすのは好きだったので、一台買え

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普通、は飽きた

普通、は飽きた

 写真、特に人物を撮ってSNSに掲載する人は増えているけど、正直心に響くものは最近ほとんどない。
 かわいい女の子を撮る、まあ気持ちはわかるんだけど、ただそれだけじゃつまらない。見飽きたよただの可愛い女の子の写真なんて。普通。
 
 ただの「かわいい」にとどまらずストーリーとか、その場の臨場感とか、そういったものを込めたいし、切り取り方ももっと磨きたい。
 夏にした川での撮影はそういった意味でとて

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アンリアルな写真におさらばしたい。

アンリアルな写真におさらばしたい。



ポートレートを撮りたい気持ちはあるけれど、どこか嘘っぽい写真になりがち。自分の写真もそうだし、SNSで見る写真も。

ちょっと気休め期間。

アンリアルな写真を、もっとリアルな写真にしたい。

「被写体をやりたい人」に見えること

「被写体をやりたい人」に見えること

 この記事は被写体をされている方に不快感を与えるかもしれないですが、今思っていることを書きました。

3年間くらいポートレートをやってきました。なんでポートレートを始めたのか、どんなものを撮りたいのかもあまりはっきりとは決まっていませんでした。

ポートレートを撮影するうえでは被写体さんがいないと成り立ちません。しかし、被写体をやっていいただける方はなかなか見つからないものです。特に地方だと見つけ

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自分を知るために写真を撮り続けているのかもしれない

自分を知るために写真を撮り続けているのかもしれない

noteを始めたのは2016年。その年に写真という趣味を始めた。

なぜ写真を始めたのか、決定的な理由はない。ただ、何も趣味が無かった中、カメラさえあれば作品が作れるという敷居の低さはあったかと思う。

当時のnoteを振り返ると、何を撮りたいとか、そういったことが本当に何も無かったものだと実感する。

2017年の1月から人を撮り始めた。instagramで見つけた写真から、ポートレート写真とい

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ストーリー性、ではなくストーリーを撮りたい

ストーリー性、ではなくストーリーを撮りたい

写真を撮る時に「ストーリー性」が大事だとか。

光の向きとか、構図とか、主役と脇役とか、ボケとか。

そういった要素を意識して撮ると1枚の写真なのに映画のワンシーンみたいなドラマチックな写真が撮れる。自分もそんな写真を目指していた時がある。そういう1枚が撮れた時のテンションの上がり方は半端なかったと思う。

こういった写真は、全てインスタグラムの影響だ。

今まで自分はインスタグラムをメインのプラ

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"リアル"な写真と"リアリティ"のある写真

"リアル"な写真と"リアリティ"のある写真

 誰だったかは忘れたけど、ツイッターで「リアルな写真は撮りやすくなったけど、リアリティ(現実感)のある写真はどんどん減っている」という言葉が流れてきて、それが心に残っている。

 リアルとリアリティって同じじゃない?と思うけど、この言葉の意味はどういうものなのか。

 光学技術が発達して、逆光の耐性がよくなったり、より鮮明に、クリアな写りになったりして、一般的に言う「綺麗」な写真は誰にでも撮りやす

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人の内面まで迫れる写真が撮れるといいな

人の内面まで迫れる写真が撮れるといいな

あまり写真撮るの上手でないし、有名なインスタグラマーでもないのであんまり自分の写真について質問は来ないけど、たまに

「いつもポートレート撮ってるときどんなことを意識してますか?」「ポーズとかけっこう指示したりしますか?」なんてことを聞かれる。

うーん。意識していることか。。

まず、これは技術的なことになるけど、光の向きはいつも考えている。今回の撮影は初めての室内撮影だったけど、カーテン越しの

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モチベーションと自己分析と距離感

モチベーションと自己分析と距離感

物事やっていく上で大事なことは何かって聞かれたら、

モチベーションをいかに保っていくかと答える。

極論だけど、モチベーションさえ保ってれば必ず前進していけると思う。いや、逆かもしれない。前進してるな、と自分で感じるからモチベーションを保っていけるのかもしれない。

①自己分析(無意識の意識化)まず、疎かにしちゃいけないのは、自分を知ること。
今やポートレートを撮るのがライフワークみたいになって

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「いいね」「フォロワー数」に惑わされない

最近instagramに投稿する気持ちが上がりません。それは自分が目指す写真と、「いいね」が沢山つく写真にギャップがあると感じることが多いからです。

写真を始めたきっかけはinstagramで、ポートレートを撮りたいと思ったきっかけもinstagramで、かつて目指していた写真はinstagramでフィーチャーされている写真で、自分の写真がいかにしてフィーチャーされるか考えていました。

3年写

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