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「被写体をやりたい人」に見えること
この記事は被写体をされている方に不快感を与えるかもしれないですが、今思っていることを書きました。
3年間くらいポートレートをやってきました。なんでポートレートを始めたのか、どんなものを撮りたいのかもあまりはっきりとは決まっていませんでした。
ポートレートを撮影するうえでは被写体さんがいないと成り立ちません。しかし、被写体をやっていいただける方はなかなか見つからないものです。特に地方だと見つけるのに一苦労します。
それはしょうがないことです。友人でそんな人がいれば一番楽ですが、そうでなければ、見ず知らずのカメラマン(たいていは男性)に自分の写真を撮られるわけですから、それなりの覚悟が必要ですし、今はスマホの自撮りでアプリを使った方が自分の理想の顔になりますから。
それで、私はどんな風に被写体を見つけてきたかというと、まずは「被写体をしてもよいという人はDMください」とプロフィールに書いたり、インスタグラムのストーリーで「被写体やってもいいよという方はアンケートで「はい」を押してください」と書いたりしてきました。
私は被写体探しをしたり、実際に撮影する中で、被写体をやりたいという人は、2種類の人に分けられると感じました。
1つは、「自分に自信があるから撮られたい」という人
もう1つは「自分に自信がないから撮られたい」という人
そして、圧倒的に、2つ目の「自信がないから撮られたい」という人が多いと感じます。
ちなみに男女でも差があります。
男性の場合はほぼ「自信があるから撮られたい」という人だと感じています。
「自信がないから撮られたい」女性が多い、とはどういうことなのでしょうか。
女性における「自分の外見」の重要度の高さです。残酷ですが女性は外見で判断されることが多いのではないかと思います。「かわいい自分」は最重要事項なのです。自信がないからこそ、自分の外見をより美しく撮ってもらいたいと思うのでしょう。
ちなみに男性はそこまで外見が全てではないので、私に依頼してくださるのは一部の「外見の自信がある」人だけなのです。
私は、依頼をされた撮影を2年行ってきましたが、続けていくうえで、自分の撮りたい写真はこんなもんじゃないな、と思ってしまいました。
私は被写体さんと一緒に作品を作っていきたいと考えています。「こんな写真が好き」「こんな撮り方がいい」「こんな小道具がいい」とかいろんなことを一緒に考えられることがベストです。
でも、
依頼された撮影は「おまかせで」「とにかくかわいく撮って」というものが大変多かったです。
だから私は「撮ってほしい人はDM」はやめました。
今は、私が本当に撮りたい人に、DMを送っています。私はプロではありません。趣味で写真を撮っているので、自分の撮りたい写真にこだわらせていただきます。そして、撮影を続けていく上で、やっぱりその人の外見も大事ですが、撮影中楽しく過ごせるかどうかが大事だと感じました。そしてそれによって「この方は素敵な方だなあ」と思います。だからその人を撮りたくなるのです。やっぱり人間と人間です。人として素敵だなあと思う人は撮影したくなります。外見的な素敵さ以上のものを映したいので。
私は、しっかりと自分がある、芯のある被写体さんと、作品作りをしていきたいと思っています。
もちろん「被写体をしてくださる方」自体がとても少ないです。だから被写体をしたい人は貴重な存在です。そんな中「被写体を選んでるんじゃねえよ」と言われてもしょうがないかもしれませんが、断言します。
私は被写体を選びます。
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