嘆き全集 | Franz K Endo
社会・愛・孤独の寓話 https://youtu.be/LSnEKhzxK-o
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夢日記: 冷酷になるには
2021年5月4日にみた夢 :
私たちは駅のホームにいる。私の交際相手は他の友人らとホームへ先に向かっている。
エスカレーターには、何故か裸足の、派手な髪色をした男が立っている。それを警戒した私の女友達が、物騒で不安だからと突然私の手を握る。その手は暖かくて柔らかく、私の手の表面を溶かしてしまう。溶着した手はなかなか振り解くことができない。仕方ないので、皆に見えないように身体の向きを変えてそ
必要なくなると手に入る
噛み合わせの悪い引き出しから双眼鏡を取り出し、せめてもの思いで、あの心臓が消えた方角を向く。
うねるような鼓動の音をこだまさせ、森へ一直線にかけるのが見える。その力強い鼓動から漏れ出た心臓の思惑が、私の鼓膜を波打つ。私にはそれが何を意味するのかが分かるのだ。
私はかつて愛し崇拝したその心臓のその後を想像し、祝福と絶望にかきこまれ、また涙する。霞んだ視界には、かすかにその心臓が半身を切ってこちら
加害
錆びれた手間包丁を強く握りしめている。
目の前に積まれた亡骸を前に、傍ら寂しくすすり泣くばかりだ。
言葉にならない寂寞な思いを叫び、大切な存在を慈悲もなく奪った天を責める。
しかしまだ私は、自分の犯した徒疎かな罪を知らない。