マガジンのカバー画像

しりとり俳句

10
月一ぐらいの頻度で「しりとり俳句」作ってます。――(自分的に)ちょっと楽しい。
運営しているクリエイター

#エッセイ

バスを待つ 歳末最終あの世行き?

バスを待つ 歳末最終あの世行き?

 しりとり俳句です。
 前回(↓)は「ばす」で終ったので、「ばす」で始まりです。

 12月になると年の瀬は迫るわ、日は短くなるわ、寒さもじわじわ増してくるわで、気持ちは焦るが気力は萎んでくるという相反する心情に陥りがちです。
 しかも、B2Aだもの。夕暮れ時に目の前に止まったバスの行先が「あそこ」のような錯覚に陥るのは、致し方のないことなんでしょうか。いや、子供の頃からそんな感覚はあったなあ。冬

もっとみる
んなわけがあるかい台風霜飛ばす

んなわけがあるかい台風霜飛ばす

しりとり俳句です。
前回終わり「んな」というわけで「んな」始まりとなります。

 11月というのにお暑うございます。今日はまだしも昨日は完全に夏。11月に夏日というのは14年ぶりということですが、今年は異様です。長年生きていますが、よもや冬が来ないんじゃないかという気がしてくるほどの年は生まれて初めてです。
 そう言えば、11月にまさかまさかの台風襲来ってことがあったなと、ふと思い出して表題となっ

もっとみる
着るあつし 脱ぐさむしなり 秋女

着るあつし 脱ぐさむしなり 秋女

 前回の終わりは「きる」だったので、始まりは「きる」。

 今日は、午前中は寒いと感じるくらい涼しかったけれど、昼過ぎから陽が照ってきた。でも、ちょっと暑いなと上に羽織っていたものを脱ぐと、以外と空気に冷たさがあって、今度はちょっと寒い。それでまた着ると、やっぱりちょっと暑い。そして、脱いだり、着たり……。
そのことに、ああ、何だかんだ言っても、やっぱり秋だなぁ~と実感した。同時に思う。
(なんか

もっとみる
しょっぺぇな ちぢむ陽ぢから 秋分切る

しょっぺぇな ちぢむ陽ぢから 秋分切る

《しりとりシリーズ②》
前回は「しょ」で終ったので、タイトル句は「しょ」から始まってます。

 昨日の彼岸の中日は、秋分の日でもあります。この日は昼と夜の長さが同じになります。そしてこの日を境に昼の陽が差す時間が縮んでいきます。彼岸を切ると、もう夜が勝ってきます。
 暗い時間帯が長くなるにしたがって、人も夜が長くなる。何となく心が薄暗くなる。不思議な者ですな。「だから帰り道に一杯ってなるんだよ」と

もっとみる
「んす、センパイ」涙ぬぐいて ああ残暑

「んす、センパイ」涙ぬぐいて ああ残暑

《しりとりシリーズ①》
 先月、『おウチde俳句くらぶという』怖い俳句大先生の夏井いつき先生のサイトに偶然ひょんと辿り着きまして、そこに《俳句deしりとり》というコーナーがありました。面白そうだったんで、一人しりとり句をしてみることにしました。えっ? 投稿せんのって? だって怖いやん……。

 さて、タイトル句。とっくの昔の先月に高校野球の熱戦は終ってますが、『VIVANT』にはまりすぎてしまって

もっとみる