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奨学金という選択肢の話 【1】

こんにちは。
辿り着いてくれたご縁に感謝します。

この記事を開いてくれるとしたら、学生さんご本人か、はたまた親御さんかもしれませんね。

この記事は、奨学金を語るものです。

社会保障も大事だけど、国の未来を担う若者に投資を、という文脈のお話になります。

自分自身も奨学金制度を使って法科大学院まで行ったので(僕は伸び悩み組でしたが…それは自分の資質や六法の試験の話なので、ここではパス)学費や生活費の足しにするお金のニーズというのは、わかるつもりです。

つもりというのは、次のようなダブルミーニングです。

  1. 自分が用いたのは2つほどであるが、制度の全容も細目も進化してきてすべては到底わかりえない

  2. 利用者の個々のご家庭事情は様々過ぎて、推しはかるより他ない

そういうわけで、細目に立ち入りません(苦笑)。
立ち入ると決めつけ臭くなるので。

まとめや解説サイトというよりも、リンク集みたいになります。
ご了承ください。

※ 下記の目次をクリックすると該当箇所に飛べます。


自分の記事のうち、行政書士の合格法は無料ですけど、宅建士の合格法は有料で売っていたりする、そういう身ですが、そこは両義的で、この記事に関しては公共心で書いているのも本心です(汗)。

ただ、それは表題の通り、選択肢として付与されるものであって、その後ハンドリングできるかは自分次第ですね。

この点は、ご了承の上、お願いいたします。

▷動画つきの解説あり(ご参考まで)


奨学金に公的私的なものがあり、どう申し込むかなど、ファイナンシャルプランナーの方のご監修のもと、奨学金解説のプロが動画にてご解説くださっています。(画面中ほどまでスクロールしてみてください。)

▷文科省の列挙しているもの


スクロールしていくと、大学の学部生むけから始まって、高校向けなども出てきます。返せない時のセーフティネット、海外留学など多項目。


▷日本学生支援機構の列挙しているもの


検索機能はこちら↓。
チェックボックスを使って絞り込みできるみたいです。


※ 参考画像: 同機構の隔年調査で窺い知れること

生活費が減っているのは収入減と対応し、切り詰めている?
コロナ禍の最中、親の仕送りも減り、バイトも制限されてと読み取れるかと

画像は、令和2年度の調査だそうです。

隔年なんだから、令和4年度もありそうですが、今年の3月まで調査対象だったからか、JASSOのサイトをざっと見た限りですが、調査はしたもののまだ未開示、という扱いのようです(記事執筆時点)

画像の脚注にも書きましたが、コロナ禍の最中といえる当時より今は経済が復調していこうとしているかのようなストーリーもある中、他方で、物価高騰と賃金上昇が追い付かないストーリー(スタグフレーション疑惑)とは相反して感じられます。

要するに、学生が学ぶ自由を享受する環境はまだ戻っていないだろうと。

投資や投機して儲けている大人たちと違って、学生には(大金持ちの子女は別)原資がありませんし。そこに値上げラッシュってヘビー。

画像の時より、制度利用者は増えているんじゃないかなあ…。かなり。
いや、数値の用い方おかしかったらすいません。


▷予約型奨学金という荒業

うーむ。僕も知りませんでした。こんな便利なのがあるとは。

予約型奨学金は、高校在学時に奨学金を受給するための審査を受けて、権利だけを保有しておき、大学や専門学校に合格した後で正式に採用されるというタイプの奨学金のことです。

上級学校に合格した後で奨学金の審査を受けると、万が一不採用になってしまった場合、お金を準備するのが難しくなってしまいます。

しかし、予約型奨学金に申し込んでおけば、不採用になった場合も、入学まで時間がありますから、他の奨学金に新たに申し込んだり、志望校を学費の安いところに変更したりと、対応策を考えることが可能です。

上記、奨学金ガイドより

▷民間のまとめサイトなどいかが


ハリウッド映画や、文学作品などにも出てくるくらい有名なフルブライト奨学金といった留学用途のものや、隈研吾氏の名前を冠した建設業界の育成用途のものなど、幅広い選択肢へ、手軽にアクセスできるようになっています。

LINEで登録しないといけないようで、学生でない僕はわざわざ登録しておりませんが、公私の財団や学校など含め全国約12,000件ほど候補はあるそうです。ご興味ある方は、ぜひチェックしてみて下さい。


※ 参考画像:2021年の募集ですが…。


あくまでも検索で得たこのサイトのサンプルです。
2023年現在の応募要項は、ぜひご自分で確かめてみてください。

▷いいことだけではない(!)との知識も必要


このように、支援(返済等の)をしている団体もあります。
冒頭に述べたように、コントロール、ハンドリングができるか。
良く考えて選択するべきかと。

▷コロナ禍以前から、実は警鐘はあったという話

2017年のご指摘。

ここで重要なことは、経済的要因による中退は、学生への経済的支援等の施策により改善可能であるということだ。

他方で、中退に至る要因は複合的であることには十分注意する必要がある。

例えば、慢性的な家計の経済的困窮により家族からの経済的支援が受けられず、アルバイト過多となり単位が十分取得できなかった結果、休学、ひいては退学に至るケースがある。

この場合中退の最大の直接要因はアルバイト過多であるが、その根底に経済的要因が潜んでいる。

『経済的要因による学生の休学と中退』
by リクルート進学総研

※ ご参考:実家暮らしと一人暮らしの支出の比較

2019年のご指摘。物価上昇中の今なら…。うーむ。


◎まとめ


ポジティブな情報、ネガティブな情報、両論併記でしたが、いかがでしょうか。

負荷、負担面を理解しつつ利活用できるか、ご判断の参考になれば。

筆力の問題で過不足はあるかもしれませんが、なんらかお役に立てたら光栄です。


※ おまけ

上記のリクルート進学総研のご指摘に歩調を合わすというほどのものでもないんですが。下記の令和4年前期に関する文科省調査で、経済的困窮を理由に挙げた大学生が減少したというんですよね。

10ページの円グラフご参照ください。

題名は替えてあります(該当箇所を示すためなどの目的)。

マスクが任意になって少しずつコロナウイルスに対する警戒が緩んでいったのは、今年、令和5年3月からですから、バイトが増やせたとかいう理由ではなく、やはり奨学金を巧く使う人などが増えたのでは?

いや、テレワークのバイトを物凄く採り入れたのかもしれませんが…。
今時の大学生だけに…。

希望的観測かもしれませんが、一定数、制度を利活用した人が中退や休学をしなくて済んで良かった、ということにしておきます…。


※ おまけ2

【後日付記】2023年11月27日

この記事は、物価高騰など直近の経済動向を見て、国内の学生さんのために書いてみるか、と思って書いたものです。

が、在留している外国人の方の子女にも当然、学習権って保障されるべきですよね。

というわけで、続編があります。外国人のご友人がおられる方(そうでなくても国内外不問で、教育格差にご関心の高い方)は、よろしかったら、こちらも↓ご覧ください。


▷共同マガジンの紹介

ご縁があって、2つの共同マガジンに参加させていただいております。
参加者の皆さんは、日々、多種多様な作品を寄稿されているようです。
もしよろしければ、こちらから↓ご覧になってみて下さい。



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