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新玉ねぎのぬか漬けは、味の十二単衣や!

「春は玉ねぎ」
かの清少納言も、枕草子でそう謳っておりました。
え、違う?

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でも、春といえば玉ねぎ。
しかも、新玉ねぎ。
その新玉ねぎは、ぬか漬けには最適です。

最近、風邪引きやすい。鏡見るたび、歳とったなあと思う。そんな人には朗報。

こんな悩み、玉ねぎのぬか漬けで改善できるかもしれません。
この記事では、玉ねぎの本来持っているポテンシャルと、ぬか漬けの作り方を説明します。

でも、ちょっと、その説明の前に。

玉ねぎは、栄養があると思い込んでいませんか?でも実は・・

普通、野菜には栄養が沢山詰まっていると思いますよね。
確かに、一般的な野菜は、ビタミンやミネラルといった栄養素が多く含まれています。

でも・・
玉ねぎには、ほとんど含まれていません。

しかし!ちょっと待てください。
玉ねぎには、他の野菜にはない栄養素があるんです。
主な栄養素としては、「硫化アリル」「ケルセチン」という成分があります。

血液がサラサラに・・だけじゃない!「硫化アリル」

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よく「玉ねぎを食べると、血液さらさらに・・」と言われるのは、この「硫化アリル」という成分の働きです。
玉ねぎが辛かったり、玉ねぎを切ると涙が出たりするのは、この成分のためでもあります。

しかし、働きはそれだけではありません。
硫化アリルは、殺菌性が強く、免疫力アップさせてくれます。
ぜんそくや風邪、インフルエンザ、食中毒などを抑える働きがありますので、「風邪かも?」とか思ったときなどは、玉ねぎを沢山食べましょう。
体内に侵入した病原菌を退治してくれます。

圧倒的な抗酸化作用でアンチエイジング! 「ケルセチン」

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老化現象の主な原因って、身体が酸化してしまうことですが、ポリフェノールの1種である「ケルセチン」は、その圧倒的な抗酸化作用で、その身体の酸化を抑えてくれます。

つまり、ケルセチンは、アンチエイジング効果も高いということです。
髪の毛のツヤが出たり、美肌効果などが期待できます。

さらに、動脈硬化の予防、糖尿病の改善、抗がん作用もあると言われています。

「硫化アリル」と「ケルセチン」の弱点とは?

こんなに体に良い成分である「硫化アリル」と「ケルセチン」ですが、弱点があるんです。
それは、「熱」と「水」です。
(正確に言うと、硫化アリルが「熱」と「水」。ケルセチンが「水」に弱い。)

例えば、玉ねぎは生で食べると辛いですが、加熱すると甘くなりますよね。
これは硫化アリルは加熱すると、別の成分に変わってしまうか、蒸発してしまうからと言われています。

玉ねぎって、熱で加熱したり、水にさらしたりして、調理して食べることが多いので、せっかくの「硫化アリル」と「ケルセチン」が損なわれてしまっている場合が多いんです。

玉ねぎの栄養素をすべて摂ることができる、ぬか漬け。

玉ねぎを栄養素をまるっと摂るには、生で食べれるのがベストなんですが、生だと辛くて、なかなか食べることができませんよね。

玉ねぎのサラダにしても、辛さをとるために、玉ねぎを水にさらしておいたりします。そうすると、「硫化アリル」と「ケルセチン」が水に溶け流れてしまいます。

そこで、ぬか漬けの出番です。

玉ねぎをぬか漬けにすると、辛さが中和されます。
玉ねぎを、生でシャキシャキ食べることができるので、「硫化アリル」と「ケルセチン」もそのまま頂けることができます。

玉ねぎのぬか漬けの仕方

簡単なので、さくっと説明しちゃいますね。

1.皮をむく。
2.ぬか床に入るように、切る。
3.ぬか床につける。
可能ならば、丸ごと漬けても良いです。

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4.2日~5日たったら出来上がり。
季節による目安です。
春、夏:2~3日
秋、冬:4~5日

玉ねぎのぬか漬け完成。
玉ねぎの層によって味が変わる、味の十二単。

玉ねぎのぬか漬け、完成です。
玉ねぎが、きれいな飴色に染まっています。

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面白いのは、玉ねぎをぬか漬けって、何重もの味が味わえるところ。

玉ねぎの層によって、味が変わります。
外側はぬか漬けの味が濃く、内側は、まだ生の食感がします。

その姿、その味わい、まさに味の十二単衣や!

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玉ねぎ、長く漬けるか?短く漬けるか?

玉ねぎのぬか漬けは、漬けるほど、辛味が薄まります。
ですので、長く漬けたほうが、食べやすくなります。

または、敢えて漬ける時間を短くして、玉ねぎ本来の辛味を味わうのもよいと思います。
玉ねぎの辛味というのは、「硫化アリル」がしっかり入っている証拠。
薬膳として味わってみてはどうでしょうか?
免疫力アップして、体内に侵入した病原菌も退治してくれます。


さらに、アンチエイジング効果のある「ケルセチン」を、増やすことがでます。

玉ねぎをぬか漬けにする前に、もうひと手間加えると、玉ねぎにタップリ入っている「ケルセチン」を、さらに増やすことができるんです。

それは、玉ねぎを日干しするんです。

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玉ねぎを日光に当てると、玉ねぎは「ケルセチン」を出して、自らを守ろうとします。
日光に当てる時間が多いほど、「ケルセチン」は増えます。
4日で約1.5倍、1週間で3.5倍ほど増えると言われています。
1日でも効果はありますので、お試しあれ。

野菜の日干しについては、以前の記事を見てもらえればと思います。

玉ねぎのぬか漬けは、食材としても万能かも。

玉ねぎ自体が、色々な料理で使える万能食材ですが、ぬか漬けにした玉ねぎは、味が付いているので、さらに万能になると思います。

例えば、ぬか漬けのジャガイモと、ぬか漬けの玉ねぎを組み合わせれば、究極のポテトサラダつくれるかもしれませんね。
このポテトサラダには、マヨネーズや塩はなしで作れそうです。

以前、ぬか漬けのジャガイモの記事書きました。こちらです。

まとめ

新玉ねぎは、ぬか漬けには最適。

玉ねぎには、他の野菜にはない「硫化アリル」「ケルセチン」という栄養素があります。
「硫化アリル」は、血液をさらさらにしたりします。
それだけでなく、殺菌性が強く、免疫力アップ、ぜんそくや風邪、インフルエンザ、食中毒などを抑える働きがあります。

「ケルセチン」は、抗酸化作用で、その身体の酸化を抑えてくれます。
アンチエイジング効果で、髪の毛のツヤが出たり、美肌効果などが期待できます。

そんな「硫化アリル」と「ケルセチン」は、「熱」と「水」が弱点。
調理すると、失われてしまう場合が多い。
かといって、なかなか生で食べずらい玉ねぎも、
ぬか漬にしたら、生でシャキシャキ食べれるようになります。
玉ねぎをぬか漬けにすると、辛さが中和されるからです。

玉ねぎのぬか漬けのは、2日~5日たったら出来上がり。
玉ねぎのぬか漬けは、漬けるほど、辛味が薄まるので、長く漬けたほうが、食べやすくなります。
また、漬ける時間を短くして、玉ねぎ本来の辛味を味わうのもよいと思います。玉ねぎのぬか漬けは、玉ねぎの層によって味が変わります。

「ケルセチン」は、玉ねぎを日干しすると、さらに増やすことがでます。

免疫力アップ、アンチエイジング効果を持つ、野菜の中でも唯一無二の存在、玉ねぎ。
普段から、野菜を食べてても、もし玉ねぎを食べてなかったら、片手落ちぐらいの存在です。
そんな玉ねぎを、ぬか漬けして食べれば、貴重な栄養素を損なうことなく、まるっと食べれますよ。というお話でした。

あの大きな玉ねぎの下で
初めて君と会える

東のテツ
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