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祗燈 柃夜
2023年4月30日 23:44
春の嵐が巻き起こり花も葉も風に吹かれて遠くへと。雲から落ちる雨が耳の鼓膜を震わせて冷めていく空気の塊。あっ、雨音が聞こえない。止んだのか?下駄を履き玄関を出ると元気に走り回る子どもたちの声。アスファルトには雨の滲んだ痕が残る。息を吸えば雨に濡れたアスファルトの匂いが鼻に突き刺さる。記憶が刺激され、脳裏に浮かぶは過去の思い出。胸の奥がキュッ
2023年4月23日 22:22
夢をみた。幼稚園児の頃私はアニメのキャラクターに憧れて将来はそれになるのだと信じていた。まだ何も知らない、無知の恥も知らない。この頃、私は早く小学生になりたかった。小学生の頃私はコロコロとなりたい職業を変えていた。友達やエンタメ、家族や習い事の先生。色んな人や物に刺激を受けて、影響される。仲間はずれやグループを作り始める人間関係。この頃、私はそんな世界に疲れていた。中
2023年4月13日 22:08
僕は天才でコミュ力が高くて色んな人に頼りにされて信頼されて実は幅広い知識をもつ物知りでサッカーが上手くてイケメン素質のある顔で僕がいなければ均衡は崩れる実はそんな人間だってことを隠して地味に静かに時間を流しているんだ。だって目立てば、波風が立ってしまうから。目立てば嫌われてしまうから。…帰りの電車を待つ駅のホームでそんな想像を頭で描きながらイヤフォンから流れる音
2023年4月6日 22:21
南の空に放たれた無数の星を背に私は舞う。祈りを込めて願いを奏でて地球の全てを放つ扉の前で私は舞うのだ。空も海も境目の見えない漆黒に包まれた世界誰にも気づかれずただひたすらに舞い続けてきた世の果てはきらり煌めく世界の中心で誰かのために希望を乗せて 昇華される。私の舞なんて、誰がどう評価してもいい。この世界に私の正解は私だけなのだから。受