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#感想

映画忘備録⑩

気づけば2018年も半年が過ぎようとしている…
とりあえず去年見たものを『キル・ユア・ダーリン』を見ながらまとめます…

ベロニカは死ぬことにした
 2009米🇺🇸 エミリー・ヤング監督

日本版も見ているのですが、こちらの方がより原作に忠実。
冒頭の自殺未遂のシーンは真に迫るものがあり、記憶が呼び覚まされるというか、あまりに共感できてしまって心がグラグラと揺れました。今この瞬間もどこかで

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映画忘備録⑧

4月から更新してなかったので結構溜まってしまっていた、、
取り急ぎ、13本ほど感想をば。

湯を沸かすほどの熱い愛/2016(日)中野量太
宮沢りえ主演。
戦後じゃあるまいしまだ家族モノやってるのか邦画は、なんて思うなかれ、これは超強いヒューマンドラマ。
私はちょっと映画館では見られないな、と思った。開始十分以降泣きっぱなしで見ていた。愛情は持つものだし、育てるものなんだなと。
結構ベタなところも

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映画忘備録⑥

こんにちは。年があけて初めての更新…。
どんどん映画見るペースが遅くなっている…。
少しペースをあげねばと思いつつ、見たいのばかり溜まっていってます汗。
ララランドもドラえもんも見に行けていない、シンゴジラも円盤買ってないし。

フォレスト・ガンプ(94米/ロバート・ゼメキス)
知能指数が平均よりも低いが純朴な心の持ち主が数々の成功を収めていく、米国の歴史も学べつつ笑えるヒューマンドラマ。
主演ト

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映画忘備録⑤

年末ですねえ。今年はあと何本映画を見ることができるだろうか…。
夏から見た映画をばばっと振り返ります。

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト/2013独
実在したヴァイオリニストの伝記的映画。
愛と狂気、というタイトルはあんまりふさわしくないのかな、という印象。そこまで彼自身はけばけばしくない。どちらかというと鬱々として気だるく、可哀相で、それが演奏のシーンをひきたててる。パガニーニについてW

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映画忘備録①

1月に見た映画の感想をまとめて。
今までも忘備録的な意味合いはあったけれど、よりシンプルに。

言の葉の庭
新海誠監督によるアニメーション映画。
とにかく映像が綺麗。アニメならではの透明感。
ストーリー自体はシンプルだけど、学生時代の夏休みの昼過ぎにテレビで流れていたらめちゃくちゃハマっていたと思う。

セブンス・コンチネント
こちらに感想をアップしてある。感想でしかないし何も伝われない感想だが。

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セブンス・コンチネント

セブンス・コンチネント

 1989年に公開されたハネケ監督のデビュー作。

 104分に凝縮された「家族」。映画が時間芸術だ、というのはこのことなのかもしれない。と、映画の感想を書いていると考えてもみなかった文章を書いていることが多い。
 面白かったか、と尋ねられれば、面白くはない。衝撃的でもない。おうちデートにもおすすめしない。ただ、つまらないか、と聞かれればそれはまた違う。ずっとぞわぞわしながら見ていた。やたら窮

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ベロニカは死ぬことにした

ベロニカは死ぬことにした

2005年公開、堀江慶監督作品。真木よう子主演。
丁度10年前の作品で、当時監督は26歳だったようです。

主人公・トワは虚無感から自殺未遂をし、それによって精神病棟に入り余命を宣告され、短い余命の間を主人公は他の入院患者たちと暮らすうちに心情に変化が起こる。というあらすじ。
原作では主人公はベロニカという名前ですが、このトワという名前はどこからきているんでしょうかね。永遠?

一言でまとめると、

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セッション

セッション

2014年製作、デミアン・チャゼル監督の映画作品。
デミアン・チャゼル監督ってすごく若くて、まだ30歳なんですね。この作品に青春の匂いがあるのはそのせいですかね。色褪せていないというか、擦れていない印象を受けました。
Wikipediaによると高校時にジャズ・ドラムに打ち込み、それが今作品に役立ったとのこと。情報ではなく知識として自分の中にあるものを捻出したんでしょう、ジャズに明るくない私でも嫌み

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パプリカ

パプリカ

2006年に公開されたアニメ映画。
筒井康隆原作、今敏監督、音楽平沢進という巨匠パレード。
映画を見てその勢いで小説も読みきったので。

筒井康隆は時をかける少女の原作者。
今敏監督はperfect blueなどを手がけている。

発明家・時田浩作によって作られた夢を共有できる装置が何者かに悪用され、精神破綻を起こされる登場人物たちをサイコセラピストの千葉敦子が救うというストーリー。
こうして内容

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THE EXPERIMENT

THE EXPERIMENT

2010年に公開されたアメリカ映画。

この約半年のあいだ映画を見てきて、どこの国の映画なのか?ってことが結構に重要なのだと気づきました。映画に対する知識が全くないので感想の書き方に体系的な視点が持ててなかったりとか、そこで終わってしまってる感がありますが、まだ探り探り。

と話が逸れましたが、エクスペリメントを見た感想を。

まず、主演のエイドリアン・ブロディがすごくタイプ。インテリっぽくて悩

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PERFECT BLUE

PERFECT BLUE

1998年公開、今敏監督のアニメ映画。

元アイドル・未麻が女優に転身し、初ドラマでの「あなた、誰なの?」という台詞がトリガーとなり、未麻は自分の現状やアイドル時代とのギャップに苦悩し精神を追いつめられ、悪夢や幻覚を見るようになっていく。そんな未麻の思いに呼応するように嫌な事件が起こってゆく。

事件性は置いておくにしても、未麻の置かれている状況や言動に、かなり切迫した現実味を感じさせられた。

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ヒミズ

ヒミズ

2011年に公開された園子温監督作品。染谷将太主演、ヒロイン二階堂ふみ。
このふたり顔の雰囲気似てますよね。横顔とか見るとそうでもないけど、正面のアップだとちょっとしたパニックが起きます。

原作を読んだことはないのですが、内容はだいぶ違うみたいですね。映画にはホラー要素はないですし。

約130分あるのですが、重たく閉塞した空気感がずっと続きます。

ああ、ここでこうなって終わるのか

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Trainspotting

Trainspotting

1996年に製作されたイギリス映画。監督はダニー・ボイル。
原作は小説らしいが、未読。

昨日初めて見て、今日朝いちで見なおした。そのあとブックオフを3軒回ってサントラを探したが見つからなかった。残念。
非常に面白かったし惹き込まれた。(映画の感想では大体いつも面白かったって言ってる気がするけれど)ほぼ終盤では、エンドロールが流れるまで拍手を我慢したくらいだった。

英語で、日本語字幕推奨。吹

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わたしを離さないで

わたしを離さないで

去年の終わりか、今年の始め頃に勤めていた職場の上司に教えてもらってみた作品。
あれから原作の翻訳を読み、映画を見直したので。

前に見たときは英語で、今回は日本語吹き替えで見たのですが、わたしは英語で見ることをお勧めします。
この作品は、主人公のキャシーが語り手なのですが、映画でもそれは同じです。語り手、が存在します。吹き替え版だとそれがあまりにもクリアすぎて、ナレーターっぽすぎました。

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