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#挑戦
30日間の革命 #毎日小説9日目
いつも通り、坂本は屋上のベンチにいた。そして、加賀は先ほどの話を坂本に話した。すると坂本はどこか納得したような穏やかな笑顔を見せた。
「みんなが知らない一面か。森下君は大友先生の怖いだけじゃない一面を知っていたんだね。だからあそこまで頑張れるんだね」
「どんな一面なんだろうな。めっちゃ気になるよ。でもさ、森下もそんなことで、あそこまで従順になれるんだから凄いよな」
「ねえセト、人を動
30日間の革命 #毎日小説16日目
それからしばらく、加賀と手崎は対局を続けた。将棋はゲームで何度かやっており、少しくらいは善戦できるかと思っていた加賀だったが、結果は惨敗だった。
「あれ? これってもしかして、もう詰んでる?」
「はい。詰みですね」
「さすが将棋同好会だね。やっぱ強いよ」
「いえいえそんな。先輩が弱いだけですよ」
「ははっ……。それはどうもすいませんね」
加賀は、手崎の素直な言いぶりにはや
30日間の革命 #毎日小説18日目
「単純にさ、革命軍とかどうかな?」
「軍じゃないわよ。それに何かその名前、漫画で聞いたことあるよ」
「そうだっけ? うーん。なんかカッコいいのがいいよね」
「もちろんカッコよさも必要だけど、自分たちにピッタリくる感覚も大事だよ。カッコつけすぎて、名前負けしちゃってもダメだし」
「じゃあ、主要メンバーの頭文字をとって、SKMか、KSYとか」
「アイドルグループじゃないんだから。