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【写真館657】まっすぐなもの

今日の一枚はコチラです。

ここ連日、写真館noteでは名古屋市南陽町で行われた「田んぼアート観察会」での写真を更新していました。今日はその最終回です。

町中で、まっすぐにつくられたものを見ると、ときおり「自然のなかに直線はない」という言葉を思い出します。その言葉は何処で見たのだったか、聞いたのだったか、忘れてしまいましたが。ただ、あまりにもシンプルな基準として、私のなかに沈殿しているのです。

この水路は、アートの施された田んぼの目の前を流れています。きっと、このあたりの田んぼはここから水を引いて、命を育んでいるのでしょう。

「自然のなかに直線はない」

それは自然の精妙さを寿ぐ言葉でもあり、人工の不自然さを指摘するものでもあります。ですが、ふと思うのです。今ほど計器の充実していない時代に、それでも何かで線を引いたようにまっすぐなものをつくった先人たちの熱量って、実はものっそい高く深いものなのではないかと。

自然を模倣しながら、その上で、自然にはないものを求める情熱。

不自由もありながら、不本意もありながら、それでも「まっすぐに」向こうへ突き進める力強さが、町中にある「まっすぐさ」からは感じられて。

生きてくってこういうことだよなぁと、何とはなしに納得してしまうのでした。


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