見出し画像

初めてのスリップ事故は、気づき多き一日だった話

昨日の朝の話。

家を出たときには雪ひとつも見えなかったのに、職場に近づくにつれて、雪が降り、積雪している。雪の中の運転経験はない。

職場まであと3分というところで、一旦停止のある農道からノンストップで車が突っ込んでくる。咄嗟に急ブレーキを踏んだ私は、スリップし、対向車線の縁石へ追突し止まった。そして私の車に対向車が突っ込んだ。

唖然とした。

追突した対向車に謝ったら、「見てたよ!あの出てきた車が悪いよね!」と言ってくれた。
警察にも職場にも保険会社にも連絡。
初めての事故なのに、落ち着いて次々に連絡していく私に内心驚いた。

一車線を封鎖したから、もちろん渋滞が起き、それを見た地元の人が車を寄せることを提案してくれた。「運転怖いから運転してください」と頼むと、快く引き受けてくれた。救われた。安心した。

雪で事故多発のため、警察が到着したのは、1時間半後。
状況を説明すると「どうしようもなかったですね。こどもも飛び出してくることもありますもんね」と、ゆるい言葉をかけられた。どうしようもない事故だったらしい。

その後2時間遅れて職場に到着。「大丈夫ですか?」と聞かれまくった私は、なぜかテンション高めに毎度状況を説明した。

仕事中、何度も追突した相手から保険の催促の電話。保険会社に既に電話している、と何度説明しても、何度も電話をかけてきて、とても嫌な気持ちだった。

仕事後、車屋の知人にスタッドレスに変更してもらい、事故の話もして、雪の運転で気を付けることを教えてもらった。こうして話を聞いてくれる相手がいるって本当に救われるし、ありがたいな、と思った。

*スリップしないように力むより、スリップしても衝撃の少ない運転をする。
*急ブレーキ踏む場面は、自分がスリップして、自分が危険になるから、速度落としながら流れに任せる。追突しても、悪いのは相手側になる。無理にコントロールして避けようとすると、結局は自分が加害者になりやすい。『コントロールすることをやめる、ハンドルを離す』。
*事故は理不尽なものが多い、そんなもん。

夕方家について、死んだように寝た。そして夜に母からの電話で目が覚める。私にも相手にも保険会社からの電話はないのに、何度も母にはかけてるそう。いろいろ母から聞いて、私の中で思うこともあり、モヤモヤが続いて、保険会社に電話して意見を述べる。

その後、ベッドに入ってやっと落ち着くと、いろんな感情が出てきた。
怖かった、不安だった、びっくりした、ショックだった、悲しかった、平気じゃないのに平気なふりをした、職場でテンション高めだったのは感情を隠すため、「私は大丈夫!ネタですよね!」なんて無理に明るく取り繕った。本当は落ち込んでいるのに、怖くて仕方なかったのに、それを見せなかった。
何度も相手から電話がくるのも、腹が立っていただけじゃなくて、怖かったし、責められてる気になったし、脅迫されているようだった。
次々といろんな感情が出てくる。私はここまで自分の感情を置き去りにしていたのか、と気づく。やっと丁寧に自分の感情と向き合う、寄り添う。

今日も気づき多き一日だった。

*職場の人と話してて、相手側が一旦停止だから、一旦停止する!というのは私の思い込み。私の常識は、誰かにとっては常識じゃない。

*スリップすることが悪い、という思い込み。知人と話していると、雪の日はスリップすることもある、という考えのよう。私はスリップすることにジャッチしてた。

*たくさんの人に救われ、感謝した。誰かしらがいつも助けてくれる。その優しさに気づけて、その優しさを受け取れるか。

*たくさんの奇跡と偶然が重なって今ここにいる。小さな奇跡の連続を、いくつ見つけて、いくつ感謝できるのかが、今ここの私の幸福度を決める。

今日、偶然車が出てきてスリップした。偶然にも追突したのは、助手席側のドア。助手席のドアはボコボコになり、開かなくなったけど、車が私を奇跡的に守ってくれたこと。奇跡的に右回転したので、助手席側が被害を受けてくれて、運転席側の無傷でドアは開くこと。私も相手も身体は無傷であること。
奇跡的に車屋の知人が近くで、奇跡的に仕事後に時間があり対応してくれたこと。今日もありがたい奇跡の連続だった。

*伝えること。今まで、あまり人に伝えるのは避けていた。文句になるんじゃないか、嫌な思いさせるんじゃないか、自分の中で解決すればいい、と思っていた。でも最近伝えることを大切にしている。
伝えるって、自分を守るために、楽に生きられるように、自分の人生を生きられるようにあるんだと思う。
そもそも文句って悪いことなの?文句ってなに?
意見を伝える、「私はこう思った、私はこうしてほしい、これは嫌だ、こんな気持ちだった」と伝える。感情は乗せず、ゆっくり大きな呼吸で、ニュートラルに伝える。相手がどう受け取ろうが、私のために伝える。
だから保険会社に思いを伝えた。謝罪されたから、もしかすると、苦情という対応になるのかもしれない。今までは苦情はしたくないと思っていたけれど、今はそれでも良い、と思う。私はただ伝えたかった。伝えたら、悩んでいたモヤモヤがすっきりした。

大忙しだった昨日。休日の今朝は、ベッドの中で、温かい粕汁を飲んで、こうしてnoteを書いて、ゆっくり過ごしている。

よく頑張ってくれて、疲れている私へ、のんびり休む時間のプレゼント。


続き⇩


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,589件

#私は私のここがすき

15,698件

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。