心に届く "伝わる” メッセージ とは - 約10年前に受けたフィードバックからの気づきの "Gift"
約10年前に受けたフィードバックの中で、今でも "Gift" のひとつとして自身の胸に刻んで意識し、時折、大切な友人、そして現在向き合っているお客様(若き経営者や起業家の方々、大手企業の組織リーダーの方々)にエピソードとしてお伝えすることがあります。
30代後半で外資系企業 日本法人のHRディレクターに初めて就いて2年目に入る頃、当時の上司2名(ドイツ国籍の日本法人の社長 と インド国籍のグローバルのCHRO)との 2on1ミーティング内でフィードバックいただいたことです。
「Ryosukeは、誠実に情熱持って、会社のため、社員のために本当に尽力してくれている。本国 英国の経営陣もアジアパシフィックの経営層も、私たちも、そして日本の社員の多くも、Ryosukeと一緒に働けて本当に嬉しく思っているよ。」
英語なので自然に受け入れて聞いていましたが、これ日本語だと、私、恥ずかしい…
その Recognition(称賛)は 「ありがたい!」 として受け止め、大事なのはその後にいただいたフィードバックでした。
「だからこそ勿体ないことが1つだけある。謙虚なのは良い。自分より他者を優先して前に出過ぎないところも素晴らしい。ただ、組織リーダーとしては、"Expose" する意識をもっと持たないといけない。」
私の心の声: 「"Expose" って。。。自分を色々露出した方がいいのか?他者に影響を与えられるようなオモシロ暴露ネタなんか特に無いし…」
丁寧にいただいたフィードバックで腑に落ちました。
「"Appeal(アピール)" と "Expose(エクスポーズ)" は、組織リーダーとして全く意味も視点も異なるんだよ。アピールって、自己が軸になっていて、自己の欲求や要求をいかに満たすかが主眼になっているので、グローバルリーダーとしては論外だし、Ryosukeにはその要素も意図も全く無いから、今後どんな環境にいったとしても、今のままでいて欲しい。」
「ただ、組織リーダーとして、そしてHRのトップとして、社員や他者にメッセージを発信する際は、その背景や意図まで含めて、受け手にどう "伝わる" かの意識を持って欲しい。今のRyosukeは、とても丁寧に "伝える" ことを大事にしている。分かりやすい説明で皆、頭の中はクリアになっているんだよ。でも、"じゃ、自分たちが率先して動こう!"と 受け手の社員の皆さんが Inspire されて Empower されている(心震わされ、心躍らされている状態)までには至っていない。何が今のRyosukeにとって "Gap(埋めないといけない要素)" かというと、"Expose" していないんだよ。」
「つまり、受け手がInspireされてEmpowerされる要素として、組織リーダー、さらにはグローバルリーダーが大事にすべきことのひとつが、自身の過去の失敗も欠点も「個性」として存分に出して、 "ストーリーテリング" していくことなんだよ! "伝える"べき内容に対して、Ryosukeが "Expose" することで、心に届き はじめて "伝わる" メッセージになると思うよ。それがRyosukeにしかできない介在価値であり、人間味ある組織リーダーとしても人としても尊敬がより集まることに繋がると思うよ。Ryosukeなら間違いなくできる!」
人の 「可能性を Unlock(解放する)」 ことに情熱持って様々な方に伴走する私ですが、あれから10年… 自身の 「Unlock」 は、まだまだ道半ばです。