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第76回 動詞の ing 形の作りかた①

みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafeへようこそ。

みなさんは今、
どんな姿勢でこの記事を
読んでいらっしゃいますか?

椅子に座っていますか?

ふとんに寝転んでいますか?

電車やバスの中で
立っていますか?


私は、椅子に座っています。

机の上のパソコンに向かって
この記事を書いています。


暑いので、
昨日作ったハーブシロップの
ソーダも飲んでいます。

みなさんもぜひ、
好きな飲み物を飲みながら
気楽に読んでくださいね。


さて、今回は
現在進行形に必要な、

動詞の ing 形の作り方を
学びましょう。


長くなりますので、
2回に分けて
お届けしますね。




☆これまでの復習☆


進行形とは、文字通り、
進行中の動作」を
表します。

進行中とは、
何かが目の前で
起こっている
、ということです。

第74回 進行形とは?より
進行形のイメージ


進行形 = be動詞 + 動詞の ing 形


am / are / is 】 + 動詞の ing 形

(今)~している

現在進行形のかたちと訳し方

be 動詞が現在形になるから、
現在進行形というんですね。

第75回 現在進行形とは?より


作り方は4パターン


動詞の ing 形の作り方には、
大きく分けて
4つのパターンがあります。

① そのまま ing をつける
② 「 e 」をとって ing をつける
③ 最後の子音を重ねて ing 
④ 「 ie 」を 「 y 」に変えて ing

ing のつけ方4パターン


今回は、
①と②について
学びましょう。


① そのまま ing をつける


動詞の ing 形の作り方、
1つ目は、

そのまま ing をつける
パターンです。


たとえば、

go(行く) → going
walk(歩く) → walking
eat(食べる) → eating
play(遊ぶ) → playing    

そのまま ing をつける動詞の例


のように、

動詞のうしろに
ただ ing をつけるだけ!

簡単ですね!


あれ?


ちょっと待って?

play(遊ぶ) → playing  


ってなってるけど、


「 y 」は?


「 y 」は取らなくていいの?


「 y 」は「 i 」に
変えなくていいの?


……と疑問に思ったみなさん。


鋭いですね!


たしかに、

一般動詞現在形
過去形をつくるときは、

「 y 」を「 i 」に変える場合が
ありましたね。


でも、安心してください。

ing 形にするときには、
「 y 」はとらなくていいんです!


「 y 」の前の文字が
母音であろうと
子音であろうと、

「 y 」はそのまま残るんです!

study(勉強する) → studying
cry(泣く)  → crying
stay(滞在する) → staying
enjoy(楽しむ) → enjoying

ing のときは、 y は残す。


それはなぜかというと……


ing 形では、語尾の「 y 」をとらない理由


もし、
play の「 y 」を「 i 」に変えて

× plaiing ( ← これは間違い。)

にしてしまったら。


ii」と、
i 」が2つ連続してしまいます。


なんだか
見づらくないですか?


(老眼がはじまった私には、
「 i 」が1つなのか2つなのか、
見分けるのが大変
です。)


第13回で
「私」という意味の「 I 」を
大文字にする理由
をお話ししたように、


i 」の小文字
存在感がうすくて
目立たない
んですよね。


「 i 」が2つ連続すると
見づらい
ので、


「 y 」は
「 i 」に変えずに
そのまま残す
んです。


「 i 」よりも「 y 」のほうが
ずっと見やすい
ですからね!


あとで、のところで
お話ししますが、

語尾をわざわざ
「 y 」に変える動詞

あるくらいです。


ing 形を作るときは、
y 」はお助けマンとして
大活躍!するんですね。



②「 e 」 をとって ing をつける


動詞の ing 形の作り方、
2つ目は、

eをとって ing をつける
パターンです。


もう少し
くわしく言うと、

「 e で終わる動詞は、
 語尾の「 e 」をとって
 ing をつける

という
ルールがあります。


たとえば、

make(作る) → making
take(取る) → taking
write(書く) → writing
come(来る) → coming

e をとって ing をつける動詞の例

のように、
語尾の「 e 」をとって
ing をつけます。


e を消して、ing をつけましょう。



なぜかというと……



ing 形では、語尾の「 e 」をとる理由


もし、
make の「 e 」を残したまま
ing をつけて

× makeing ( ← これは間違い。)

にしてしまったら。


ei」と、
母音が2つ連続してしまいます。


「メイクイング」って
言いづらくないですか?


元々は発音されなかった
e 」が、

うしろに「 ing 」が来たので
「ウ」と発音されることになり、


ウイ」となってしまいます。


いやいや、

「ウ」はいらないよ!

メイキング」でいいんだよ!


「メイクイング」ってなんだよ!

じゃがいもみたいだな!


(メイクイーンという
煮くずれしないじゃがいもを
思い出しますね。)


……というやりとりが
あったかどうかはさておき。


e 」と「 i 」という
母音2つくっつくと

発音が変わってしまうので、


そうならないように
あらかじめ「 e 」を
取る
ことになっています。

(じゃがバター食べたい……。
おなかすいたなぁ……。)


e で終わる動詞が、英語に多い理由



英語には、
e で終わる動詞が
たくさんあります。


しかも、語尾の e は
発音しません。


なぜでしょうか?


それは、
英語の歴史
深く関わっています。


ご存じのように、
英語イギリス
生まれました。


イギリスといえば、
日本と同じ、島国ですね。


英語のふるさとブリテン島には
元々、ケルト人が住んでいました。


その後、ローマ人
1世紀から5世紀はじめまで
住んでいたようです。


そして、
5世紀にドイツから
ゲルマン人がやって来て、

古英語(OE)が生まれました。


(ゲルマン人は
ドイツ人の祖先でもあるので、
英語はドイツ語にも似ています。)


1066年に、フランスから
ノルマン人(元ヴァイキング)が来て、
イギリスを征服しました。


(これが、英語が大きく変わる
きっかけ
になりました。)


ノルマン人は
フランス語を話した
ので、


フランス語の単語が英語の中に
たくさん流入した
んです。


フランス語には、
e で終わる語が多く、
しかも語尾の e は発音しません


その特徴が、
英語にもうつったんですね。

この頃の英語は、
中英語(ME)といって、
現代の英語(CE)とはちがうのですが、


(平安時代の日本語が
現代の日本語とはちがうように)


英語は、

ケルト語やドイツ語、
フランス語、

ラテン語、ギリシャ語など、

多くの言語の影響を受けて
進化してきた
言語なんです。


言語は、人々の移動とともに
変化していくもの
なんですよね。


今学んでいる
e で終わる動詞が
英語に多い
のは、

11世紀のノルマン人の征服が
原因
だというお話でした。




では、最後に
練習問題に
チャレンジしましょう!



★練習問題★

次の動詞を ing 形に変えましょう。
(正解は、下にあります。)

① work(働く)  ② use(使う)
③ try(やってみる) ④ dance(踊る)


        ↓

        ↓

        ↓



できましたか?

正解は、

① working  ② using
③ trying  ④ dancing


でしたー!


みなさん、今回も
お疲れ様でした!


次回も、

動詞ing 形の
作り方について
解説します。


また読んでいただけたら嬉しいです。


みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。

最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


(お昼は結局、ポトフを作りました。
ほくほくのじゃがいも、最高!)


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