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第74回 進行形とは?

みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafeへようこそ。


また少し、間があいてしまい、
ご心配をおかけしました。

実は、体調不良のため
しばらく療養していました。

今はもう、元気です!

みなさんも、健康第一で
暑い夏を乗り切ってくださいね。


さて、今回からは、
進行形について
学んでいきましょう。


今回の記事は、

療養前に途中まで書いて、
さきほどようやく完成した
渾身(こんしん)の力作です。


ちょっと長いですが、
最後まで読んでいただけると
嬉しいです!



☆これまでの復習☆


動詞とは、「~する」という動作や、
     「~だ~である」という状態
     表す語です。

第1回 英語の品詞を学ぼう!(1)より

動詞は、主語(しゅご)や時制(じせい)によって、
形が変わります

時制(じせい)
とは、現在・過去・未来など、
動詞があらわす出来事が起こった時間のことです。

第1回 英語の品詞を学ぼう!(1)より

動詞の形が変わることを、
動詞の「活用 (かつよう) 」といいます。

活用する前の、もとの形のことを、
原形 (げんけい) 」といいます。

第1回 英語の品詞を学ぼう!(1)より


時制のおさらい


まず、
英語の時制のイメージを
おさらいしましょう。


頭の中に、
下の図のようなイメージを
思い浮かべてください。

時間の流れは一方通行。


時間の流れは、
過去から未来へ向かって
一方通行
です。

過去と未来の間のどこかに
現在がある
んですね。

第26回 一般動詞の現在形①より


時間の流れは、

過去から未来へ向かって
途切れずに続く
矢印なんですね。

」のイメージを
頭に思い浮かべましょう。


進行形とは?


次に、
進行形のイメージ図を
見てください。

進行形は、点線のイメージ。


進行形とは、文字通り、
進行中の動作」を
表します。


進行中とは、
何かが目の前で
起こっている、ということです。


ずーっと続くわけではなく、
その時だけ、一時的に
起こっている動作を表します。


んんん?

わけがわからない。
(英語もうムリ……😢)


みなさんの嘆きの声が
聞こえて来ました。


では、具体例をあげて
考えてみましょう。


進行形の具体例


うさぎさんが、
窓から外を眺めて
つぶやいています。

うさぎさんが雨を意識した時の話。


今日雨が降っているなぁ。」(現在

昨日雨が降っていたなぁ。」(過去

明日雨が降っているのかなぁ。」(未来


昨日から明日にかけて、
ずっと雨が降り続いているのか、

それとも降ったり止んだり
断続的に降っているのか。

ここでは、それは
どうでもいいこと。


あくまでも、

うさぎさんが窓の外を見たり
雨音を聞いたりして、
雨が降っている」と感じた時点の話。


進行形とは
このように、

ある時点で起こったことについて、

「~している」
「~していた」

進行形の基本

と表現するかたちです。



進行形の種類


進行形には、
いろんな種類があります。


とりあえず、
今の段階で覚えておきたいのは
この2つです。

① 現在進行形 「(今)~している」
② 過去進行形 「(あのとき)~していた」

これから学ぶ2つの進行形


先ほどの、
うさぎさんの図で言うと、


今日雨が降っているなぁ。」が
現在進行形で、


昨日雨が降っていたなぁ。」が
過去進行形です。


明日雨が降っているのかなぁ。」は
未来進行形と言いますが、

それは高校英語の範囲なので
今は取り上げません


他にもたくさんの進行形が
あるのですが、

それはもっと後で
学びましょう。


今の段階では、

現在進行形
過去進行形について

学んでおけば大丈夫です。


進行形のかたち


次に、進行形のかたちについて
見ていきましょう。


現在進行形でも過去進行形でも、
その他の進行形でも、


進行形のかたちは
決まっています。


それは、

be 動詞 + 動詞の ing 形

進行形のかたち

です。


進行形 = be動詞 + 動詞の ing 形



動詞の ing 形だけを書いて
be 動詞を書き忘れる方が多いので、
気をつけましょう。


歯ブラシと歯磨き粉、
両方ないと
歯を磨けませんからね。


(中には、歯磨き粉なしで
塩で磨く方もいるでしょうが……。)



進行形にならない動詞


先ほど、

進行形とは、文字通り、
進行中動作」を
表します。

「進行形とは?」より

と、説明しました。


動作
とは、
何かを「すること」ですよね。


たとえば、

go 行く   eat 食べる
sleep 寝る  buy 買う
do する  read 読む

動作を表す動詞の例


などは、
動作を表す動詞です。


でも、動詞の中には

動作ではなく、
状態を表す動詞もあるんです。



状態を表す動詞とは?


第19回で 学んだ be 動詞が、
状態を表す動詞の典型です。


be 動詞は、
~だ~です~である」と訳し、

人や物を「イコール)」でつないだり、
人や物の状態を表したりします。


状態を表す動詞は、
be 動詞のほかにも
いろいろありますよ。

love 愛する   have  持っている
live 住んでいる  feel 感じる
like 好きだ   know 知っている

状態を表す動詞の例


これらの
状態を表す動詞は、
進行形にはなりません


(ただし、例外もあります。
意味や場面によっては
進行形になることもあります。)


進行形になるのは、
動作を表す動詞だけです。


このことについては、
第26回でも解説しましたので、

likehavelive feel などの
状態を表す動詞は、
進行形にはしません

第26回 一般動詞の現在形①より


よろしければ
そちらもご覧くださいね。



日本語に惑わされない


あれ?

持っている」とか
住んでいる」とか、
知っている」とかって、


全部「~している」だよね?


~している」なんだから、
進行形じゃないの?


……と思ったみなさん。

鋭いですね!


実は、

日本語と英語では
時制の概念世界観
けっこうちがうんです。


日本語の「~している」と、
英語の進行形は、
同じでないこともあります。


えーっ。
何それ、わかりにくい!


そんな不満の声が
聞こえてきそうです。


英語の「物の見方」を知ろう


以前、私は
英語のこぼれ話①の記事で
こんな話をしました。

どの言語であっても、
外国語を学ぶことには
それぞれの難しさがあるんですよね。

でも、難しさだけでなく
面白さもあるからこそ、

みなさんは今、この記事を
読んでくださっているのだと思います。

外国語を学ぶことで、
私たちはその国の文化や物の見方も
同時に学びます。

視野が広がるので、
世界を見る見方も
1つではないことに気づきます。

外国語を学ぶことで、
あなたの人生はより豊かになります。

ですから、くじけることなく
学び続けましょう。

あせらず、一歩ずつ、
前に進みましょう。

英語のこぼれ話①(動詞の原形)より


もし、みなさんが

「この動詞は
動作を表す動詞かな?
状態を表す動詞かな?」

と、迷ったときは


日本語で考えるのではなく、
英語で考えましょう。


英語の世界観物の見方
自分の頭に取り入れましょう


具体的には、

「そうか、like は基本的には
進行形にしないんだな」

などのように、

そういうもの」として
受け入れて、覚えることが
語学上達の秘訣です。


日本語の論理で
いくら考えても、
解決しない
んですよね。


「英語では、そういう風に
とらえるんだな」と、

スッと自然に
受け止めるとラク
です。



いかがでしたか?

今回は、
進行形についてざっくりと
学びましたね。

次回からは、
現在進行形について
具体的に解説していきます。


また読んでいただけたら嬉しいです。


みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。


最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。

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