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本たち

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読んだ本たち。
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#読書感想文

#138 水無月の本②

今村夏子さんを読んだ6月。

1.星の子

芦田愛菜ちゃん主演の映画で話題になっていた「星の子」。

かなしいお話なのだろうかと思っていたのだけれど、たしかにかなしいのだけど、主人公ちひろと母と父はちっともかなしくはない。むしろ愛に溢れているようなくらい。

周りからみたときに異常であり、かわいそうであり、変であり、救わなきゃ!とおもうことでも、本人にとってはそうではない場合だってあることが、大な

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#136 如月の本

#136 如月の本

2月が終わりを迎えると、2月29日生まれというのに憧れていたことを思い出します。それだけでもう特別な雰囲気醸し出されるの、かっこよくてずるいよね。

ちなみに左利きのAB型というのにも憧れます。

そんな右利きのA型の私が今月読みきった本はこちら。

ノルウェイの森 下

村上春樹の小説3冊目。3冊読んで、どこまでいってもどうしてもっと前から読んでいなかったんだと思いすぎるくらいにはとてつもなく表

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#132 睦月の本

#132 睦月の本

先日ペットショップでトイプードルを見てきました。私はわりと顔の好みの系統がはっきりしている方ですが、トイプードルにも顔の好みがあって驚いています。えんがわです。

今月は2冊本を読みました。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

初めて読む村上春樹の小説。
本屋でちらっと立ち読みをして、最初はこれにする!と決めた。

前に書いたように村上春樹には勝手にとっつきにくさを感じていたのだが、それ

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#113 村上春樹道

#113 村上春樹道

漠然と耳にしたり興味はあるなあって頭のどこかでは思っているけれど、手を伸ばして傍におくというところまでに至らない。

そういうことってあるよね。私はある。あるあるだ。

村上春樹。

知らない人はいないんじゃない、と思うほどに有名。「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」。読んだことがないのに作品名はいくつか知っているし。作品が発表されたとき、テレビでハルキストが列をつくっているのも見たし。

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#107 長月の本

#107 長月の本

長月〜長月。

10月神無月、もう気付いたら肌寒くなって。この季節に散歩するのが私は一番好きです。
すこし寒いけれど薄着で外に出れるギリギリのこの狭間の季節に、ただ歩いていると、なぜだか今までの良かったこと、たのしかったことが次々と思い出てきます。
この時期に咲いている花や、この時期しか着ることの出来ない服、ももちろん好きな要因のひとつですが、
その、肌で感じて感情とは関係なく勝手に思い出てくるこ

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#102 おいしいごはんが食べられますように

#102 おいしいごはんが食べられますように

書店で表紙を見る度にほしいなあと思っていた本。

「芥川賞受賞」という文字と共に、だいたいどの書店でも店頭に何冊も並べられていた。

私は文庫本が好きだ。あの、風呂で気軽に読める大きさと、手に伝わるしなる紙の感じ。どこかに出掛ける時に鞄に入れて、結局読まなくたって気にならないくらいのサイズ感と重さ。

だから、文庫本が出るまで我慢しようかな、といつも手に取って見ては戻していたが

金曜日にご褒美と

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#89 文月の本①

#89 文月の本①

どうしましょう。

どうしようもなく楽しかったり、根拠もなく素敵な気分になったり、なんでもうまくいく。という気分のときの私と

何もかもがダメな気持ちになって、何もしたくなくて、沈んだり落ち込んだり、胃がぎゅっとなる私がいます。

今絶賛後者です。

では、7月に読んだ本を紹介します。

「1人おしゃべりノート」 鈴木そうこ

バグり日記でも紹介したがたまたま本屋で見つけ、立ち読みをして直感で購入

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