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#89 文月の本①

どうしましょう。

どうしようもなく楽しかったり、根拠もなく素敵な気分になったり、なんでもうまくいく。という気分のときの私と

何もかもがダメな気持ちになって、何もしたくなくて、沈んだり落ち込んだり、胃がぎゅっとなる私がいます。

今絶賛後者です。


では、7月に読んだ本を紹介します。

「1人おしゃべりノート」 鈴木そうこ

バグり日記でも紹介したがたまたま本屋で見つけ、立ち読みをして直感で購入した本!これがすごくよかった。

この本は、日記カウンセラーの鈴木そうこさんが、自分自身と会話をして自分の本音を曝け出す日記の付け方を教えてくれる。

何がよかったかというと「ネガティブな感情にも居場所を与えてあげる」という言葉に出会えたこと。

私はもともと日記をつけていたのだが、何かの自己啓発本を読んで、良いことだけを記録に残す、ということを実践していた。今日あったどんなに小さな出来事でも、良いことに目を向ければそれが筋トレのようになり、良いことを発見しやすくなる体質になる、そんなような。

自分が比較的明るいネガティブだと自覚していたので、それを受け入れながらも、心のどこかでポジティブになれれば嬉しいな、と思っていた。その願いから、そのように日記をつけていたのだ。

だけどこれがまあ続かなかった。

それは、方法が合っていなかったからなのだなとこの本を読んで腑に落ちました。

本来、怒りも悲しみも嫉妬も怖れも、人間に備わっている以上、必要な感情です。自分が大切にしているものを教えてくれる、大事な感情なのです。
自分の中にあるものは、どんなネガティブなものでもすべて居場所を与えてあげましょう。どんな感情もえこひいきせず、公平に扱ってあげましょう。
1人おしゃべりノート

良いことに目を向けるのはとても健康的なことだと思うし、全く間違っていない。でも私はいつの間にか、自分に浮かんだよくない考えや思い、これは負の感情だな?という思いを、こいつは悪い感情、と決めつけて無理に封印しようとしていた。自分で自分を認めてあげなかった。それも私なのに。

そしていつの間にか、私しか読まない日記なのに、正しく、健康で、綺麗なことばかり書くようになって。全く安心できる居場所ではなかったのだ。

そりゃ続かないよな。と。

でも、感情は抑え込んだところで、消えてなくなりません。圧縮されてたまるだけ。しかも、抑え込むのにもエネルギーが使われてしまいます。

おそろしい!!

私の中にどれだけ圧縮されていたかと思うと恐ろしくてたまらない。ポジ日記をつけていた期間は特にそういう意識で生活をしていたから、2年ほど?

だからかわからないけれど、この本を読んでから、ちょっと日記書くか、ほどの意気込みで書き始めたら軽く一時間経っていることがある。エネルギー爆発。

そして、7月14日から毎日日記が続いている。3週間くらい日記を毎日書けている状況はこれが初めてだ。

日記の書き方が細かく載っているので、今日記を書いているけどなんだかしっくりこない、どうも続かない、という人にぜひ読んでほしい一冊。




力尽きたのでもう一冊はいつの日か書こう。

キーボードを打っていたら心が落ち着いてきた。noteは精神に効くなあ。

今日も一日お疲れ様でした。おやすみなさい。

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