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太刀魚ユウキ
2021年3月17日 16:55
『きりみ』長嶋祐成著 (河出書房新社)まずは食卓でお馴染みの魚介類の料理の絵。次のページには、表紙にあるような解体図と生きている時の姿。見方によってはグロく見える解体図もあるが、実際に料理をする際に目にする光景なのだから、「絵本だけどグロくて子供には見せられない」なんて言っちゃダメだよ!解体図のページは単なる解体図ではなく、一目で前のページに描かれている料理に使われている部位が分かったり
2020年10月13日 20:13
『ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学』本田達雄著 (中公新書)タイトルを見ての通り、水棲生物以外も扱った本ではあるが、タイトルにウニがいるうえ、一番最初に取り上げられる生き物がイソギンチャクなので、勝手に魚本に認定!デザインの生物学ということで、なぜヒトデは星形なのか、貝はなぜ螺旋形なのかなど、生き物の形に着目した本。少々お堅い文章で、噛み砕いて書いてあるとはいえ小難しい内容
2020年7月31日 01:26
『魚だって考える キンギョの好奇心、ハゼの空間認知』吉田将之著 (築地書館)魚の情動に焦点を当てた広島大学の研究室での研究を、こういった研究を物凄く分かりやすく書かれている本。パラパラとページをめくるとグラフなんかも目に入るので、一瞬怯んでしまったが、いざ読み始めると、素人でも問題無く楽しく読める内容だった!グラフも専門的なものではなく、むしろ一般人がより内容を理解しやすくするために用意され
2020年1月31日 01:03
『かわいいウミウシ』今本淳著 (二見書房)10年近く前に、とある本屋さんに平積みされていたものを衝動買い。その本屋さんは今はもう無くなってしまったけれど、買った本はこうやってここにあるのだ!(普通の事か。)中身は当然、色々なウミウシのカラー写真。カラフルで綺麗で可愛い!いや、待て。一回頭の中からウミウシという生き物に関する記憶や知識を全て取り払い、何の予備知識も固定概念も無い状態で改め
2019年11月2日 01:07
『したたかな魚たち』松浦啓一著 (角川新書)完全にジャケ買いした本。本屋さんの新書コーナーでこちら向きに立ててあり、パラパラと中身を確認することも無くレジに持っていってしまった。幸い、衝動買いを後悔せずに済むような本だった。とはいえ、表紙が永遠にこれである限り、きっと内容がイマイチでも大きな後悔はしなかっただろう、と思うくらいこの表紙が好き(笑)この本では色々な魚の面白い生態を浅く広く
2019年9月8日 15:01
『北九州の干潟BOOK』 北九州高等学校 魚部企画編集今回は少々マニアックな本を。というのも、この本は一般的な書店の店頭には並んでおらず、ネット購入しか出来ない。(北九州高等学校の売店で売っているのかどうかは不明。)そもそも魚部(ぎょぶ)とは?私がその存在を知ったのは10年以上前、NHKの番組で見た時だったと思う。当時は北九州高等学校の部活だった魚部。今ではなんと、全国区の一般組織と
2019年7月6日 01:34
『<オールカラー版> 魚はエロい』 瓜生知史著 (光文社新書)以前ここで取り上げた『サメのおちんちんはふたつ』のように、タイトルで目を引いておいて、内容は至って真面目な本なのかな・・・と思ったら、タイトルのイメージ通りの本だった(笑)エロ目線で魚の生殖や交尾について説明されているのだが、「男性」ではなく「男子」が喜びそうなノリの下ネタ。下ネタが苦手な方や「可愛いお魚ちゃん達を、エロ目線で語
2019年6月9日 02:12
『旬の魚を食べ歩く』 斎藤潤著 (光文社新書)著者が全国各地でその時が旬の魚介を使った郷土料理を食べる、という本。各季節ごとに4〜5種類の魚介が取り上げられているが、タイ、アジ、サケ、カキなど全て日本人にはお馴染みの魚介なので、著者が食べた郷土料理の味の想像がつきやすい分、読み進めながら何度も「食べたい〜!」と心の中で叫んでしまった。中には知らない郷土料理もたくさんあったが、それらについて
2019年5月24日 01:47
『似魚図鑑』 (晋遊舎)この本の存在を知ったのはネット上。帯が無い状態の表紙を見たため、てっきり マダイとチダイだとか、シマキンチャクフグとノコギリハギだとか、そういった見た目が似ている魚を紹介した本なのかと思った。しかし、帯を見ていただければ分かるように、これは味が似ている魚の図鑑なのだ。見開きで左ページにマダイ、ギンダラ、サヨリなど、我々に馴染みのある魚が、そして右ページにはそれらの
2019年5月8日 00:46
『マンボウのひみつ』 澤井悦郎著 (岩波ジュニア新書)私にとってのマンボウの思い出と言えば、かごしま水族館を訪れた際、水族館の建物の外側(チケットいらずな場所)の川だか水路だかにマンボウがいるのを見かけて驚いたことと、台湾の火鍋屋さんの具材メニューにマンボウの皮があったので珍しいと思い食べてみたことくらい。正直、他の魚に比べると、マンボウに対して強い関心を持ったことは無かった。しかし、2
2019年4月26日 01:42
『都会の里海 東京湾 人・文化・生き物』 木村尚著 (中公新書ラクレ)福岡生まれ、福岡育ちの私には縁もゆかりも無い東京湾。しかし、日本テレビの『鉄腕DASH』の影響で、行ったことも無いのにどこか親しみを感じる東京湾。そして、そんな『鉄腕DASH』でお馴染みの木村尚さんの著書がコチラ!タイトルの通り、主役は東京湾ではあるものの、帯の写真にいきなりゴブリンシャーク、魚好きが食いつかないわ
2019年4月10日 01:38
『サメのおちんちんはふたつ』 仲谷一宏著 (築地書館)タイトルはアレだけど、至ってマジメなサメの本。これを読む前に私が知っていたサメに関する知識というと・人食いサメの種類は少ない・名前に「サメ」と入っているけどサメじゃないヤツが結構いる・広島では「ワニ」と呼ばれる・オスのサメにはおちんちんが2つある (←これ、前から知ってた!笑)と、この程度。それ以外のサメに関する基本的な知識
2019年3月13日 01:30
『魚はすごい』 井田齊著 (小学館新書)本屋さんで衝動買いしたこの本、当たり!魚本としての面白さはもちろん、文章そのものが、私にはとても心地よかった。「です・ます」調で書かれているその文章は、著者は人当たりの良い人なのではないかと思わせる、どこか優しい雰囲気を持っていて、サラサラと気持ち良く頭に流れ込んできた。話題の流れも良く、各章の中にいくつも小見出しがあるものの、小見出しごとに全く
2019年2月28日 01:19
『くらげ』 中村康夫 著 (アスペクトライトボックスシリーズ)ベタな癒し系写真集と言えば?と聞かれれば、誰もが「クラゲの写真集」と答えるだろう。いや、豆柴の写真集だ?いいや、クラゲだ!クラゲに違いないっ!そんなわけで、とても癒されるクラゲの写真集、その名も『くらげ』。約17cm×約15cmというハンディーなサイズとソフトカバーで、世界中の様々な種類のクラゲの美しいカラー写真が手軽に楽しめ