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【「犠牲語」を使うと孤独になる】

今日は

『「犠牲語」を使うと孤独になる』

について考察していきます。

私が鍼灸整骨院業界に入ったばかりの頃

「うわぁ~何て大変な事ばかりなんだぁ」

「拘束時間は長いのに給料は低いなぁ」

「院長は怖いし居心地が悪いなぁ」

「自分はそれなりに頑張っているのに報われてないなぁ」

etc

他者や周囲に愚痴や不平不満を
悪びれる事なくこぼしていました。


今思い返すと
恥ずかしさを通り越して
情けないです。

右も左も分からない状態の中
自分は一所懸命に取り組んでいるから
身近な人に対して

「少しでも認めてもらいたい」

「辛い氣持ちを分かってほしい」

「構ってもらいたい」

「慰めて癒やしてほしい」

と猛アピールしていました。


「大変だ」

「辛い」

「認めてほしい」

「構ってほしい」

これらは全て「犠牲語」です。


「犠牲語」を直接表現しなくても
間接的に感情に訴えかける光景として

「自分は被害者であり全然悪くない」

「自分が上手くいかないのは会社や世間の責任だ」

「自分は一所懸命取り組んだのに周囲は何も分かっていない」

「何で自分だけがこんな酷い目に遭わなければいけないんだ」

etc

被害者意識を全面的に打ち出して
自己防衛に突っ走る状態です。


他者や周囲が「犠牲語」を使う人に対して
ネガティブな状態を理解してあげようと
優しく共感してくれる事もあるでしょう。

自分もそういう時期があったので
少しでも力になってあげようと
思いやりを示してくれます。

私自身も助けられました。
人の温かさを実感した時です。


しかし、冷静に客観視すると
「犠牲語」を使う側は
自分本位で自己満足だけしようと
しているに過ぎないのです。

ただ自慰行為(マスターベーション)をして
1人で快感を味わっているだけです。

「犠牲語」を聞く側からすれば
本当は不快でしかありません。


人によっては本音と建前を分けて
表向きは八方美人に振る舞って
合わせてくれているかもしれません。

もしくは自分の成長に繋げられると
前向きに捉えている方であれば
積極的に傾聴するかもしれません。


有意義でない愚痴や不平不満を
聞かされたところで
迷惑でしかありません。

建設的に会話が出来る関係性を
築けているのであれば話は別です。

発信者側は受信者側に対して
今からネガティブ内容を言うから
ニュートラルに受け止めてほしいと
ひと言伝えておけば良いのです。

そして後からフィードバックを
もらえるようにすれば
双方が学びになります。


とは言え「犠牲語」を呟かないと
やってられないと苦しく
感じる事もあるでしょう。

そんな時は誰も居ない場所で
1人だけの状況で大声を出して
スッキリと発散させます。

「犠牲語」を呟くと言うより
感情を解放して落ち着かせる
ほうが近いかもしれません。


自分が感じている氣持ちを
素直にありのまま表現します。

ネガティブ感情は溜め込むと
どこかで暴発して大問題に
発展しかねないです。

感情をマネジメントする方法は
下記の通りです。

「感情をラベリングする(感情に名前を付ける)」
 例:激おこぷんぷん丸 焦りん坊や 
   落ち込みりん子  しくしくちゃん

「感情の台本を書き、ミュージカル風に演技する」
 例:劇団四季のライオンキング等を参考にして
   5分位の時間で感情を演じてみる

『サイコロプレーをすれば感情安定!』参照。

「犠牲語」を使えば使う程
孤独になっていきます。

「承認欲求」を発信する事で
相手に認識してもらえていると
勘違いするようになります。

1度や2度であれば他者や周囲も
情けと慈悲の心で対応してくれます。

しかし、何度も繰り返し続くと
相手にされなくなり気付いたら
見放されて独りぼっち状態です。


当の本人は被害者意識が強く
自己責任の氣持ちが全くないので
悪びれる様子もありません。

悪影響を及ぼしているという
罪悪感も感じていないので
余計にたちが悪いです。

まさに

「クレクレ君」

「Taker」

「泥棒」

です。


「犠牲語」を使わずに孤独を回避する為の
マインドは下記の3つです。

1. 他者や周囲に期待しない

2. 加害者意識を持つ

3.動物を観察する


1.他者や周囲に期待しない

   最低最悪の状態に陥った時にこそ
   自分の本当の力量が試されます。

   助け舟を出したくなる氣持ちを抑えて
   脳内をフル稼働させて試行錯誤します。

   他者や周囲が何とかしてくれるだろう
   という淡い期待が1ミリでもあれば
   自力で解決する視点を持たずに
   依存していくようになります。

   そして自己防衛と責任転嫁を発動して
   「犠牲語」を乱発し始めます。

   するとかえって
   誰も助けてくれません。

   状況によっては他者や周囲に
   協力を仰ぐ事もあるでしょう。

   しかし、最終的に大事な局面で
   認識して決断するのは自分自身です。

   その為には
   普段から選択肢を絞り込み
   環境デザインを整えて
   自分に期待する事です。


2.加害者意識を持つ

   犯罪者になるという事ではありません。
   「全ては自己責任」で挑む事です。

   被害者意識を持つと
   つい自己保身に走ります。

   人間は自分が宇宙で1番可愛い
   と思う生き物です。

   自分を守る為なら手段を選ばず
   卑劣な事を平気で行います。

   科学的に証明されている事や
   他の誰かが失敗する事もひっくるめて
   全部自分に問題があると認識します。

   会社員時代の上司や
   コーチングの師匠に
   よく言われた事が

   「雨や雪が降って交通状況が悪くなるのも自分の責任」

   「郵便ポストが赤色になっているのも自分の責任」

   「インドでおばあちゃんが転倒して怪我をしても自分の責任」

   etc

  このように言われると

  「何を言ってるのだこのバカ野郎」

  「何で関係ない事まで責任持たないといけないんだ」

  「グギギっ」と摩擦や葛藤を
  感じる方もおられるでしょう。


  私も当時は抵抗感でいっぱいでした。

  さすがにインドのおばあちゃんは
  関係ないでしょうと(笑)。

  自分以外の事柄には責任を持たず
  自分の事だけは保護しようとする
  ずる賢いエゴが働いているのです。

  視野をほんの少しでも広げ
  「全ては自己責任」として
  フルコミットメントすれば
  自分の覚悟で全うしようと動きます。

  たった1つの自分の
  思考、感情、発言、行動によって
  全世界に影響を与えると捉えたら
  被害者意識は完全に消えます。

  何があっても自分の責任だとすれば
  中途半端な事は出来ないはずです。


3.動物を観察する

   動物も餌ほしさや構ってほしさに
   おねだりやワガママをして
   「承認欲求」を提示します。

   私も犬を飼っていたので
   動物の要望がよく分かります。

   餌をもらえなければ必死になり
   あらゆる動作で訴えてきます。

   また寂しさを紛らわす為には
   密着してベタベタと甘えてきます。


   当然ですが人間と違って
   具体的な言葉では
   表現する事が出来ません。

   何となくの表情や鳴き声で
   察知する事は出来ます。

   最近ではバウリンガルボイス等もあり
   言葉の見分けはつくかもしれません。


   最大の違いは動物には
   人間脳がありません。

   論理的に辻褄を合わせて
   思考する事はしません。

   情報やデータで習得した内容を
   抽象的にまとめたり具体的に
   言語化する事も行いません。

   人間はロジックで整理整頓して
   客観的に俯瞰する事が出来ます。

   ならば「承認欲求」を発動し過ぎると
   どういう結果になるかは
   容易に想像出来るはずです。


   にもかかわらず
   「犠牲語」を使って
   器用な「毛繕い」をします。

   ここで言う「毛繕い」とは
   共感に訴えかけて同情を惹く
   コミュニケーションです。

   動物からすれば羨ましさと
   奇妙さを感じるでしょう。

   人間は高尚なようで根本部分は
   自分達と大して変わらないと。


   動物を鏡として観察すると
   「犠牲語」を駆使している
   人間の姿が滑稽に見えてきます。

   「犠牲語」を使いそうになったら
   動物を見て冷静になる事です。


今すぐ現実的なアクションは
「犠牲語」が出た瞬間に
ノートに書き留めるもしくは
ボイスレコーダーで録音する事です。

「犠牲語」を発信する状態を
予め把握しておくと認識しやすいです。


「犠牲語」を使う事は
好ましくないですが
発信してはいけないとブロックして
直視しないほうが問題になります。

第三者にアドバイスしてもらう前に
自分自身で確認しておけば
コントロール出来ます。


「犠牲語」を使いそうになれば
「貢献語」等に置き換えてみると
氣持ちも変わってくるでしょう。

例えば

「辛い」⇒「今は苦しいが乗り越えたら進化するので
      もうひと踏ん張り負荷をかけてみよう」

「大変だ」⇒「大変とは大きく変わる事だから
       自分にとって千載一遇のチャンスかも」

「認めてほしい」⇒「他者や周囲に評価してもらうよりも
          自分で自分を認めて満たすほうが早い」

「構ってほしい」⇒「◯◯さんに頼ってばかりでは奪うだけになるので
          自分に出来る事を見つけて貢献したほうが賢明だ」


「自己責任」
「加害者意識」で
対処していきましょう。

最後までお読み頂き
ありがとうございます。

追伸
あなたが「犠牲語」を使って孤独を感じた
もしくは最低最悪の状態になった
エピソードがあれば教えてください。


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