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いろいろな野菜を鉄鍋蒸し焼きにしてみました

1.紅菜苔(こうさいたい)

紅菜苔を鉄鍋蒸し焼きにしました。

紅菜苔は、アブラナ科アブラナ属で、菜の花の仲間です。

フライパンで茎が柔らかくなるまで炒めると、花が粉々になってしまうため、鉄鍋蒸し焼きにしてみました。

それに、フライパンで炒めるとほのかに薫る、バターのような香りが、鉄鍋で焼くと強調されて、美味しいのではないかと思いました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、紅菜苔を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

鉄鍋の蓋を開けたら、フライパンで炒めた場合には緑色になる葉や茎の色が、鉄鍋蒸し焼きでは紫色のままでした。

この紫色の成分は、アントシアニンだそうです。

水に溶けると葉や茎が緑色になるそうですが、鉄鍋蒸し焼きでは水分がほとんど出ませんでした。

菜箸で茎を持って鉄鍋から取り出すと、茎は意外としっかりしていました。

花は大方ついていましたが、一部、取れてしまったものもありました。

ちょっと焼き時間が長かったかなと思いました。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

フライパンで炒めたものは、もっと茎が立体的でしたが、鉄鍋で蒸し焼きにしたものは、葉や茎がとろっとしていました。

美味しい!

葉や茎にもよく火が通り、柔らかくて、花のバターのような香りはやはり強くなりました。

夫も、鉄鍋蒸し焼きのほうに軍配を上げました。

今度は、焼き時間を5分短くしてみようと思います。

紅菜苔の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

2.かき菜

かき菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

かき菜は、アブラナ科アブラナ属で、万葉集にも登場する、北関東の春先の伝統野菜です。

伸びてくる若い花芽の部分を掻き取って収穫することから名付けられたようです。

かき菜を食べるのは初めてでした。

よく食べる菜の花・紅菜苔・のらぼう菜と似ているので、同じ食べ方にしてみました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、かき菜を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

菜の花・紅菜苔・のらぼう菜ほど癖がなく、ほのかに甘く、茎も柔らかくて食べやすかったです。

予め調べたところでは、苦味が強く、茎が硬いとのことでしたが、鉄鍋蒸し焼きにしたおかげか、全然そんなことなかったです。

焼き上がって菜箸で持ち上げた時には、
「筋っぽいかな」
と思いましたが、食べたら大丈夫でした。

かき菜の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

3.スナップえんどう

スナップえんどうを鉄鍋蒸し焼きにしました。

今までは、塩を入れて茹でていたスナップえんどうを、鉄鍋蒸し焼きにしてみました。

最近は、今まで茹でていたものやフライパンで炒めていたものも、鉄鍋蒸し焼きにしてみています。

鉄鍋蒸し焼きの、しっとりした感じや香りを大好きなのです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、スナップえんどうを並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして20分間、火にかけました。

焼いている途中で、鉄鍋の中から、ほのかな甘い香りがしてきました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

この鉄鍋を開ける瞬間は、いつもワクワクします。

しゅわっと良い香りが噴き出すのです。

スナップえんどうのほくほくした良い香りが噴き出しました。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

しっとり感、火の通った素材の香りと鉄鍋の独特の香りの混じった匂い、
甘い味。

スナップえんどうは、茹でるよりも炒めるよりも、鉄鍋蒸し焼きにするのが私には美味しく感じられます。

スナップえんどうの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

4.キャベツ

キャベツを鉄鍋蒸し焼きにしました。

キャベツは、アブラナ科アブラナ属の多年草で、野菜としては一年草扱い。

暑さにも寒さにも強くて、一年中食べられるわけですね。

世界最古の野菜の一つで、おそらく西ヨーロッパ原産、古代ギリシア時代には薬用だったようです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、芯に沿って半分に切ってから芯を下にして芯と平行に6切れに切ったキャベツを、交互にずらして押し込みながら並べて重ねて、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火と弱火の中間にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

鉄鍋の蓋を開けたら、キャベツの甘くて、香ばしい、良い匂い。

キャベツ本体から水分が抜けて、だいぶ縮みました。

油をたっぷり含んで、透明感があります。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

フライパンで炒めた時よりも、柔らかく、香り高く、甘味が目立って、まろやかで、旨味が感じられました。

薄くて柔らかいところは、つるんとした舌触りに、しっとりねっとりした食感、厚くて硬めのところはじゅーっと深い味わい。

キャベツの鉄鍋蒸し焼きは、鉄鍋蒸し焼き料理の中でも、お気に入りの一つです。

キャベツの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

5.茄子

大好物の茄子を、丸いまま、鉄鍋蒸し焼きにしました。

茄子はナス科ナス属で、インド原産、別名「ナスビ」。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、へたを取った茄子を並べ、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

鉄鍋の蓋を開けたら、茄子の良い香り。

茄子の表面にたくさんの皺が寄って、実も潰れて、とても美味しそう。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

箸で掴むと、茄子が生き生きしたまま、力なくのびているような感じで微かにしなり、歯に触れると、くしゃっとして、茄子の汁が飛び出しました。

しっとりした食感で、中はとろとろ。

舌が、オリーブオイルの香り・鉄の香りと混じった茄子の香りでいっぱいになりました。

素晴らしい。

私は思うのですが、茄子の丸焼きはきっと鉄鍋蒸し焼きが一番美味しいでしょうね。

茄子の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

6.コールラビ

コールラビを鉄鍋蒸し焼きにしました。

コールラビは、アブラナ科アブラナ属で、地中海北岸地方原産。

ドイツ語で「キャベツのカブ」という意味で、中国品種とヨーロッパ品種があり、中国品種は硬く、ヨーロッパ品種は柔らかいようです。

根元の肥大した茎の部分が食用です。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、厚めに直方体に近い形に切ったコールラビを並べ、塩を多めに振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、様子を見ながら、火を強めたり弱めたり、だいたい中火で30分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

硬くて、なかなか柔らかくならなかったので、長時間焼いていたら、こんがりキツネ色に焼き上がりました。

キャベツに似た香りに、大根を硬くして、しゃりしゃりさせた食感。

「美味しく食べられるようになるまでが手間だから、もういい」
と夫は言うし、私もそう思うのですが、これは、時々、懐かしくなる味かもしれません。

コールラビの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

7.マコモダケ

マコモダケを鉄鍋蒸し焼きにしました。

マコモダケは、イネ科マコモ属多年草のマコモの、黒穂菌の寄生で肥大した茎の部分。

古くから食用・薬用として用いられ、「古事記」「万葉集」にも登場し、マコモダケから採れる「マコモズミ」は、お歯黒・眉墨・漆器に使われたようです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、葉を取り除いて茎だけにして一口大に切ったマコモダケを並べ、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

マコモダケに塩を振りかけるのを忘れたので、皿に盛り付けてから振りかけました。

シャクシャクした歯触りにしっとり感。

甘くてコクがあって、最後にミルクのような味。

食べ応えがありました。

マコモダケは栄養豊富なのだそう。

これはきっと機会があったらまた食べますね。

マコモダケの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです、

ありがとう、ごちそうさま!

8.黒長大根

黒長大根を鉄鍋蒸し焼きにしました。

黒大根には長いものと丸いものがあるようですが、買ってきたのは長大根です。

黒大根は特にヨーロッパで親しまれ、フランス料理でもお馴染み。

黒長大根は長さ20〜30cm、表面がガサガサした感じで、中の果肉部分の水分は少なめ。

外側は墨のように黒く、内側は普通の大根のように白いです。

生でも食べられるとのことですが、辛めのようです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らし、黒長大根2本を厚めの輪切りにして並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして40分間、火にかけました(1回少しだけ火を強めました)。

最後に強火に戻してパチパチ音がしてきたら、火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

外側の黒い皮が舌に当たり、ザラザラしますが、良い意味で印象に残りますし、香ばしいです。

黒いザラザラした皮の部分と白いねっとりした果肉部分が口の中で混ざり、食感といい味といい香りといい、とても良い感じです。

また、黒大根があったら買ってきます。

長いものと丸いものの、食べた時の違いはどんなものかな。

そんなことも楽しみです。

黒長大根の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

9.金時人参

金時人参を鉄鍋蒸し焼きにしました。

いただいた葉付き金時人参です。

細くて小ぶりで、見るからに美味しそう!

葉も新鮮で柔らかくて、美味しそう。

葉はスープにすることにして、金時人参本体は鉄鍋で丸焼きにしました。

見た瞬間に決めました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、葉を落とした金時人参を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

金時人参が赤くて甘そうなので、砂糖も振りかけてみたくなりましたが、金時人参の味がよくわかるように、ぐっとこらえて、塩だけにしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして30分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

オリーブオイルの染み込んだ金時人参。

細いものも美味しいと思いましたが、太さのあるもののほうがはっきりと、人参らしい味と香りがしました。

たくさんあると思っていたのに、あっという間に食べてしまいました。

これはまた食べたいなぁ。

金時人参を買ったら、またやってみよう。

金時人参の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

10.黄人参

黄人参を鉄鍋蒸し焼きにしました。

黄人参は、人参臭さがなく、糖度が高くて甘いので、生食やジュースがお勧めだとか。

ぬか漬けで食べても甘いなぁと思っていました。

人参嫌いの人も食べやすいとのことです。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、1袋分の真ん中で切った黄人参を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして35分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

癖がないのは、鉄鍋蒸し焼きにしても同じ。

澄んだ甘さで、お菓子みたいな美味しさです。

軽く焦げているところが何とも香ばしくて、香りが良いです。

金時人参も甘くて美味しかったのですが、黄人参はまた違う美味しさですね。

紫人参もありますが、また違う美味しさがあるのかな。

紫人参も鉄鍋蒸し焼きにしてみたいと思いました。

黄人参の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

11.紫人参

金時人参と黄人参を鉄鍋蒸し焼きにしてみて、どちらもとても美味しかったので、今度は紫人参に挑戦。

紫人参は、色鮮やかで甘くて食感が良いため、生食がお勧めとのこと。

金時人参・黄人参・紫人参のいずれもぬか漬けで食べていますが、どれも甘くて、全て食感も味も異なるので、鉄鍋蒸し焼きの食べ比べを楽しみにしていました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、1袋分の真ん中で切った紫人参を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火にして20分間、それから、弱火にして10分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがりのつもりでしたが…。

硬い人参なので、長めに時間を取って焼いたのに、まだ少し硬かったため、鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして、もう10分間焼きました。

火を止めて、5分間蒸らして、今度こそできあがり。

水分がたっぷり出ていたので、焦げ目をつけられませんでした。

紫人参は色が黒っぽくなり、皮がふしゃふしゃしていました。

見るからに美味しそうです。

ということで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

やはり、美味しかった!

とても甘い!

鉄鍋蒸し焼きにした人参では一番の甘さです。

コクがあって、とにかく甘い。

焦げ目をつけられなかったのが残念です。

3種類の人参は、鉄鍋蒸し焼きにするとどれも甘くて、違う美味しさがありました。

ぬか漬けの食べ比べも楽しいのですが、鉄鍋蒸し焼きもたびたびやりたいと思いました。

紫人参の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

12.紅人参

鉄鍋蒸し焼きでの人参食べ比べに凝っている夫が、紫人参と紅人参を買ってきました。

正確に言うと、紫人参の鉄鍋蒸し焼きを夫はすっかり気に入ってしまったのですが、お店には紫人参は1袋しか残っていなかったので、たくさんあった紅人参を試してみようと思って買ってきたとのことです。

紅人参はぬか漬けで食べたことがあります。

インターネットで調べたら、紅人参は出てこなくて、高麗紅人参と京くれないが出てきました。

高麗紅人参は違うと思い、京くれないの説明を読んでみたら、「リコピン・カロテンを兼備した根色が鮮やかな赤色ニンジン(参考; タキイ種苗株式会社)」と書いてあり、紅人参と京くれないが同じものかどうかはわかりませんが、特徴は合っているように思いました。

紅人参は、リコピン・カロテン兼備のような味です。

京くれないは、金時人参と西洋種の五寸人参を交配してできた人参ということで、紅人参はそんな感じの人参です。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、小ぶりの3本の真ん中で切った紫人参と1袋分の真ん中で切った紅人参を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火にして15分間、それから弱火にして25分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

紅人参は甘い!というのが第一印象。

紅人参は西洋人参ほどは、あの人参特有の味と香りがしないのですが、全くないわけではなく、この味と香りに、この甘さなら、グラッセにしたら美味しそうだなぁと思いました。

紫人参と紅人参のどちらも美味しかったのですが、鉄鍋蒸し焼きにするなら、コクがあって、紫人参のほうが好きかなと、私と夫は意見が一致しました。

でも、紫人参と紅人参の鉄鍋蒸し焼き、どちらもとても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

13.水月聖護院大根

水月聖護院大根を鉄鍋蒸し焼きにしました。

水月聖護院大根は、聖護院大根よりも縦長の青首丸大根で、聖護院大根に比べて、緻密で水分が多く、甘味と旨味が勝ります。

先日は定番の煮物にして、とても美味しかった水月聖護院大根ですが、煮物は素材そのものの味がわかりにくいので、鉄鍋蒸し焼きにするのを楽しみにしていました。

水月聖護院大根は生食も美味しいとのことで、それも楽しみですが、またの機会にしますね。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、4つに切り分けた水月聖護院大根を並べ、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、中火にして10分間、それから、弱火にして20分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

きめ細やかな味と香り、大根らしいえぐみは控えめ、とてもコクがありました。

柔らかく焼けていましたが、崩れることはなく、箸でしっかりと切る感じです。

これはですね、私は癖になる味と思いました。

夫は、
「鉄鍋蒸し焼きにするなら紫大根のほうが好き」
と言っていましたが。

大根も種類ごとに味が全く異なるので、面白いですね。

水月聖護院の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

14.若いのらぼう菜

若いのらぼう菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

まだ茎が細く、売っているほうれん草のように数本の茎が根に繋がっている状態で、硬い部分が多いので、鉄鍋蒸し焼きに良いのではないかということになりました。

のらぼう菜は、アブラナ科アブラナ属西洋アブラナの一種で、江戸東京野菜です。

もっと育つと、売っている菜の花によく似た姿になりますよね。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、のらぼう菜を並べて重ねて、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして12分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

焼き上がった状態で、下のほうののらぼう菜は軽く焦げて、茎にもよく火が通っていましたが、上のほうののらぼう菜は葉が緑色のまま、元の形のまま。

上のほうののらぼう菜はまだ硬そうに見えましたが、しっかり火が通っていて、春の草の味わいで、とても美味しかったです。

私はアブラナ科の野菜の花の軽く焦げている状態、バターのような香りとコクのある複雑な味と、ねろっとした食感を味わうのが好きなので、火の通りの浅いものと両方味わえて良かったです。

どちらも別物の美味しさですね。

夫は火の通りの浅いもののほうが好みとのことでした。

若いのらぼう菜の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

15.のらぼう菜

のらぼう菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

のらぼう菜は、アブラナ科アブラナ属西洋アブラナの一種で、江戸東京野菜です。

売られている菜の花よりも大きく育って、太い茎に大きな葉の付いた、のらぼう菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

さて、調理です。

太い茎は火がよく通るように、細かい斜め切りにしました。

それより細めの茎からのびる葉は切らずにそのままにしました、ぐるっと丸めないと鉄鍋からはみ出す長さです。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、のらぼう菜の太い茎を真ん中に置き、まわりに葉を丸めて並べて重ねて、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして8分間、火にかけました。

のらぼう菜の量が少なめだったので、いつもより短い時間にしました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

鉄鍋を開けた時には、のらぼう菜の緑が鮮やかで、葉は縮んでいないし、茎も硬そうに見えたので、
「時間が短かったかな」
と思いましたが、一番硬そうな太い茎を試食したら、ぎりぎり大丈夫でした。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

本当に美味しかったのですよ。

茎が硬めでしたが、筋は残らず、全部口の中で溶けてくれるくらいのもので、絶妙な火加減。

だから、いつもの加熱時間では飛んでしまって、味わえなかった複雑な青物の味を味わえました。

香りも生き生きとしていて良かったです。

「春の草の味だね」
と夫がしみじみ言いました。

素晴らしいですよね。

エネルギーをたくさん貰いました。

これからは、加熱時間を短めにしますね。

のらぼう菜の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

16.かつお菜

かつお菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

かつお菜は、我が家ではもう結構食べていて、私には名前を聞いただけで幸せな気持ちになる野菜の一つです。

かつお菜は、アブラナ科カラシナ類に属するタカナの品種群の一種。

福岡県の特産野菜で、福岡では正月のお雑煮・お吸い物の具や漬物として使うとのこと。

汁物や煮物にすると鰹出汁のような風味が出ることから名付けられたようです。

我が家では、お雑煮・お吸い物・温かいそばの具にしたことがありますが、本当に美味しいです。

炒めものにしたこともあり、これもとても美味しかったのですが、今回は鉄鍋蒸し焼きにしてみました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、ざくざく切ったかつお菜を入れて、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして8分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らして蓋を開けて見てみたら、まだ形がしっかりしていました。

また鉄鍋に蓋をして、鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして2分間、火にかけてから、火を止めて、5分間蒸らしました。

そして、蓋を開けて見たその姿に、
「焼きすぎかな?」
と思いましたが、もう焼いてしまったものは仕方がないので、できあがりとしました。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

そんなに焼きすぎではありませんでした。

噛むたびに口の中にじゅっと広がる、鰹や肉のような濃厚なコクと旨味。

豊かな香り。

炒めものだとカラッと仕上がりますが、鉄鍋蒸し焼きだとしっとり仕上がるので、かつお菜のこってりした感じに合いますね。

これは、またやってみたいと思いました。

かつお菜の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

17.若いこぶ高菜

若いこぶ高菜を鉄鍋蒸し焼きにしました。

こぶ高菜はタカナと同じくカラシナの仲間。

多肉性の葉に、茎の内側に飛び出したこぶのある野菜です。

こぶ高菜は夫の好物の一つで、私もわりと好きなので、我が家ではよく食べます。

鉄鍋蒸し焼きにも何度もしていて、美味しいのも知っています。

ですが、若いこぶ高菜は初めて。

菜の花やのらぼう菜と同じように切らずに、同じくらいの時間で焼いたら、茎が硬すぎて食べられませんでした。

ですので、再挑戦。

若いこぶ高菜も、普通のこぶ高菜と同じように、一口大に切ることにしました。

さて、調理です。

鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、一口大に切った若いこぶ高菜の茎を置き、その上に一口大に切ったこぶ部分を置き、一番上に一口大に切った葉を置いて、塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。

鉄鍋を強火で熱してパチパチ音がしてきたら、弱火にして12分間、火にかけました。

火を止めて、5分間蒸らしてできあがり。

というわけで、盛り付け。

お味は。

とても美味しかったです!

こぶのねっとり感、バターのような香り、茎も柔らかく焼けていて、全部食べられました。

「口の中で溶ける!とても美味しい!」
と夫が言いました。
「私は葉物は硬さの残っているくらいの焼き具合のほうが好きだけど、今日の焼き具合には新しい世界を感じる」。

とても気に入ってもらえたようです。

嬉しい。

私は油で焼いた葉物は、よく火が通って、ねっとりした感じのものを好きなので、そのイメージで焼きました。

普通のこぶ高菜も、次回は、よく火を通したものにしてみようかな。

若いこぶ高菜の鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!



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