旅行・楽しいことに覚悟が必要になってきた。
私は年に一回か二回くらいのペースで旅行に行く。
旅行以外にも、どこか楽しい場所にいく。
ライブだったり、映画館だったり、水族館だったり。
単なる現実逃避とも言える。
いつもとは違う風景の中に身を置くと、まるで現実から解放されたかのような、そんな感覚になるから。
でも、旅行や楽しい場所にはそんなに気軽に行けない。
理由は以下の通り。
一つ目の問題点
非現実、非日常っていうものは普段経験しえないことだから感じられるもの。
これは別の言い方をすると、非日常が日常になれば、それは日常だということ。
同じ場所に何回も旅行に行けば、現実から解放されるような感覚はもう味わえないだろう。
旅行による魔法なんていうものは、最初の数回しか使えない。
二つ目の問題点
旅行は楽しい。旅行してる最中は非日常に夢中になれる。
でもその最中でもチラチラと、現実が脳裏を動き回る。
この非日常は、紛い物だと。
時が来れば夢は覚めてしまう。
旅行の終盤は精神がえぐられる。
楽園が外側から崩壊していく様が見て取れる。
楽しいことが起きなければ、楽園は潰れない。
楽しい後には、それと同等の悲しさ・喪失が待っている。
なら最初から楽しいことなんて起きなければ良いのかもしれないなんて考えが頭をよぎる。
楽しいことは、精神をえぐる。
楽しいことも、悲しいことも、本当はもう必要ない。
何も無ければ精神はかき乱されない。
死への渇望は、時が経つにつれ、どんどんと大きくなっていく。
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