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「前提条件」があれば、楽になるかもよ!

こんばんは! dnkspitz(ダンスクスピッツ)です。

今日は、「前提条件」って大切という話を書いてみます。

みなさんは、何かの課題が与えられた時、最初に何を考えますか?

私は、30代くらいまでは、そんなこと、特に考えたこともありませんでした。ただただ、目前の与えられた課題をひたすら、がむしゃらに考えるだけでした。

ところが、提案書を作成したり、新しいサービスを考えたり、自治会での問題を考えたり、そういうことをやるようになってから、気づきました。

考えた結果というのは、「常に」、何らかの条件枠の中に収まるように決められているのだということに…… 


例えば、〇〇提案書を作成する場合に、顧客の予算は?、納期は?、体制は?、使える技術は?、顧客のキーパーソンは?、そういった何らかの条件があって、それらに優先順位があって、その枠組の中で、提案内容を考えていますよね。

新サービスを考える時も同じです。顧客の課題は?、ターゲット顧客層は?、何時から販売開始しないとだめなの?……

ある時、自治会の役員を担当することがあり、4月の総会で「今年こそは、町内の班編成を見直してください。役員さん、お願いしますよ」という強い意見が出されました。

私は、この町に引っ越してきて、未だそれほど長く住んでいなかったので、そのことが長年、解決できていない大きな問題であるという認識がありませんでした。

この班の編成を見直す作業というのが、どれほど大変なものか、想像できなかったのです。「こんな簡単なことが、長年、申し送りされ続けているって、どういうこと??」と思った程度です。

単に、そう思ったので、「ええ、いいですよ。やりましょう」と言ってしまったのです。

言ってしまった手前、役員は他にも数名おられるのですが、私が班再編成を考えるリーダーを担当せざるえない状況になりました。でも、私は、それほど大変なことだとは思っていませんから、早速、次の役員会から検討を開始しましょう。という感じでスタートを切りました。

さて、1回目の役員会です。どうやって、班の割り振り案を考えるのか?とりあえず、役員、新班長さんの意見を聞くことになりました。

さぁ、そこからが大変です。シーーーーーン。誰も何も言いません。まぁ、こういう場というのは、静かにしておくのが大人の心得なんでしょうね。特に日本では…… 

因みに、私は、こういう場が大嫌いな人間です。だって無駄な時間でしょ! 寝てたほうがましだから!

そこで、仕方がないので、次回までに、言い出しっぺの私が案を考えてくることになりました。

さて、それからが問題です。

各班の人数をできるだけ平均化し、班長や役員が回ってくる回数や順番に不公平感が出ないようにしないといけません。

あれやこれや、自宅で、適当に班の再編成案を考えたのですが、なかなか名案が出てきません。そこで、気づきました。これ、提案書やサービス考えるのと同じじゃないの? いつものパターンでいけるなと…

長くサラリーマンをやっていると、会社とそれ以外の世界では、勝手に思考パターンが切り替わってしまうのか、いつものパターンを忘れてしまっていたのです。

「この問題も最初に前提条件を考えてしまえばいいかもな!」と思い出しました。 「班長や役員の皆さんが、確かにその通りと思える前提条件を決めることができれば、誰からも文句が出ることなく解けるかも?」と思ったのです。

そうなのです。問題を簡単にするには、最初に前提をつけてしまえばよいのです。


例えば、各班の人数のばらつきは◯◯名以内になるようにする。とか、必ず隣り合う班を合併する。とか、班の合計数を◯◯以上にする。とか、そういった条件と、各条件の優先順位を決めてしまうのです。

最初に「その条件の枠内で班の再編成案を考える」ことについて、役員、班長の合意を得るという作戦を考えました。

この作戦は、いい感じで進みました。最初、前提条件に対する様々な意見が出されたのですが、最後は、皆が納得する前提条件を決めることができました。

この前提条件と条件を検討する時の優先順位を変えないという前提で、新しい班編成案を考えることになり、最終的に、大きな問題もなく合意に至りました。

まぁ、実際は、色々な細かな意見が出るので、2週間に1回、土曜の夜に班再編成委員会なるものが行われて、半年間程度、検討が続けられた訳ですが・・

この班を再編成するという長年、誰も開けなかったパンドラの箱を開けてしまった私でしたが、その後、数年毎に班の再編成が繰り返されています。

再編成案は必ず臨時総会が開催され、そこで役員から再編成案の検討経緯が説明され、最終決定されます。なんと、その臨時総会資料の検討経緯を説明する頁(前提条件などが記載されている頁)が、私が作成した頁から全く変わっていないのです。私が最初に作成した臨時総会資料が、ずーーーーっと使われているのです。考えた甲斐があったというものです。

少し脱線しますが、私は、役員をする前に、総会資料を見る時、いつも感じていることがありました。それは、新役員や新班長さんの名前に、ふりがなが振られていないことに疑問を感じていました。

なぜなら、総会の冒頭、新役員、新班長さんの名前を読み上げるのですが、この人、なんて読むの?という状況が必ずあります。そこで、皆、困るのです。もちろん、前もって、調べておけば済むことなのですが、多くの人は、結構、右往左往して、うーーーん、こそこそ、なんて読むんだっけ。と隣の人に聞くという状態が繰り返されているのです。

そこで、自分が役員になったときに、早速、全員の姓名にふりがなを振った総会資料に変えてしまいました。

その後、10年以上になりますが、ふりがな付きの氏名一覧が掲載された資料が配布されるようになりました。良かった良かった。

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こんなこともあります。

今から数年前のことです。予てから「あることを実現するための会社」をつくろう。と考えていたのですが、それを実行するために、会社を転職しました。

ある会社から出資を受けて、無事、設立できて、私は取締役になったのですが、会社を設立する前に、会社のロゴを作ろう!ということになりました。

私は、こういう経験をしたことが無かったので、最初、非常に戸惑いました。社長は、知り合いのデザイン会社に頼むことにしたよ。と言ってきました。

さて、デザイン会社にロゴのデザイン案を作っていただくには、どうすればよいのかな……

会社のビジョン、イメージ、思い、そういったものを表現してほしいので、それをどうやってデザイン会社に伝えるのが良いか、考えてみました。

そこでも、自治会と同じ作戦です。前提条件を考えてしまうのです。

クラウドやICTを活用して医薬系の仕事を行う会社なので、クールだけど安心感があるイメージを上手に同居させてほしい。とか…

お客様がおられる部署は女性が多い部署だし、新会社も女性の社員が多くなることを予想していたので、女性から良いイメージを感じてもらえるようにしてほしい。とか…

まぁ、色々、考えた訳です。

でも、ここで考えたことは、すべて、デザインを考える上での前提条件となります。デザイナーは「前提条件無しに考えていいよ!」と言われてしまうと、それはそれで、自由度がありすぎて、大変なのではないだろうかと思った次第です。

私としては、前提条件を満たしていれば、こちらのイメージとかけ離れたものは出てこないだろうなという期待はありました。

結果は、良かったです。最後は、3案に絞り込み、出資者も含めて、ご意見を頂戴し、決まりました!

ま・と・め

何かを考える時は、前提条件を付けてみよう!楽になるかもよ!

では、また。

dnkspitz










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