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【随筆】強く美しい力

●はじめに

当然の事でございますが、私はいまこうして生きております。

この世に生まれ出でてから今日まで何もなかったわけでもなく、それなりにではありますが、「生きるのが辛い」と思う事もありました。

それは私に限ったことではないとは思います。

この随筆(もどき)を読んでくださっている貴方様も、様々な事を乗り越えて現在に至るのかと存じます。

●大変じゃないですか?

そこで一緒に考えてみていただきたいのですが、「生きることそのもの」というのは大変なことだと思うのです。

当然現代社会で暮らすにあたり、「人間関係・お金・仕事」だとか諸々のしがらみだとかで消耗することもございます。
一方で、それ故に幸せを感じられるという一面も無視はできません。

ただ、私たちがこうして「在る」というだけでも、それはそれは過酷なのではないかと思ったことがありました。

●引っ張られるような重み

私たちが住む地球には重力があります。
我々はそれに耐えて生活しています。

普段意識することはないのかもしれないですが、これは1Gのおもりをつけて生活しているということではないでしょうか?

体重が40㎏なら40㎏のおもりを、60㎏なら60㎏のおもりを、寝ていてもつけているようなものです。
かといって重力がなければないで、私たちは地球上で生活するのは非常に困難になります。

●考えてみるとこれは大変だ

また、私たちの身体には気圧がかかっています。
それでも私たちが潰れずにいられるのは、無意識であっても押し返しているからです。

重力の重みと空気の重みに耐えながら私たちは生きてるんですよね。
大変ですね。

そればかりか体温を維持するために酸素をもやし、その素(炭水化物等)を体内に取り入れ続け、そのために一日でおよそ20,000回も呼吸し、心臓を一日あたり80,000回~100,000回ほど動かしていないと生命を維持できません。

特に意識せずにそんなことを同時にやってのけているのですから、これはかなり大変ですね。
生きていることそれ自体大変であり、忙しいとさえ思えます。

●すごいと思いませんか?

仮に「なにもしない」と思われるようでも、これだけ大変なことをやってのけながら私たちはさも当然のように生きてきたんですね。

それは当たり前の事ではありますが、実はすごい事だとも考えられませんでしょうか?
だから、生きてるだけですごいですよね。

●なんでだろう?

それに加えて、私たち社会的生物である人間は、あらゆるしがらみを抱えて生きてるんですから大変なんて言葉では間に合わないくらい大変ですね。

私は「本当に辛い」時に「生きるのってこんなに大変なんだよな」と思ったのでした。
でもそれなら「なんでそこまでして生きてるんだ?」という疑問も同時に湧き上がりました。

その答えらしきものが「私なりに」うっすらみえてきたのはつい最近ではあります。
むしろ、その「なんで」を見つけることそれ自体が生きる意味で、そこに大きな意義があるのかもしれないです。

●生きる力

それは「希望」「信念」「情熱」「喜び」「感謝」など、そういった感情で表現できるかと存じます。

「絶望」だとか「悲しみ」や「不満」といった感情も生きていれば味わうのが世の常ではございますが、そういったものが(健全かどうかはさておき)生きる力になりうる事もございます。

むしろ「絶望」や「悲しみ」を「希望」や「喜び」に転換できる力こそが人間が本来持ちうる大いなる力ではないかと思うのです。

●心を動かす大きな力

その力はどんなに辛くても苦しくても、前を向き進もうと決意し、歩んでいく力なんだと思います。

その力は「ひとりでゼロから捻りださなければならない」というようなものではなく、人が人を思い想う気持ちが更なる原動力となるのではないでしょうか?

こちらの記事を拝読してそう感じた次第です。

コメント欄も含めて拝読させて頂きました。
深く感銘をうけました。
ここに人間の力強さ、美しさを見出させていただきました。

今後も陰ながらではございますが、「いま」を生きる命すべてのしあわせを、ささやかながらお祈り致します。

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