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【ブックレビュー】道を歩むということ(感想文)

●はじめに

今回の記事では「私の趣味」に少し付き合って欲しくて投稿させて頂きました(仏典や名言も趣味の一環ではありますが)。

興味のあるなしは個々人によって千差万別なのは重々承知(のつもり)ではございますが、やはりこの書籍はご紹介したいと思っておりました。

●「Don't think! Feel.」

これもひろく知られた「名言」であります。
かのブルース・リー氏の言葉です。

その言葉の意味する所は深く、それについても記事ひとつ投稿できるのではないかと思うほどです。

ですが、今回ご紹介したい方(本の著者)は石井東吾いしいとうご氏です。

石井氏は、ジークンドーのインストラクターを務めていらっしゃる方です。
YouTubeでもチャンネルを持っていて、武術について時には楽しく時には「高い純度」で、その魅力を伝えていらっしゃいます。

●「純度の高い…」

私自身は武道や武術の経験はありませんが、石井氏のストイックさとお人柄に魅力を感じ、チャンネル登録し毎回視聴しておる次第です。

動画を視聴していても、柔和でありながらもひたすら自分の「道」を信じて継続していく意思力を感じ取ってはおりました。

そんな石井氏が先日出版された書籍を拝読し、より一層彼の人柄や思いに触れることができて、その「純度の高さ」を思い知った次第です。

●語りたいけど程々に

その書籍『陰と陽 歩み続けるジークンドー(以下『陰と陽』)』では「願望実現」という目線で読んでみても興味深い内容が綴られており、それは理屈を超えたなにかに導かれるように、石井氏がジークンドーという「道」を進んでいく様子が描かれています。

彼は「強く望む」その意志力が強く、「なにがなんでも実現させる」という思いと行動力がずば抜けており、その具体例をいくつかここで書いてしまいそうになりましたがネタバレはご法度なので泣く泣く控えさせていただきます。

●「道を歩む」とはこういうことなのか

私ごときが名著を何度か読んだ所で、なにかしらの「真理」にたどり着けるはずもなく、ましてやそれを語るなど恐れ多いと思ってはおります。

ただ、(これは感想文なので)拝読して感じた事を述べさせて頂くと、道を歩むのは継続することに尽きるのだと痛感致しました。

私が述べているのでなにやら薄っぺらい話に成り下がってしまわないか心配する所ではありますが、『陰と陽』を拝読すればその「継続の力」を理屈のみならず感覚も含めてご理解頂けるものと確信しております。

まさに「言うは易く行うは難し」です。
ですが、その様子を(本書を通して)垣間見てみると、ご本人はただひたすら「苦行に耐え」という感じでもなく、その辛く長い道のりの中に「よろこび」や「たのしさ」が浮かび上がるような内容であります。

本書では修行の日々の中での思い出も語っていらっしゃいます。
それは辛く厳しいものでもあったのかと推察するのですが、嬉しかったり楽しかったりといった思い出もたくさん綴られていました。

●自分をみつめる

日々の鍛錬や指導者としての研鑽の日々を長いあいだ積み重ねて、石井氏は自分をみつめる、内観するという事もされています。

そもそも、始祖ブルース・リーが哲学者でもいらっしゃったので、その教えは思想の面でも非常に興味深いものがあります。

『陰と陽』のタイトルから「太極図」を容易に連想できますが、その思想に基づいた武術は「道」を歩む学問でもあると感じている次第です。

その哲学につきましても感銘を受けた所ではございますが、私がここで述べるよりも直に本書を読んで頂いた方がずっと正確で深く理解できます。

●最後に

本当に忙しいなか、本書を執筆して世に送り出してくださった事におかれましては、私にとってのみならず多くの方々にとって多くの示唆を与えてくださる有り難い事業だと思っております。

本書にて、石井氏が武道の達人であるばかりでなく、他の分野においても活躍されていた方だったことをはじめて知るに至りました。
この事につきましては、ビジネスの面においても学びになる内容だと思った次第です。

道はすべてに通じるものと感じました。
たとえ私のようなものであっても「歩む道」はそこにあり、その道が辛く困難なものであったとしても「進んでいこう」と勇気を与えてくださった書籍でした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。 少しでもいい記事が書けるよう精進致します。 ※誤字・脱字等ございましたら、お手数ですがコメントにておしらせ頂けると幸いです。