タノミノ(田野穣)@毎日更新

23歳男/ベリーショート作家。 エッセイと小説の境界線

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    タノミノの作家としての作品集です。 エッセイだけでは書けない。タノミノのホンネや伝えたいこと。

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これからは短い小説の時代くる。タノミノの決意。

ファスト映画が流行って、僕は安心しました。 ああ、若い人は短いものを求めているんだな。と。 YouTubeで自作アニメを作っている人も 1分とか長くても5分くらい チャンネル登録者数も多くて、人気です。 「これからは、短いものの時代が来るぞ」 ベリーショート小説を書いている者として、これほど嬉しいものはありません。 noteでも短い小説の方が受け入れられやすく、 「これは絶対ベリーショートの時代が来る」 と予期しています。 断言します。 遅かれ早かれ、絶

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    • 辛さの字解き

      その人は、いつも最善のものを俺にくれる。不幸だと感じるのは俺が気付けてないだけなんだ。 「ほら、こういう幸福もあるんだ。君はそれに気づけるかな?」「これもなかなかのものだろう?」 受け取り方を学ぶと、俺はいつだって最善のものに恵まれていることに気づく。人生最良の日が更新されていくのを感じる。 新しい職場で働くこともきっとそうなんだ。若干の骨折りがあると、幸せを何倍も感じられる。そのための職場なんじゃないか。 辛さは幸福の味をもっと良く噛み締めるためのスパイスなんだ。だから「辛

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      • ニート働く契約社員編

        タノミノです。 僕は大学を卒業してから1年半ニートをしていました。 その間小説やエッセイを書いたりしていました。 しかしある日、カフェインの過剰摂取で救急車に運ばれ、同い年くらいの看護婦さんから治療を受けていて、思いました。このままじゃまずいと。 そこで派遣のバイトを始めました。怒られたり、嫌味を言われました。でもそれでも実家に帰れば母がいました。 しばらくして、ネットカフェでのバイトに受かり、東京で働いていました。お客さんにムカつくこともあるけれど、仲間はいいひとたちば

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        • 「音」

          場を支配するのは、音だと思う。シーンと静まり返っている時、何かしらの物音を立てている人間がその場を支配している。コツコツと指を机に叩いたり、咳払いをしたり、ボールペンをカチカチとやったり‥ 僕は音を支配するのが好きだ。派遣のバイト先で僕は錆のついたネジを工具でこじ開ける作業をしていた。倉庫は静まり返っていて、人々は黙々と作業に従事していた。僕の工具とネジから発せられる不愉快な音がだだっ広い倉庫をこだました。不快な音というのは発している本人にとっては快感でさえあるのだ。工具のボ

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          • 「生活の知恵」

            「今日くらいは読んでもいいか」彼は新潮文庫のモーパッサン短編集を開いて読み出した。 二つの人生がある。本を読む人生か読まない人生か。本を読む方が豊かな人生だ。彼はそう思って生きてきた。人より本を読むこと。それだけが彼の生きる糧であった。大方の読書家と同じく彼は本を読まない人間を馬鹿にしていた。彼は勉強も恋愛もてんでダメだった。軽度のADHDであり、おっちょこちょいで、間抜けだった。彼は物の名前を知らなかった。草津温泉がどこにあるのか、スラックスとは何か。彼は生活の知恵もなかっ

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            • 実力不足

              実力以上のことをやろうとすること。これが辛くなる原因だ。 テレビ番組やネットの影響で、誰もが殿上人の生活や考え方を見れるようになった。俺にもできる。みんな心の中でうっすらとそう思うようになった。その自信は幼少期から無意識下で刷り込まれて、「変な自信」を生み出す。この「変な自信」が厄介なのだ。 教育を受けた人でこの「変な自信」がない人はほとんどいないと言ってよい。みんな自分が最大限満たされているとは思っていない。上には上がいて、自分はまだまだだと思っている。そして自分はまだま

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              • 人並み以下でいいじゃん。負け組でいいじゃん。

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                • 「労働日記」

                  おかま茶髪外人に「私の言ってることわかりますよね?」と聞かれた「何回も言わせないでください」とも言われた。このとき私はああ、こんなセリフはネットで見たことがあるが本当にいう人がいるとはと思った。無論ハラワタは煮え繰り返ったし、ウザい理不尽だと言うことも思う。怒鳴り散らしてやろうかとも思ったが、元来私は気が小さいので(僕の友人のKならすぐさま彼特有の皮肉めいた笑みで持って見事に仕返しをしただろう)波風立てずという日本人らしい標語を思い出して目をギンギンに開いて相手を見るくらいし

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                  • 「ジョギングの効果」

                    村上春樹を嫌うのは簡単だ。安易だ。凡庸だ。私は別にハルキストでも、村上主義者でもないが、この作家は好きではない即ち嫌いであるという即物的な計算方式が成り立ち易い作家だ。10人いたら5人に好かれもう半分に嫌われるのが本物だというが、私は新たな11人目を気取ってみよう。私は彼の小説の読みやすさ、仮想敵の作り方のうまさ、難解さの入れ込み具合をあっぱれだと思う。好きでも嫌いでもないのに気になってしまう。そういう作家はすごいと思う。 さて、この小説はあんまり村上春樹とは関係がない。関係

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                    • 「雨にも負けず‥」

                      辛いことがあったわけでもないのに、泣きたくなる夜がある。将来への不安とか、自信のなさとか、会話している上司がぴくりと口を痙攣させたのを思い出した時とか、そう言った夜がある。 今晩は、まさにそんな夜だった。なんの失敗もしていない。人生は確実によくなっているはずだ。仕事仲間もいい人ばかりで、家族団欒の時間もある。なのに、なぜだろう泣きたくなるのは。 泣くことはストレス対処法として優れているらしい。なんでも体から液体を出すと、人はスカッとするものらしいのだ。精液でも、尿でも、よだれ

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                      • 「隠れナルシスト」

                        と、彼を名付けようか。 彼は普通のナルシストとは違い、自分の話は滅多にしない。基本的に聞き役である。 その代わり、相槌の節々に軽蔑の念が込められている。相手はそれを無意識で感じ取り、彼は誰とも仲良くなれない。 彼が興味あるのは彼だけであり、世界中の誰もが彼に注目していると思っている。それが好意であれ、憎悪であれ、人々は彼に注目するはずだと彼は思う。 彼は当てが外れた自身家である。その容姿、体力、精神力、頭脳において、外形だけは彼に優っている人がいたとして、実際に賢いのは彼だけ

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                        • 「遅すぎた男」

                          結婚生活は薔薇色ではない。かつては薔薇色だった。が、それも今は昔。妻を女だと思えなくなった。性的魅力に惹きつけられて口説いた妻だ。それがなくなった今、口やかましい「女房」が出来上がった。私がベランダで煙草を吸うのをキーキー言ってくる。陳腐な言葉だが、誰のおかげで食えてると思ってると心で呟く。口には出せない。 若い頃、24、5の頃は結婚を熱望していた。結婚に憧れるのは結婚から一番遠くにいる人だけだ。自分を励まし、勇気づけ、夜の相手をしてくれる。そんな天使を想像していた。恥を忍ば

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                          • 『ニート働く』

                            普段引きこもっている私だが、暇つぶしに働いてみようと思った。小説を読んだり書いたりするのも飽きてきて、ニュースもさして面白くない。部屋で一人、将来の不安と対決するのは心細い。いっそのこと働いてしまおう。そう思った。 派遣の登録会に参加して、初仕事。空のケースにCDを入れるだけのお仕事だ。丸々太った主婦と、歯がほとんどない老婆。この2人が私の上司。 「ケースにゴミがないかチェックしてね」太った主婦が私に笑いかける。 はい!と元気の良い返事をしてまじまじケースを見る。 「あんまり

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                            • 『女は悲しい嘘をつく』

                              女は悲しい嘘をつく。女の嘘は美しい。例えば男が浮気をした時、気づいてないフリで沈黙の嘘をつく。それはちょっとばかしの強情で、だからこそ美しい嘘なのだ。女は沈黙の嘘をつく。女の嘘は美しい。あれは俺が22歳を終わろうとしていた頃、1人の女と出会った。奇遇だな。彼女もちょうど22歳を終えようとしていた。俺らは大いに酒を飲み、関係したさ。それは当然の帰結であったけど、俺はLINEを教えなかった。教えたくなかったんだな。女は「そっか」と言った。それも悲しい嘘だった。俺は「うん」って嘘に

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                              • 筒井康隆『ジャックポット』レビューエッセイ

                                お久しぶりです。タノミノです。最近小説を書けなくなってしまったので、エッセイを書こうと思いましたが、これもまた書けないので、エッセイ風の小説レビューに初挑戦しようと思います。 筒井康隆さんのジャックポットです。面白い!と手放しで唸るような小説ではありませんが、表現手法の観点から2,3書きたいと思います。 ジャックポットはコロナ禍の世界の状況を筒井節でぶった切るエッセイ小説です。 最近の筒井さんらしく、現実と虚構が入り混じった、半シュールレアリスム小説です。思い付きでダジャ

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                                • 「あるイギリス人」

                                  口笛を吹きたい気分だった。世界全てが美しく、これまでの人生のあらゆる失敗が成功のための伏線だと思えた。その気分を作り出したのは観念的努力でなく、実際的な実行だった。中国行きの申請が終わったのだ。来年には中国に行けるだろう。中国!中国!中国が好きだ。誰がなんと言おうと、好きなんだ。中国は一言で言えば昭和だ。昭和の人情、好ましい汚さがさつさ、そして四つの声がもたらす音楽的な言語!中国、中国。中国に行きたいのだ。とにかく行きたいのだ。行けさえすればいい。あの桃源郷に行けさえすれば、

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