タノミノ(田野穣)@毎日更新
23歳男/ベリーショート作家。
エッセイと小説の境界線
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ニート働く契約社員編
タノミノです。
僕は大学を卒業してから1年半ニートをしていました。
その間小説やエッセイを書いたりしていました。
しかしある日、カフェインの過剰摂取で救急車に運ばれ、同い年くらいの看護婦さんから治療を受けていて、思いました。このままじゃまずいと。
そこで派遣のバイトを始めました。怒られたり、嫌味を言われました。でもそれでも実家に帰れば母がいました。
しばらくして、ネットカフェでのバイトに受かり
人並み以下でいいじゃん。負け組でいいじゃん。
「ジョギングの効果」
村上春樹を嫌うのは簡単だ。安易だ。凡庸だ。私は別にハルキストでも、村上主義者でもないが、この作家は好きではない即ち嫌いであるという即物的な計算方式が成り立ち易い作家だ。10人いたら5人に好かれもう半分に嫌われるのが本物だというが、私は新たな11人目を気取ってみよう。私は彼の小説の読みやすさ、仮想敵の作り方のうまさ、難解さの入れ込み具合をあっぱれだと思う。好きでも嫌いでもないのに気になってしまう。そ
もっとみる『女は悲しい嘘をつく』
女は悲しい嘘をつく。女の嘘は美しい。例えば男が浮気をした時、気づいてないフリで沈黙の嘘をつく。それはちょっとばかしの強情で、だからこそ美しい嘘なのだ。女は沈黙の嘘をつく。女の嘘は美しい。あれは俺が22歳を終わろうとしていた頃、1人の女と出会った。奇遇だな。彼女もちょうど22歳を終えようとしていた。俺らは大いに酒を飲み、関係したさ。それは当然の帰結であったけど、俺はLINEを教えなかった。教えたくな
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