辛さの字解き


その人は、いつも最善のものを俺にくれる。不幸だと感じるのは俺が気付けてないだけなんだ。
「ほら、こういう幸福もあるんだ。君はそれに気づけるかな?」「これもなかなかのものだろう?」
受け取り方を学ぶと、俺はいつだって最善のものに恵まれていることに気づく。人生最良の日が更新されていくのを感じる。
新しい職場で働くこともきっとそうなんだ。若干の骨折りがあると、幸せを何倍も感じられる。そのための職場なんじゃないか。
辛さは幸福の味をもっと良く噛み締めるためのスパイスなんだ。だから「辛い」という字を使うんだろう。

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