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人生エッセイ「エスの少年時代」

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少し変わった少年「エス君」が幼少期から大学生時代まで体験した「出来事」「感情」「思考」を生々しく綴ったエッセイです。時系列順に読んだ方が臨場感があると思います。 <概要> 幼少期…
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#自分語り

小学3年生の頃の話

<文字数:約5000字 読了目安時間:約10分>

新たな科目
 3年生になると、「生活」という科目が無くなり、「理科」と「社会」という科目が増えた。ただ、兄が既に通った科目だと思うと、新鮮な道を通っているというより出来上がった道をなぞっているような気持ちになる。

道徳の授業
 道徳の授業では教科書を朗読して内容について考える。しかし、国語の授業となんらやっている事は変わらないように感じる。なに

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小学4年生の頃の話

<文字数:約8200字 読了目安時間:約16分>

なんで知っとん
 母の観ている番組を後ろから見ている。時々、例えばドラマの人物について指摘すると、母は驚いたように言う。
「え~!?なんで知っとん?」
こう言われると、馬鹿にされているような気持ちになってしまう。幼稚園児に対して言っているようなリアクションだ。
知ってちゃいけないのか?という気持ちになる。今後は母の前では、母の得意分野について何も

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小学5年生の頃の話

<文字数:約10300字 読了目安時間:約20分>

晩御飯コール
 家の2階でいつものように、64・プレステ等のゲームをやっていると、「ごはんできたでー」と、母と父の大きな声が下の階から聴こえる。だけど、いまプレイしているゲームがいい所だ。リビングに降りる気持ちにはならない。
(もうちょっとだけ、ゲームをさせてくれ!もうちょっとだけ!)
すると、父が階段をのしのしと上がってきて、近づいてくる音が

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中学2年生の頃の話

<文字数:約11200字 読了目安時間:約24分>

エスは中2になった
 友達を作らない決意を固めたまま、2年生に進級した。クラスにはあまり知らない人ばかりだった。距離を置き、仲良くなり過ぎないように気を付けた。
「エスくん!」
と話しかけられても、
「あ……」
プイとそっぽを向き、あまり興味を持たれないようにした。
 やがて、そうしていると、見事に友達が一人もいない状態となり、完全に孤立した。

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大学3~4年:漫画描きながら研究

前回までのあらすじ
 思い出語りまとめ
 https://note.com/denkaisitwo/n/nd3f3c20ff832
 大学に入学し、創作活動を始める話
 https://note.com/denkaisitwo/n/n5cd55453f8d3

※この話は現実を元にした完全なるフィクションです

帰宅部の反響
 「帰宅部」第一話の反応は思っていたよりもかなり良かった。
「あのう

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